17年以降営業利益率30%越え! アカツキ(3932) PER6.68倍 PBR1.42倍【バリュー株分析43.-①】


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バリュー株投資によって1.5倍~ダブルバガーを狙う!

バリュー株紹介シリーズ第43弾-①!(過去記事一覧はこちら)

スマホゲームの企画・開発・販売を手掛けるアカツキ(3932)です。来期予想を出さなかったので四季報数値を参照し、PER6.68倍、PBR1.42倍です。(株価3575円、1株利益535.5円、1株純資産2517円)スマホゲームメーカーといえば、高利益率ながら業績が著しくばらつくイメージですがここは意外に17年以降4期連続で営業利益率30%越えで安定しています。

財務も強化されており順調に現金預金が増加しておりPBRも下がってきていますね。株価の変動幅が大きいのが魅力的で年間で3300~4500円と大きく動きます。

一見、スマホゲームメーカーなので業績変動を心配しますが、安定している原因は何なのか?安定しているならばいずれ見直されるのでは?過去指標と比較するとだいぶ割安では?と探求心をくすぐられるため分析しています。

アカツキの指標面での魅力は以下!

  • PER6.68倍、PBR1.42倍
  • 17年以降、営業利益率30%以上で安定推移。何か安定した収益源を持っている様子
  • PER7倍以下は上場来安値水準の領域。今期同等の業績が今後も出せるならば絶好の仕込み時に見える
  • 直近3600円台で自社株買いを発動
  • 現金預金は順調に増加しており5年で64億→279億へ増加し財務強化進む
  • 株価のボラティリティが大きく、底は3500~3300円、高値はコロナ前は8000円近くと非常に大きい。底値で仕込み、業績安定ならば1~2年でダブルバガーが狙えるかもしれない

事業概要、直近業績面の分析は以下です。

https://ie36ken.com/value-stock/aktsk-3932-2

バリュー株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。

【前半:指標面、過去実績分析】

  1. 配当+優待利回り,割安指標,期末PER/PBR推移,チャート
  2. 財務分析(中長期保有できる体力はあるか?)
  3. 業績分析(業績安定度や成長性による中長期株価上昇期待はあるか?)
  4. 過去10年自社株買い、配当の推移(増配や自社株買いによる株価上昇余地はありそうか?)
  5. その他(銘柄独自の魅力/リスク等)

【後半:事業概要、直近決算分析】

  1. 会社情報
  2. 事業概要orセグメント別分析
  3. 直近決算分析
  4. その他(事業面での魅力/リスク等)

分析は以下のバリュー株ノウハウに従っています。

【投資15.】バリュー株投資 ノウハウ ①Mustで絶対に外せない点 「業績向上 or 横ばい」 「指標 割安 」「上場来安値 年初来安値」

 


1.各種指標
(PER6.68倍,PBR1.42倍
)
株主優待(なし)5年株価チャート

配当+優待利回りや割安指標、株主優待、チャートを紹介します。

各種指標

以下の指標を表にまとめています。

  • 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
  • 1株配当、優待金
  • 配当利回り
  • 優待利回り
  • 総合利回り(配当+優待利回り)
  • PER/PBR/ミックス係数

各種指標-3932-アカツキ

  • 1株利益が高いですね。久しぶりにこんな高い銘柄を見ました。
  • ここ3年の平均は496円もあります。この利益を安定して挙げられるならば、こんな株価で放置されるような銘柄ではないと思いますが、任天堂やコーエーやカプコン等と比べてまだまだブランド力や認知度が低いからなのかもしれないですね。
  • PBRは1.42倍ですが流動資産豊富で現金預金が年々増加している事を考えるといずれ1倍になるだろうなと思います。(この株価、この業績で株価が低迷し続けている場合)
  • 事業内容を掘り下げてみないと分かりませんが、安定して収益を挙げられる構造ならば相当に割安かと思います。やはりゲームメーカーで収益は一定不安定だとしても安値圏にはあるかと思います。

闘いを挑むには悪くない銘柄です。

期末PER/PBR推移

過去、実績指標と比較してこの株独自の割安度を調べます。

期末PER,PBR-アカツキ-3932

  • 上場6年目とまだ若い会社です。
  • 取締役と社長で30%以上の株を保有しておりオーナー色が強そうです。
  • PER6倍台は上場来安値水準。PBR1.4倍も同様です。

