【株主優待】香川県特産品2500円相当! 百十四銀行(8386)配当+優待利回り5.4%【資産株139.】


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資産株投資によって10年で資産を2.5倍にした実績のある!

資産株紹介シリーズ第139弾!(過去記事一覧はこちら)

四国で資金量2位で瀬戸内海地域の岡山、大阪へも進出している百十四銀行(8386)です。株主優待は100株1年保有で2500円相当の香川県特産品がもらえます。配当+優待利回りは5.4%です。(前提:株価1745円、1株70円配当、優待2500円相当で計算)

リーマンショックに赤字、今期はコロナショックで大幅減益ですがそれ以外はきっちりと利益を出している優良地方銀行株だと思います。PBRは0.2倍以下。地方銀行は皆このようなものですが、安い気がしますね。

株価も非常に魅力的な水準です。18年には4200円台だった株価がコロナショックで急激に下がり、一時1400円割れしていました。余りにも下がり過ぎだったので2021年新春号四季報で見つけてひとまず親口座で100株ゲットしました。ギフト系の優待は使い切れない可能性があるので抑えましたが、総合利回り7%近くでゲットできたので満足ですね。

末永くホールドしたいと思います。

百十四銀行の魅力は以下!

  • 配当+優待利回り5.4%
  • 株主優待は100株1年保有で2500円相当の香川県特産品
  • リーマンショックを除き安定黒字
  • PBR0.2倍割れの資産バリュー株
  • 18年4200円台から一時1400円割れし、1700円台という値ごろ感有な水準

 

資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。

  1. 事業概要
  2. 配当+優待利回り,割安指標,チャート
  3. 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
  4. 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
  5. 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
  6. その他(銘柄独自の魅力/リスク等)

分析は以下の

  • 10年間で資産価値を2.5倍にした!

資産株ノウハウに従っています。

【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】

 

 


1.事業概要(銀行業)

主力収益事業(セグメント分析)や直近決算を掘り下げていきます。

会社概要

  • 株式会社百十四銀行
  • 1878年創業
  • 東京証券取引所第一部上場
  • 事業内容:現金預金、貸出金、有価証券運用。リース、運用サービス等。

 

1872年に日本に銀行業制度が採用されて1872年~1879年の間に153の銀行が出来ました。次々と出願許可されて新しく銀行が出来ていくうちのひとつ、114番目に許可申請が下りたのが同社です。

香川県高松市、第百十四国立銀行です。

会社概要 より抜粋

セグメント分析

セグメント別分析.1.百十四銀行8386

  • 20年3月期の決算短信内の説明資料を抜粋します。
  • 同社は他地方銀行と大きな変化は見られないようです。
  • 粗利益の主力は資金利益です。そのうち、法人や個人への貸出金利息が70%以上
  • 次いで、有価証券利息配当金収入、役務取引等利益と続きます。

セグメント別分析.2.百十四銀行8386

  • 貸出金の元となる預金状況です。
  • 個人と法人からバランスよく預金されていますね。

セグメント別分析.3.百十四銀行8386

  • 利益の主である貸出金の出資先です。
  • 法人残高が全体の70%程度を占めています。法人の利回りは1%を切っていますね。
  • 次いで、個人、公共と続きます。
  • 地域別では香川県+瀬戸内海老域が主、大阪市圏へも進出しているのですね。
  • 法人の出資先は製造業、卸売・小売業、不動産業が4割ほどを占めます。

20年3月期決算短信より抜粋

決算分析

決算分析.百十四銀行

  • 2020年第三四半期決算短信を掘り下げます。
  • 減収大幅減益です。 
  • 経常利益が70%も前年同期比でDOWNしているのは株式の時価評価を下げたためです。コロナ影響ですかね…。
  • 通期予想は相当保守的に見えるので上方修正は出るでしょうね。配当も40円に戻るかもしれません。

決算分析2.百十四銀行

  • B/S 資産、負債の部です。
  • 資産は貸付金と有価証券が主です。有価証券部分が評価損で大きく痛んでいるためか、140億ほど減少しています。
  • しかし、貸付金も増えているため資金の入れ替えでしょうか。
  • 預金も増えていますね。…銀行B/Sは読み解きづらいです。資本の部は変化点が少ないため割愛します。

決算分析3.百十四銀行

  • P/Lです。
  • 経常収益は貸出金利息が主力、次いで有価証券配当金ですね。この構図はセグメント通りです。
  • その他業務の経常収益が著しく落ちているのが少し気になります。

決算分析4.百十四銀行

  • もう少し詳しくP/L概況を示している資料がありました。
  • この中の株式等関係損益が-59億になっています。うち、株式等償却というのが-88億と巨額です。このおかげで第一四半期は赤字に転落していました。
  • 何の株式を持っているのか有価証券報告書を見てみましたが、大型株の日本株が中心のようです。日本ハム、四国電力、三菱電機、住友林業、コニカミノルタ、住友化学….めちゃくちゃ多いですね。
  • しかし、日経平均3万ちかくに回復しているのでこの問題は結構解消されているのでは?と推測しています。

