資産株投資によって10年で資産を2.5倍にした実績のある!
資産株紹介シリーズ第152弾-①!(過去記事一覧はこちら)
ベルメゾンを展開するカタログ通販大手。JR東日本が筆頭株主、次いでインサイダーである自社株買いが第二位株主の千趣会(8165)です。長期的に業績が厳しい同社ですが財務は思ったほど傷んでおらず悩ましいながらも単価の安さと利回り、及び罪滅ぼし笑で参戦です。
株主優待は100株保有でベルメゾンで使える買物優待券1000円×2回。これに加えて長期保有3年で最大1500円の優待券が追加されます。総合りは10.7%(株価394円、配当7円、優待年間3500円前提)
業績はここ10年不安定であり赤字を多く出しながらの赤字・黒字まだら模様の推移です。ですが、手元の現金預金はある程度豊富であるため直ぐに会社が畳まれる心配はないと見ています。
千趣会の指標面での魅力は以下!
- 配当+優待利回り10.7%
- 株主優待は100株保有でベルメゾンで使える買物優待券1000円×2回。長期保有3年で最大1500円。
- ベルメゾン通販では雑貨や服、食品等も扱っており使い勝手良し
- 第二四半期経常黒字化で長らくの無配から復配予定で底打ち感有
- 財務はそこまで痛んでいない
事業概要、直近業績面の分析は以下です。
https://ie36ken.com/assets-stock/8165-2
資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
【前半:指標面、過去実績分析】
- 配当+優待利回り,割安指標,チャート
- 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
- 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
- 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
- その他(銘柄独自の魅力/リスク等)
【後半:事業概要、直近決算分析】
- 会社情報
- 事業概要orセグメント別分析
- 直近決算分析
- その他(事業面での魅力/リスク等)
分析は以下の
- 10年間で資産価値を2.5倍にした!
資産株ノウハウに従っています。
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】
1.各種指標
(配当+優待利回り10.7%)
株主優待(買物優待券1000円×2回,長期保有3年で1500円)5年株価チャート
配当+優待利回りや割安指標、株主優待、チャートを紹介します。
各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- PER/PBR/ミックス係数
- 過去3年の純利益平均は赤字です。
- 来期は黒字予想、第二四半期で経常利益黒字化しているので黒字は確保できそうです。
- 長らくの無配から復配予想。
- この株を買う理由は2点。1点は優待利回りの高さ。自社通販サイトで使える優待なので廃止可能性は低い(というか、廃止されたら株価の底が計り知れない事から辞められないと見ます。)
もう1点は長らくの赤字の割に自己資本比率が高く流動資産>総負債なので財務が意外に堅い事(から、この高利回りは長く続くと見てます)
昔、ここは株価が800円台に参戦した事があります。が、当時下方修正で大きく減配になり総合利回り5%以下になった事から手放しました。が…….その時オススメして買った嫁は未だに何年も何年も律儀に(というか放置笑)持ち続けており、優待が届くたびに心が痛み….再戦できる状態にくればもう一度、再戦しようと思っていました。
きっとこんな理由で株を買うのはアカンのでしょうが、資産株狙いの基準は満たしているのであながち無謀な闘いでもない…..と思っています。
株主優待(買物優待券1000円×2回、長期保有3年で1500円追加)
千趣会の株主優待はベルメゾンで使える買物優待券1000円がもらえます。(100株保有時)
株主優待をもらうには
- 6月末日
- 12月末日
に100株以上保有している必要があります。500株保有でも4000円と利回りがかなり高いので500株まで買い増しするのもここのハードユーザーなら有ですね。
- 加えて1年以上長期保有している場合、追加で長期保有株主優待券がもらえます。
- 100株保有の場合、1年で500円、2年で1000円、3年で1500円まで上がります。
- ここでも500株保有の利回りもそこそこ高く魅力的です。
株主優待より抜粋
5年株価チャート
- 5年チャートは右肩下がり後….謎のコロナ直前反発後にコロナショックを食らっています。
- その後、通販企業という事で多少の株価上昇の恩恵を…..あまり受けたとは言えない株価ですね。アイケイやスクロールと比較すると反発具合は微妙です。(だから高利回りでターゲットに入ったのですがね。)
- こういう2020年の暴騰前のチャートの形は大好きです。あとは、ファンダメンタルズが悪く無かったらと思いますが、業績はボロボロなので値上がり期待では入れない株です。
100株保有は余裕です。
tradingview よりチャート転載
2.財務分析
配当+優待利回り10.7%を維持できるか財務体質を調べます。
- 高配当や優待を維持できる体力がどれほどあるのか
- 体力は過去から増え続けているか(高配当と優待を維持しながら体力増強しているか)
を確認していきます。
株主資本の増加と利益剰余金の増加を見る事で財務体質の強化具合を把握します。
現金等の金額推移をみる事で短期的な配当余力や支払い能力がどれほどあるかも把握します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
財務分析
- 株主資本減少、利益剰余金赤字転落。かなりキツイ状況だったようですね。ここ3,4年。
- ですが、有利子負債は100前後で大きくは増えず、現金預金はむしろ増加し、財務は若干良化しています。自己資本比率50%なので数年でダメになる状況ではないでしょうかね。
- 財務構成です。
- 流動資産(赤)>総負債(紫+緑)であることから資金繰りも問題なさそうです。
配当+優待利回り10.7%は優待部分の8.9%は維持できると見ます。
3.業績
配当+優待利回り10.7%を維持できるか資産株としての体力を培う業績です。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
の推移を見ていきます。
- 黒字を維持できるか
を第一に見ます。次いで、効率的な経営が出来ているかを見るために
- 営業利益率、経常利益率
を見ます。
業績
- 営業赤字と黒字を繰り返していきながら売上減へ。
- 18~20年ぐらいは構造改革があったように見えます。不採算事業をリストラして取っ払ったような感覚。実際どうなのかは、事業構造や直近業績分析で明らかにしたいと思います。
- ここは黒字を維持できる状態にまずは持って行って欲しい。
- 19年に一部利益がぶっ飛んでますが一過性のものでしょう。
配当+優待利回り10.7%は中期的には問題ないですが、赤字継続であると長期的にはダメになります。
4.配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などで判断します。
配当金、自社株買い
- あの赤字では配当継続は厳しく無配に転落しています。
- EPSのボロボロ感は目も当てられぬ状態ですが今期黒字化予想です。
- 自社株買いがデカいですね。これは少し見ましたが第三者割当自己株式処分の動きが主なようです。買ってくれるところがあるという事は同社の事業は市場では価値があるという事。割当て先が提携先になると思いますが、再建に期待ですね。
配当+優待利回り10.7%は業績が安定しないと配当部分1.8%は厳しいでしょう。
5.魅力とリスク
千趣会の魅力とリスクを考えてみます。
魅力
- 配当+優待利回り10.7%
- 株主優待は100株保有でベルメゾンで使える買物優待券1000円×2回。長期保有3年で最大1500円。
- ベルメゾン通販では雑貨や服、食品等も扱っており使い勝手良し
- 第二四半期経常黒字化で長らくの無配から復配予定で底打ち感有
- 財務はそこまで痛んでいない
- 他の通販銘柄と比較してコロナ特需による株価急上昇が緩やかで高値感が無い事
リスク
- 業績の不安定度
- 過去10年、約半分の赤字計上
- 配当は不安定であるため期待しない方がいい
以上です!
*当サイトで分析している内容は独断と偏見に満ちているため、内容間違いもあるかもしれません。投資は自己責任でお願いします。
他の資産株分析も宜しければ閲覧ください。
閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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