ネオモバ高配当株分析第10弾!
ハンドバッグ、雑貨を手掛けているサックスバーホールディングス(9990)です。21年間減配無しで配当利回りは5.3%です。(30円配当、株価565円前提) 100株保有で1000円相当のバッグ等の自社商品ももらえます。優待と合わせた総合利回りは7.1%です。
店頭小売はコロナ影響をモロに受けているので躊躇しますが、財務基盤が安定しており減益ながら黒字予想を出している事からPFに組み込みました。こういう少しリスクのある銘柄を入れるのも勉強かと思っています。
サックスバーホールディングスがネオモバ定期買付に適している魅力は以下!
- 21年非減配!
- 配当利回り5.3%
- リーマンショック含め過去10年間安定黒字
- 直近の月次売上は前年比70%台へ回復し安定推移
- 株主優待は100株保有で1000円相当の自社商品
- 自己資本比率70%以上で流動資産>>総負債の好財務
- 安定+漸増の配当方針でコロナ禍でも30円配維持のIR
ネオモバ高配当株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
- 企業概要(主力事業の収益は安定しているか?)
- 指標(指標、株主優待、チャートの確認)
- 財務分析(無理なく高配当を継続できる財務体質か?)
- 業績(高配当を維持・向上できるか?)
- 配当、自社株買い推移(非減配年数は何年か?)
- まとめ
一番大事にしたいことは
- 安定した還元(配当や優待)が永久的に得られ続けられるかどうか
です。
SBIネオモバイル証券では毎月50万までの取引きは実質20円の費用で可能で1株から株が買えます。
- 最大50銘柄へ定期買付が可能なので投資信託と同様に入金して自動買付できます
- 入金して毎月一定金額が買えます
- 購入単価を設定できるので高値掴みを防ぐことができます
このため、銘柄選定は自分で行うという楽しみは得られつつ感覚としては投資信託のように運用できます。宜しければ以下のサイトよりネオモバを申込して始めてみては如何でしょうか。
1.企業概要(小売業)
会社概要です。
- 株式会社サックスバーホールディングス
- 1974年設立
- 東京証券取引所第一部上場
- 事業内容
グループ会社の経営管理及び不動産管理
- 傘下に小売り関連の企業を置く持ち株会社です。
- バッグ、アクセサリー、メンズバッグ等の卸売り販売に加えて、自社で企画製造している部門も持っています。
- 高すぎず使い勝手の良い品物が多い印象です。
会社概要 より抜粋
主力事業は安定した収益を挙げているか?
- 主力は東京デリカのハンドバック関連の事業です。
- 売上構成比がありますが、あまりどの商品も粗利益率の大きな変化は無いようです。
- 単一セグメントですが売上主力の東京デリカ関連の業績推移です。
- 利益は安定して出し続けているのですが減収減益基調です。
- これを補う形で他事業の売上、利益が上乗せされて減益を食い止めている構図です。
- どこでこの基調が止まるのかを見定める必要があります。
株主還元についてコミットはあるか?
明確な数字コミットは無かったですが
- 必要な内部留保の資金は持ちつつ、安定配当と漸増配方針
となっています。配当予想が未定でしたが直近の業績予想とともに30円配当継続を出してきました。事業継続に必要な内部留保が確保できつつ、安定配当出来る見込みが出来たからだと思います。
ここから今後は1株益の動向と流動資産の動向を注視する必要がありますね。
2.各種指標
各種指標、株主優待、チャートを紹介します。
各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- 連続非減配年数
- 過去3年増配率
- PER/PBR
- 今期は減益予想なので30円配当を維持できるのは過去の内部留保があったからですね。
- 減益基調とはいえ20.3期までの過去3年利益で見ると配当性向50%以下なのでここまで業績が戻ってくれば30円配当は問題ない状態になります。厳しいですが、ここまでの回復を期待したいところです。
株主優待(1000円相当の自社商品)
サックスバーホールディングスの株主優待は自社商品です。
- 3月末日
この時点で100株保有で1000円相当。1000株以上保有で10,000円相当の自社商品がもらえます。1000株でも100株でも利回りが一緒なのは魅力的ですね。
ただ、毎年バッグは….いらないですが。プレゼントすると良いかもしれないですね。
5年株価チャート
- 株価は小売り業でコロナの影響をモロに受けたので500円台で底ばっています。
- 16年には2000円もしていたのですね。
- 今の株価位置は底値圏で良い位置ではあります。
tradingview よりチャート転載
3.財務分析
高配当を維持できるか財務体質を調べます。
- 配当を支払える原資が増え続けているか
を確認します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
財務分析
- 財務は良化してきています。
- わずかずつですが株主資本、利益剰余金、自己資本比率が上昇。
- 現金等は横ばい傾向。
- 資産構成を見ても流動資産が増えて、総負債が減っているので流動資産=総負債×2程度の状態になっており良化しています。
- 流動資産の内訳は…残念ながら商品が大半なのでデッド化の恐れはあります。
- ただ、良い点は固定資産のうち、投資有価証券と敷金・保証金という現金化しやすいものが固定資産の半分もあります。(図でいうと、橙色の半分が現金化しやすい資産)これを合わせれば資金繰りは余裕でしょう。
財務内容は堅いと見ます。
4.業績
高還元を維持・向上できるかを見ます。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
- 利益率
の推移を見ていきます。
業績
- 業績はリーマンショック後に回復し、コロナに向けて減益基調になった感じです。
- ですが、黒字は維持。
- コロナは乗り越えられると思うので(直近月次売上は70%台)、ここをbottomにまた営業利益40億円台がめざせるかですね。
5.配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 非減配年数、過去数年間の増配率
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などを実績の数字で確認します。
連続非減配年数、増配率など
- 1999年以降非減配です。
- 1999年は5円配当だったので21年で6倍になっていますね。
*配当チェッカーは2018年の実績まで反映しています。19年は予想となっています。
配当チェッカー より抜粋
配当金、自社株買い
- 30円配を維持できるかは厳しい状態ですね。
- 18~20年の業績まで回復し、これが安定推移するのであれば問題ないと見ます。
- 自社株買い3.7億が今年はいっているのが良いですね。
6.評価
以下の観点でざっくりと定期買付に適しているかを考えます。
- ①安定性(安定配当継続度)
- ②戦闘力(業績向上で将来増配や値上がりのある可能性)
- ③割安性(購入タイミングは良いか?)
- ④総合評価(どれだけネオモバで定期買付したいか?主旨に合っている銘柄か?)
これを
- ◎
- 〇
- △
- ×
の順番で評価します。
- ①安定性(△):直近は良いが業績向上が必要
- ②戦闘力(△):コロナ前から減益基調
- ③割安性(◎):5年来安値水準
- ④総合評価(△):小売り業界であるのである程度のリスクはある。ただ、安いので攻めるのは有。
以上です!
閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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