21年9月23日の株式投資戦略です。
総裁選控えて爆上げした日本株ですが、中国のエバーグランデの利払いデフォルト問題で急落しました。が、まだ3万を切ったに過ぎず感覚的には高いです。もう一押しくるか….総裁選終わって材料出尽くしでと見ています。上げ下げは業種によってまだら模様。グロースバリュー株が死んでいます。
今日はグロースバリュー株に対する考え方を考察します。
以下の考え方で投資戦略は展開しています。
- 監視銘柄の管理と参入タイミングの検討
- 今後の投資戦略や方針検討
僕自身の忘備録以外に以下の方の参考になればと思います。
- 値上がり期待株の投資戦略を検討している方
- 高配当、優待銘柄の投資戦略を検討している方
- どのように銘柄分析や買いタイミングを検討すればよいのか、一事例を知りたい方
*本記事は、推定や憶測が基本であるため、事実と異なる事が多々あります。投資は自己責任でお願いします。
1.値上がり期待株(バリュー、グロース、大型株)の戦略検討
SBI証券のポートフォリオ機能を使って目標購入単価を参考価格として入れています。
バリュー、グロース株
- 今回はバリュー・グロース株の掘り下げです。
- この二日間で下げる中、下げ幅が大きい銘柄に注目したいですね。
- ラックは先行投資期なので元々人気が無いですが更に押しています。配当利回りが3%近くになってきました。ラックは高配当株では絶対ないという認識だったので意外。セキュリティ関連の材料が出ると噴く株です。今の株価は同社にとっては割安圏。長期投資をするには良い水準ですね。
- チヨダが10/8に決算を控えています。第一四半期は黒字ながらコンセンサス予想は大きく下回っています。緊急事態宣言もコロナの拡大もあったのでまだまだ期待できないでしょうが、財務は堅い。超長期なら仕込むなら今と僕は思っています。
大型株
- 大型株はエバーグランデ問題でソフトバンクが6000円割り込みに行くかと思いましたが大して下げていません。
- クラレとワコールが下げています。ワコールの下げが強烈です。2400円ぐらいでしたが一気に150円も下げましたか。ここももうすぐ第二四半期決算です。コロナでは1750円まで下げて2500円まで回復しましたが…です。第一四半期はコンセンサス予想を下回るも黒字。ここも長期では良い水準に思います。
永続的優位性を持つと考える株
ここは勉強中です。ウォーレンバフェットさんの銘柄選択術で一番刺激を受けた
- 永続的優位性を持つ事業を展開している企業
を僕なりにリストアップして並べています。
- 今回は永続的優位性のある事業を持つ銘柄の掘り下げです。
- ニッソウが元気ありません。修正の無い減益決算だったので人気落ちです。
- JACは巨大な売り残がありましたがかなり減ってきました。調整曲面かもしれません。
- サンコーテクノがこの全体下げの中、不動で耐えているのがなんとも魅力的です。数字はうそをつかない。ここは保有していれば絶対に将来報われる(現状の業績状態が続く前提)と信じています。最早、上がるまで何年、何十年でも保有し続ける信念あるのみです。
- リスクモンスターは2回、一瞬1000円超えを魅せてくれました。この動きを皮切りに長期上昇チャートを形成してほしいですが9月末で権利落ち調整するでしょう。
- メディキットが良い水準。追加を検討しています。
2.資産株の戦略検討
- 資産株は落ちそうで落ち切らないです。
- 東邦アセチレンは瞬間バブルでしたね。株価は落ち着いてきています。
3.その他:グロース株はバリュー株を遥かに超える忍耐が必要
過去、グロース株に手を出して痛い目にあっています。当時損失撤退を余儀なくされたのはDNA、システムテクノロジーアイ、グリーなどです。僕が本気で手を出したグロース株は勝率ゼロです。
何が怖いか、精神的に耐えられないかというと
- 株価の底が知れない事
- 株価の下落スピードが速すぎる事
- 超割高株を手にしている感覚が高値掴み感をもたらし、落ち着かない事
この3つです。順に説明していくと
グロース株の底は計り知れません。例えるならば..
- バリュー株が地に足を付けて立っている状態からこけた時の地面に対する衝撃に対する怖さ
- グロース株はスカイツリーの最上階にいる状態からこけた時の地面に対する衝撃に対する怖さ
です。バリュー株は底が見えるんです。指標や財務、過去の株価推移を見て歴史的水準の安値にあるから前提(業績、財務)が崩れない限り絶対の安心感と信頼があります。加えて過去にバリュー株で勝ってきた勝ちパターンをいくつも学んでいます。
グロース株は前提が崩れずとも50%等、株価が急落する事が多々あるので衝撃が大きくこれが精神的なダメージを増幅させます。前提が崩れなくてこれです。ならば前提が崩れたら(減益発表)どうなってしまうのか(連続ストップ安)という不安が常につきまといます。
2つ目です。加えてグロース株は人気があり、出来高が多い事がままあります。そのため、機関投資家や個人の信用売り買いが活発であり株価の乱高下が激しい。値動きが激しいのはハッキリいって疲れます。たった2週間で30%、40%も下げている事もあります。このスピード感がジリジリと株価が変わっていくストレスを増幅させ、下落時に耐えられなくなるのです。(加えて、3つめの半値、1/3….1/5になる感覚も腹の中にあるので不安感は2次関数的に増幅されます。)
最後3つ目です。PERやPBRが高すぎる株というのは期待で買われています。なので元々、バリューな割安株を投資の生業としている僕にとって元来グロース株は生理的に受け付けない(高いので嫌いな感覚)のです。ここが期待薄になって、バリュー株と同じ水準まで売られると株価は半値…1/3…1/5になる。。その可能性を想像すると怖くて堪らないのです。
僕がグロース株を意識的に避けているのはこういった不安・警戒感からです。しかし、そこから逃げては成長限定されるので果敢にグロース株も攻めだしています。
なので、僕にとっては上記のストレス・不安が常に付きまとうためバリュー株に対して遥かに忍耐が要求される超上級モードにグロース株はあると思っています。
保有株で言えば、エニグモ・セレスがそれに当たります。前提が崩れない状態でこれだけ乱高下しているので前提が崩れるとストップ安連続が見えるのでかなり不安定な心境で耐えながら闘っています。闘えるようになったのは、指標と業績・財務しかなかった昔と比べて
- 事業内容とそこに裏付けされた過去からの業績推移
を追うようになったからです。そこから前提が崩れやすい事業なのか否かが読み取る事が出来るようになったので、その状況を頼りに保有をなんとか続けているのが今の心境です。
対して、グロース株でもバリュー株の感覚に近いのはイトクロです。イトクロも指標面はバリュー株に比べると高いですが、なんといっても
- 上場来安値付近
というのが効いています。PER15倍程度という水準もあまり割高過ぎないので乱高下があってもまだ我慢して保有できます。
グロース株はバリュー株以上に忍耐が求められる。僕はこう考えています。
以上です!
閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!