自己啓発書リライト3回目です。
刺激的なタイトルですが中身はためになる本書です。
本書をお勧めする方
・日本人特有の同調思考に流されたくない方
・自分の軸を作りたい方
・相手との調和を保ちつつ自己実現を図りたい方
です。何となく周りの雰囲気から同調してしまう日本人。それが良い方向なら問題ないですが間違っていたらどうしますか?赤信号は全員で渡っても轢かれます。怖いです。何万人が働く大手企業。皆が同じ方向を見て仕事をするのが理想ですが、向いている方向が間違っていたらどうします?大企業病の道へまっしぐらではないでしょうか?
この流れを変えたい方へお勧めです。
本書は僕が社会人として働き始めた10年ほど前にメディアで一時注目された勝間和代さんの本です。当時付き合っていた彼女(嫁さん)が自己啓発の一環・働くキャリア女性の憧れといった感覚で本書を読んでいたので自分も手に取ってみました。
【本の概要】
・自分の得意不得意分野を見極め
・自分の得意分野を伸ばし軸を作り
・軸を保ちつつ相手の考えを尊重する
・これによりwinwinの関係を構築する
「断る力」について以下の章立てで紹介されています。
断る力についてはこちら
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1章:断る力を持つ事による大きなメリットと、案外少ないデメリットの部分。
日本の悪い傾向である同調思考についての紹介。
2章:自分の軸を揺ぎ無く持つために行う事
3章:相手への建設的な影響力を持つために行う事
4章:断る力で自分と周囲の調和を取り、自己実現を図る
【役に立つ点】
・同調はしやすいもの。明らかにおかしいと思いながらも、周りのみんなが正しいと言う場合、それを断るのは後ろめたい思いが生じてしまうため同調してしまう。アッシュの線の実験でそれを紹介している事例は分かりやすい。
・逆に、同調思考を利用して、自分がこうしたいと思っているのを強く主張する事で、思うように話を持っていくことも出来る。
(日本は、物事が何故そうなっているのかを追求していく教育が少ないため、何故?と追求する事がなく、物事を深堀せずに周りがそうだからとそれに従ってしまう傾向が強い。日本の教育構造がそうなっている)
・何故嫌われるのか?嫌う原因の中で自分が努力して回避できるものがある。それを自分も心得る必要がある。
「人を「嫌う」ということ」中島義道による人が人を嫌う理由
1.相手が自分の期待に応えてくれないこと
2.相手が自分に危害を加える虞れ(おそれ)があること
3.相手に対する嫉妬
4.相手に対する軽蔑
5.相手が自分を軽蔑しているという感じがすること
6.相手が自分を嫌っているという感じがすること
7.相手に対する絶対的無関心
8.相手に対する生理的・観念的な拒絶反応
大半の人に嫌われないためには、4~8を自分自身が相手に与えない事が重要。
4~7は誰に対しても分け隔てなく、誠実に対応する事で回避できる。また、相手に興味を持てば自ずと回避できる。
8は、自分の身なりを整えれば回避できる。
・自分の軸を作るための自己評価の方法
1.身近な人の自分に対する意見を聞く
→人によって考え方や他人だからといったノイズがあることを考慮して、鵜呑みにせずなるべく多くの人から意見を吸い上げる
2.客観テストを使う
→ストレングスファインダー
→SPI
など
3.社内人事評価制度を使う
4.転職エージェントの力を借りる
5.顧客や取引先の評価を活用する
・他社からの評価は性別や環境のバイアスがかかる
女性でいえば、容姿が優れていれば同じことをしても評価が高かったり、若さがあるということで実力以上の評価に見られることがある。これを過信して自分に力があると自惚れずに、30、40になっても自己鍛錬に力を入れることが重要。
・空気を読んだ上で空気を無視できる力をつける
→空気を分かりつつも、相手の考え方がずれていたり、意にそぐわなかったりした場合、そこで肯定できる部分を尊重しつつ、変えるところは変えると言う勇気を持つことが重要。
山本七平さんの「空気の研究」は読んでみたい。日本の同調思考について詳しく書かれているとか..。
・空気が読めないふりをして話の論点をすりかえるテクニック
これはとても使えそう。現場での話し合いではこの方法をよく使う。だから、異端者扱いされやすいが…。
【所感】
表紙を見た時は自己主張を振り回して、自分の言いたい方向に持っていく方法論か….??と思ったけど読んでみると、相手も自分も尊重しつつ相互が合理的に進めていく方法論が書かれていて納得した。
・脱・同調思考!
・創・自分軸!
・叶・自己実現!
これを志向する上で本書は大いに役立つと思いました。
・日本人特有の同調思考に流されたくない方
・自分の軸を作りたい方
・相手との調和を保ちつつ自己実現を図りたい方
方へお勧めです!
断る力についてはこちら
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