ネオモバ高配当株分析第14弾!
宝飾品・時計等の小売業大手のベリテ(9904)です。2008年にダイヤモンドの研磨・卸売り・小売りまで幅広く展開しているディジコグループにTOBされています。2015年ぐらいまでひどい決算でしたが、ここの立て直しもあってか直近4年間の業績は目を見張るものがあります。
配当利回りは4.8%です。(株価353円。1株17.12円前提)
ベリテ(9904)がネオモバ定期買付に適している魅力は以下!
- 配当利回り4.8%
- 1株353円(21.1/13日現在)とネオモバで増やしやすい水準
- 1000株保有で株主優待ももらえます。(買物券5000円、+10%割引券)
- 営業利益率6~7%の高収益体質にここ4年で生まれ変わっている事
- 外資ならではの高配当性向で還元姿勢豊富な事
- しかしながら、流動資産>>総負債で好財務であること(自己資本比率69.2%)
ネオモバ高配当株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
- 企業概要(主力事業の収益は安定しているか?)
- 指標(指標、株主優待、チャートの確認)
- 財務分析(無理なく高配当を継続できる財務体質か?)
- 業績(高配当を維持・向上できるか?)
- 配当、自社株買い推移(非減配年数は何年か?)
- まとめ
一番大事にしたいことは
- 安定した還元(配当や優待)が永久的に得られ続けられるかどうか
です。
SBIネオモバイル証券では毎月50万までの取引きは実質20円の費用で可能で1株から株が買えます。
- 最大50銘柄へ定期買付が可能なので投資信託と同様に入金して自動買付できます
- 入金して毎月一定金額が買えます
- 購入単価を設定できるので高値掴みを防ぐことができます
このため、銘柄選定は自分で行うという楽しみは得られつつ感覚としては投資信託のように運用できます。宜しければ以下のサイトよりネオモバを申込して始めてみては如何でしょうか。
1.企業概要(小売業)
会社概要です。
- 株式会社ベリテ
- 昭和23年設立
- 東京証券取引所第二部上場
- 事業内容:
“宝飾品専門小売店チェーン
(取扱商品:宝飾品、宝石、貴金属、時計、ファッショングッズ)”
2008年に創業家の大久保さんが友好的TOBに応募し、そこから結構な業務改革があった模様です。2008年以降2年間、11億もの営業赤字を出しています。そこから復活し始めて16年以降はコロナ前までは営業増益が続いていました。
主力事業は安定した収益を挙げているか?
- 単一セグメントであるため業績で推し量るしかありません。
- 直近の21.3期の第三四半期決算短信を見ます。
- このP/L抜粋によると、特筆すべきは商品売上原価率の低さ。小売業は商品を仕入れて付加価値は大して付けずに販売するイメージが強いため売上原価は非常に高いイメージです。(80~90%)ですが、ここの売上高に対する売上原価比率は50%を下回っています。親会社を通じて格安で商品を仕入れるルートなどが確立されているのかもしれません。
- いつからこうなったのか分かりませんが、これが営業利益率6~7%の肝ですね。
- 売上が安定していればこの利益率で今後も推移すると見ます。即ち、高配当が継続すると見ます。
- ちなみにB/Sの流動資産は半分が商品、40%ほどが現金預金でした。売上が安定している限りは資金繰りは問題ないと見ます。借入金は殆どが短期借入になっていますね。
2021年3月期第三四半期決算短信 より抜粋
株主還元のコミットはあるか?
- 配当性向等の名言はありませんでした。
- 安定的な配当維持と将来の事業展開への内部留保の充実・財務強化を考慮するとあります。
- 今期はコロナ影響による業績悪化が想定以下と言う事だったため、予定より約倍の配当を出しています。
- 月次も好調なので来期も業績は堅そうです。
配当予想の修正 より抜粋
2.各種指標
各種指標、株主優待、チャートを紹介します。
各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- 連続非減配年数
- 過去3年増配率
- PER/PBR
- 指標面では割安性はありません。
- ですが、高配当なので配当利回り4.8%、1000株まで買い進めれば買物券優待5000円分が来るので総合利回り6.3%と魅力的になります。
- 1株353円というのがマイルドで良いですね。ネオモバで買いやすい水準です。
株主優待(買物優待券5000円、10%割引カード)
- ベリテの株主優待は1000株を9月末日に保有していると10%の株主優待割引カードがもらえます。
- 同じく1000株を3月末日に保有していると5000円の優待商品券がもらえます。
- 割引カードと優待商品券の併用が可能です。
ここをよく利用される方には良い優待ですね。
5年株価チャート
- チャートの形は前月号までは良かったのですが….
- 配当修正予想で一気に高配当であることが分かったので上がってしまいました
- コロナ前の水準です。
コツコツ買いは良いですが積極的にガツッとは買えない形ですね。
tradingview よりチャート転載
3.財務分析
高配当を維持できるか財務体質を調べます。
- 配当を支払える原資が増え続けているか
を確認します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
財務分析
- 財務は2015年まで利益剰余金が赤字でした。
- が、16年以降積み上がり始めています。業績好調と連動していますね。
- 現金等が増え始めているので、現在の業績が続く限りは配当はバラつきはあるものの15~20円の間で推移しそうな感覚です。
- 負債も減ってきました。
- 財務は悪くないですね。
- 資産構成を見ても、流動資産>>総負債となっていますので堅いです。
- 流動資産の半分が商品なので、売上がゼロになると短期的に支払いが厳しくなりそうですが売上が単年度でいきなり半分になる事はリーマンショックからさかのぼっても皆無なので問題なしと見ます。
現在の配当は無理をして出している水準ではないので長く続けられそうです。
4.業績
高還元を維持・向上できるかを見ます。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
- 利益率
の推移を見ていきます。
業績
- TOBの08年以降は構造改革に着手されたのか…?掘り下げられていませんが赤字が続いています。ですが、11年に営業黒字化して以降は利益が出せる体質になってきたようです。(15年に営業赤字がまた出ていますが、16年以降増益基調になっています。)
- 16年以降の企業体質が維持できる限り高配当は継続できそうです。
5.配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 非減配年数、過去数年間の増配率
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などを実績の数字で確認します。
連続非減配年数、増配率など
- 業績に連動した配当を出しているので配当金額自体はバラつきがあります。
- 非減配や連続増配は期待してはイカン銘柄ですね。
*配当チェッカーは2018年の実績まで反映しています。19年は予想となっています。
配当チェッカー より抜粋
配当金、自社株買い
- 19年の配当が凄まじい事になっており、ここめがけて株価が上昇基調になっていたようえすね。20年は業績に応じた配当、21年は17円台とバラつきがありますが、この辺が実力値なのかと思います。(外資銘柄なので、内部留保よりも還元が中心。だから配当性向が日本企業と比べて高めと推測)
- EPSは16年以降まともになってきています
6.評価
以下の観点でざっくりと定期買付に適しているかを考えます。
- ①安定性(安定配当継続度)
- ②戦闘力(業績向上で将来増配や値上がりのある可能性)
- ③割安性(購入タイミングは良いか?)
- ④総合評価(どれだけネオモバで定期買付したいか?主旨に合っている銘柄か?)
これを
- ◎
- 〇
- △
- ×
の順番で評価します。
- ①安定性(〇):16年以降業績が安定してきました
- ②戦闘力(△):業界業種としては伸びるものではない
- ③割安性(△):小売業相当水準か高め
- ④総合評価(△):高配当(15~20円)は継続ですが指標高めなので300円以下を期待したい
以上です!
閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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