2021年第三四半期決算短信より抜粋

2.各種指標
(
配当+優待利回り5.4%)
株主優待(100株保有で香川県特産品2500円)5年株価チャート

配当+優待利回りや割安指標、株主優待、チャートを紹介します。

各種指標

以下の指標を表にまとめています。

  • 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
  • 1株配当、優待金
  • 配当利回り
  • 優待利回り
  • 総合利回り(配当+優待利回り)
  • PER/PBR/ミックス係数

各種指標-百重四銀行-8386

  • PERは今期は当てにならないですね。
  • 過去3年平均と比較すると7倍ぐらいでしょうか。フェアバリューですね。
  • PBRは地銀相応かと思います。

 

株主優待(100株保有で香川県特産品2500円)

株主優待-百十四銀行8386-資産株

  • 百十四銀行の株主優待は100株、1年長期保有で2500円相当の香川県産特産品がもらえます。

株主優待をもらうには

  • 3月末日
  • 1年以上保有

で100株以上保有している必要があります。

500株保有すると優待金額が5000円にアップします。

株主優待より抜粋

5年株価チャート

5年株価チャート-百十四銀行

  • 株価は超右肩下がりで逆トリプルバガー状態です。
  • 18年には4203円も付けていたのですが、コロナショックで1500円を一時割るほどまで下落。
  • 株式評価損失が日経平均上昇で回復されたことを考えると、多少上がっていますが今の1745円という位置は十分テクニカル的には堅い位置に見えます。

 

100株保有は余裕です。

 

tradingview よりチャート転載

 


3.財務分析

配当+優待利回り5.4%を維持できるか財務体質を調べます。

  • 高配当や優待を維持できる体力がどれほどあるのか
  • 体力は過去から増え続けているか(高配当と優待を維持しながら体力増強しているか)

を確認していきます。

株主資本の増加と利益剰余金の増加を見る事で財務体質の強化具合を把握します。
現金等の金額推移をみる事で短期的な配当余力や支払い能力がどれほどあるかも把握します。

IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)

財務分析

財務分析-百十四銀行

  • リーマンショックの時こそ株主資本がマイナスになりましたが以降は順調に財務を強化してきています。
  • 有利子負債も2017年には完済しています。

預金の負債は即座に返金しなくても良い支払い猶予のある負債と考え、資産の貸付金も一気に焦げつく事も考えにくい事を総合すると財務は堅いか…とざっくり見ます。

 

配当+優待利回り5.4%はコロナを乗り切れば維持できると見ます。

 


4.業績

配当+優待利回り5.4%を維持できるか資産株としての体力を培う業績です。

  • 売上高
  • 営業利益
  • 経常利益

の推移を見ていきます。

  • 黒字を維持できるか

を第一に見ます。次いで、効率的な経営が出来ているかを見るために

  • 営業利益率、経常利益率

を見ます。

業績

業績-百十四銀行8386

  • リーマンショックの時こそ経常赤字48億を出していますが、以降10年間の黒字で痛めた財務以上に稼いでいます。コロナショックで再度厳しい状況に陥りますが、足元の企業業績の回復度合いや株価の上昇具合を考えると22年度はそこそこ回復して堅いところになると見ます。

 

配当+優待利回り5.4%は長期的には問題ないでしょう。

 

5.配当金、自社株買い

株主還元姿勢をみます。

  • 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
  • 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
  • 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか

などで判断します。

配当金、自社株買い

配当金、自社株買い-百十四銀行

  • 配当は70~90円で変動しています。
  • 今年は70円予想ですが、業績回復すれば80円も見えてきますね。
  • EPSは今年こそ大きく落ちこむ予想ですが、それ以外過去10年間は配当金以上に利益が出ており安定しています。
  • 自社株買いも10億単位がぽつぽつ入っていて良いですね。

 

配当+優待利回り5.4%は維持できると見ます。

 

6.魅力とリスク

百十四銀行の魅力とリスクを考えてみます。

魅力

  • 配当+優待利回り5.4%
  • 株主優待は100株1年保有で2500円相当の香川県特産品
  • リーマンショックを除き安定黒字
  • PBR0.2倍割れの資産バリュー株
  • 18年4200円台から一時1400円割れし、1700円台という値ごろ感有な水準
  • 配当金は減配予想の70円前提で総合利回り5.4%。22年業績回復すれば80円配当に戻る可能性は高い事を考えると利回りは更に上を狙える

リスク

  • 貸出金の出資先企業の破綻に伴う不良債権の発生
  • リーマンショック、コロナショックに次ぐ第三のショック時に起こる日本株の暴落(再度、株式評価損の赤字が計上される可能性)

 

以上です!

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