指標的には良い位置だなと思います。来期予想を据え置いた要因が相当な悪材料だったのでしょうか….?次の事業分析で掘り下げたいと思います。

 

株主優待(なし)

アカツキには株主優待はありません。

5年株価チャート

5年株価チャート-アカツキ

  • ボックス圏にある銘柄で、僕は回転銘柄(ボックスの上で売り、下で買うを繰り返す)ですね。ここ3年は底が3300~3500円程度、上は8000円弱や4500~5000円程度といったところでしょうか。
  • このボラティリティが同社の魅力ですね。今の位置は業績見込みが悪くないなら闘いを挑むにはもってこいの水準です。シクジッテも痛手は少なそうです。

 

tradingview よりチャート転載

 

2.財務分析

ここでは、長期保有に適しているかを見ます。要は

  • 短期的な業績悪化で潰れる心配はないか
  • 事業継続場で資金繰りが厳しく、無理な状態ではないか

これを見ます。バリュー株は上がるまで長期的に待つ戦法です。潰れてしまうと意味がないのでそこを見ます。配当余力が無くても構いません。

具体的には

  • 自己資本比率が30%以下など低すぎないか
  • 手元現金は豊富か
  • 財務基盤は強化されているか

この辺りを荒く見ます。

IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)

財務分析

財務分析-アカツキ

  • 財務は良好です。
  • 株主資本、利益剰余金、現金預金が順調に増加しています。
  • 現金預金の伸びが凄まじいですね。16年の64億が21年には279億と4倍以上になっています。この株の時価総額は585億(四季報)なのでこの勢いが続くと10年ぐらいで時価総額分稼いでしまいそうですね。こういう見方はあまりしないのですが、ドル箱事業ならば相当に堅いのでは?
  • 有利子負債は一旦増えた物の落ち着いてます。

財務チャート-アカツキ

  • 財務構成も安心できますね。
  • 流動資産>>総負債の構図で年々良化しています。
  • 相当に鉄壁財務です。

長期保有は安心できます。

 


3.業績

業績は

  • 減益から下げ止まった横ばいか
  • 長期的に増益基調か

ここをメインで見ます。前者だと株価反転のチャンス。後者だと長期的には上昇するからです。

業績

業績-アカツキ-3392

  • 長期的に増収増益です。21年こそ減収になりましたがそれまでは9期連続増収だったのですね。
  • 営業利益は19年まで伸び盛りでしたが以降停滞しています。それでも100億を常にこえているのは素晴らしいですね。
  • 営業利益率は17年以降30%以上と高収益で推移しています。

売上原価、販売費、管理費比率-アカツキ

  • 売上原価はスマホゲーム開発という事で想定通り低めです。開発型なので販管費が高めのはずですが思ったほどです。
  • 営業利益のブルーの幅がデカいですね。なんて高収益体質。。

 


4.配当金、自社株買い

配当金、自社株買い

配当金、自社株買い-アカツキ

  • 配当金はこの収益体質に対して少ないですね。増減もあります。
  • EPSの安定度を考えると1株150円ぐらい出そうですが、不安定なのでしょうね。事業が。
  • 自社株買いを発動しています。あの豊富な現金を使って50億ぐらいガツンとやる力はありますが、底値圏でやるのが経営効率として良いかと思います。自社株買いは今後も億単位で続きそうです。(3期連続期末でやっていますね。)

 

5.魅力とリスク

アカツキの魅力とリスクを考えてみます。

魅力

  • PER6.68倍、PBR1.42倍
  • 17年以降、営業利益率30%以上で安定推移。何か安定した収益源を持っている様子
  • PER7倍以下は上場来安値水準の領域。今期同等の業績が今後も出せるならば絶好の仕込み時に見える
  • 直近3600円台で自社株買いを発動
  • 現金預金は順調に増加しており5年で64億→279億へ増加し財務強化進む
  • 株価のボラティリティが大きく、底は3500~3300円、高値はコロナ前は8000円近くと非常に大きい。底値で仕込み、業績安定ならば1~2年でダブルバガーが狙えるかもしれない

リスク

  • 割安なのには意味がある。スマホゲームメーカーという業種ならではの不安定さは常に付きまとうのでは?
  • 株価のボラティリティが大きいため、業績が急降下すると株価も上場来安値を大きく突き抜ける可能性も….?

 

以上です!

*当サイトで分析している内容は独断と偏見に満ちているため、内容間違いもあるかもしれません。投資は自己責任でお願いします。

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