資産株投資によって10年で資産を2.5倍にした実績のある!
資産株紹介シリーズ第152弾-②!(過去記事一覧はこちら)
通販のベルメゾンを展開する千趣会(8165)です。
5事業を展開しており、主力の通販事業はバーゲン価格適用の失敗から17年、18年の大赤字で営業赤字50億以上計上。ブライダル事業はコロナ影響で巨額赤字計上と死にかけていましたが、直近業績でこの2大主力事業が回復。
小粒ながら法人向けの通販コンサル事業は安定黒字。保険・クレジット事業は通販事業との連携で減益基調ながら黒字継続。その他事業は….撤退した方が良い赤字事業に見えます。
千趣会(8165)の事業面での魅力は以下!
- 主力の通販事業はバーゲン価格適用の適正化やオペレーション改革で、コロナ特需が済んでも黒字化!営業利益増益!
- 負の遺産、ブライダル事業は連結子会社から外し営業赤字圧縮!短期・長期借入金80億円以上解消し、財務強化!
- 法人事業、保険・クレジット事業は小粒ながら安定黒字の収益源
- JR東日本との提携で通販事業の拡大に中期期待(アフターコロナ)
指標面の分析は以下です。
https://ie36ken.com/assets-stock/8165-1
資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
【前半:指標面、過去実績分析】
- 配当+優待利回り,割安指標,チャート
- 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
- 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
- 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
- まとめ(銘柄独自の魅力/リスク等)
【後半:事業概要、直近決算分析】
- 会社情報
- 事業概要orセグメント別分析
- 直近決算分析
- まとめ(事業面での魅力/リスク等)
分析は以下の
- 10年間で資産価値を2.5倍にした!
資産株ノウハウに従っています。
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】
1.会社情報
主力収益事業(セグメント分析)や直近決算を掘り下げていきます。
- 株式会社千趣会
- 1955年設立
- 東京証券取引所第一部上場
- 事業内容:
通販事業 / 法人事業 / 保険・クレジット事業 / その他
ウーマンスタイルカンパニーとして1955年に女性に寄り添い、毎月「こけし」を女性にお届けする「頒布会」が発祥だそうです。通販のベルメゾンは1976年から発刊されています。
会社概要 より抜粋
2.セグメント別分析
- 会社紹介レポートが分かり易くまとまっていました。
- 事業は5事業から成ります。
- 主力の通信販売事業はベルメゾンですね。売上主力ですがここ2年40%ほど大きく減らしています。ですが、減る前の17,18年に巨額赤字を計上しており壊滅的な状態だったようです。17年業績を見ると、バーゲン売りシェア増や商品評価損で売上高原価率が前年から6%増加した事が主要因のようです。売上高1000億の6%ですから、60億も費用が上がる計算です。営業利益-57億だったので商品構成の悪さが命取りな事業なのですね。。恐ろしい。
- 次いで….これがあるから、アイケイやスクロールと比較して伸びなかったのですね。。ブライダル事業です。コロナでは壊滅的な業界なのでここは赤字になるのは仕方ない。営業利益7~10億と順調に安定黒字を積み上げていたのを1期で一気に(洒落じゃないです笑)吐き出していますね。ここが復活するには時間がかかります。
- 法人事業は一見、同社と関係無さそうですが中身を見ると、法人が通信販売を始める際のコンサルティングサービス事業なので強みを活かした手堅い事業ですね。ここの売上高は50億円前後と安定しており、利益も3~5億と手堅くかせいでいます。ここが今の同社の生命線ですね。
- 保険・クレジット事業は通信販売サイトと連携したクレジットカードの連携・提携事業ですね。おそらく同社通販利用者での特典や割引があるのだと思います。売上高減少傾向ですが黒字ではあります。
- その他事業は、保育・学童事業に……スクロールも進出して赤字を出している化粧品事業ですね。その他事業は厳しい業界なので進出しない方が良いと思います。収益も安定しておらず赤字の年もあります。
大きく減収しつつも利益が出始めた主力事業と法人・保険、クレジット事業を収益の柱に置き、コロナが収まるまでブライダル事業の赤字を抑えていく…..戦略が良いのだろうと思います。
- 資本提携で筆頭株主になったJR東日本との通販事業連携を狙っているようです
- ですが…コロナ真っ最中なので鉄道利用者も減少している中なのでこれが実になるのはだいぶ先になりそうですね。
千趣会レポート2021より抜粋
事業内容より抜粋
3.決算分析
- 2021年上半期決算説明資料と決算短信を掘り下げます。
- 前年同期比減収増益、黒字化です。構造改革が進んでおり良い感じですね。
- 通販事業はコロナ特需が終わりつつありますが、バーゲン見直しの適正化やオペレーション改善で売上原価率が向上しておりGoodです。
- セグメント別業績を見て安心しました。
- 通販事業の黒字化は一過性のものではないようです。昨年に引き続き営業黒字が出せています。
- コロナで死亡しているブライダル事業は連結対象から外したため営業赤字の影響が良化している様子。財務の良化しています。
- 安定黒字の法人事業と保険事業が利益減少ですが影響は軽微です。
- その他事業は赤字転落です。
- B/S資産の部です。
- ブライダル事業の子会社を連結から外したため、子会社が持っている固定資産が大きく減っています。(建物や土地)
- のれんが消却が終わったのかゼロになりました。
- 流動資産の主力は現金預金で一安心です。(評価損が発生する商品・製品が主でなくて良かった)
- 負債の部です。
- ここもブライダル事業子会社を連結から外した好影響が出ています。
- 短期借入金が25億以上減少。長期借入金も55億以上減少。借金が80億も減っておりVery Goodです。
- 現金預金=総負債ぐらいになったので財務状態は極めて良好になりました。これは良い。
- P/Lです。
- 売上原価率低下は冒頭で説明した通りですね。
- 販管費も売上減少に追従して減らせています。
- 営業外の持ち分法投資損失が無くなりました。ブライダル事業の影響ですかね。これが無くなったので経常利益も黒字化出来ました。
ベルメゾンのバーゲン値引きの適正化とオペレーション改革が効いており主力事業の黒字化に繋がっています。ブライダル事業も連結子会社から切り離して財務体質を良化させたので、暫く事業は軌道に乗りそうですね。これは次の中期計画を目指して株価上昇も狙えるかもしれません。
4.魅力とリスク
千趣会(8165)の魅力とリスクを考えてみます。
魅力
- 主力の通販事業はバーゲン価格適用の適正化やオペレーション改革で、コロナ特需が済んでも黒字化!営業利益増益!
- 負の遺産、ブライダル事業は連結子会社から外し営業赤字圧縮!短期・長期借入金80億円以上解消し、財務強化!
- 法人事業、保険・クレジット事業は小粒ながら安定黒字の収益源
- JR東日本との提携で通販事業の拡大に中期期待(アフターコロナ)
リスク
- バーゲン価格の適用ノウハウの確立がよく分からないので、17,18年のしくじり売上原価率6%向上危機の再発懸念
- JR東日本との提携が実を結ぶのはアフターコロナでだいぶ先か
- 足元、資本提携や自社株の第三者割当でだいぶ株主構成の動きに変化があるので値上がり期待で買う場合は増資等の危険分析が必要か
以上です!
*当サイトで分析している内容は独断と偏見に満ちているため、内容間違いもあるかもしれません。投資は自己責任でお願いします。
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