資産株投資によって10年で資産を2.5倍にした実績のある!
資産株紹介シリーズ第133弾!(過去記事一覧はこちら)
高知、徳島を中心に四国へ展開している中小企業向け融資を主で展開している四国銀行(8367)です。株主優待は100株保有からQUOカードがもらえます。最大利回り持は200株保有の1500円相当。19年に記念配、09年もおそらく記念配を行っており、それを除くと実質30年非減配銘柄では?と見ています。200株保有時の総合利回りは5.6%です。(株価672円、30円配)
リーマンショック時に200億を越える営業赤字をだしていますが、その後は黒字で2020年までの累積では資産が増えています。勿論、配当は維持しながらです。
また、株価が長期的に軟調です。今の株価は30年来安値付近。コロナ前は1000円前後でしたがコロナで650円まで下落し、一時復帰しましたが再度下落し、30年来安値付近です。
19,20年と業績は振るわないですがそれでも配当と優待は維持できる利益を確保し利益率は10%を余裕で超えています。こんなところに注目していますね。
四国銀行(8387)の魅力は以下!
- 配当+優待利回り5.6%
- 株主優待は200株保有でQUOカード1500円
- 実質30年非減配!?(25円→30円→記念配35円(19年)→30円配継続)
- リーマンショック以降は絶えず黒字で財務は良化している事
- 無理ない配当性向(40%)に加え、20年は自社株買いも行っている
- 何より30年来安値付近で値ごろ感たっぷりの絶好タイミングであること
資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
- 事業概要
- 配当+優待利回り,割安指標,チャート
- 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
- 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
- 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
- その他(銘柄独自の魅力/リスク等)
分析は以下の
- 10年間で資産価値を2.5倍にした!
資産株ノウハウに従っています。
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】
1.事業概要(銀行業)
主力収益事業(セグメント分析)や直近決算を掘り下げていきます。
会社概要
- 株式会社四国銀行
- 1878年創業
- 東京証券取引所第一部上場
- 事業内容:
預金
貸出金(大・中・中小企業向け)
有価証券(国債・地方債の運用)
プロフィール ディスクロージャー誌 より抜粋
セグメント分析・決算分析
- 20.3期の決算説明資料を掘り下げます。
- 単一セグメントですが明らかに収益の質が違うものがあります。
- 銀行なので売上が経常収益に当ると考えます。
- 粗利益の主力は資金利益です。ここは企業への貸出金利息が196億、有価証券の配当金が89億となっています。有価証券配当金が前年度に投資信託の解約により32億減少しているのが主な粗利益減益要因です。
- 次いで役務取引等の利益です。ここは個人と法人のコンサルティングで稼いでいるところですね。40億と小粒ですが利益率50%程度なので今後の収益源でしょう。
- 貸出金の利回りは低金利時代なので1.11%と低調です。
- 利息はここ5年で微減傾向ですので安定していますね。資産株としてはこの安定度は買いです。
- 投資信託の解約によって前期比で大きく落ち込みを見せているのが配当金です。
- ですが、前期は解約によって利益を得ているのでこの落ち込みはあまり気にするところではないかと思います。本来は、再投資するのを抑制した事によって投資元本が減少した事による配当金減少となっています。
- 役務取引等利益です。
- ここは個人・法人コンサルティングが長期的には伸びているので良いですね。
- 昨年は70億の収益に対して費用が30億。利益率50%越えの筋の良い事業です。タナベ経営のようなコンサルティング企業の利益率と似ていますね。
- 30年来安値というか、1000円から600円台に下落した要因はおそらくこれですね。
- ここは中小企業への貸出が主。おそらく、その不良債権(貸し出したお金が回収できずに焦げつく)の費用がドン!と30億まで膨れ上がっています。コロナで中小企業の倒産等も増えているので仕方ないですね。でも、この0.19%っていうのは貸出金全体に対してはそこまで大きくないのでは?と見てます。(利益も出ていますし。)
- B/Sを見てみると貸出金が大体1.8兆円ありました。このうち、30億が焦げついて回収できなくなると0.166%。処理費用と合わせて0.19%といったところでしょうか。
- 切ないのは仕方ないとはいえ、株式の評価損21億。ここが全体利益を押し下げていますね。ですが、大幅に減少した反動で株高で今度は逆に上がってくるのではないでしょうか?減益といえど、キャッシュアウトの無いものですし。
- 不良債権の状況です。
- 前年比微増ですが、不良債権の保全率や金融再生崩壊時不良債権比率等はあまり大きな変化はありません。
- 株主還元です。
- 18年、16年に自社株買いをぶちこんでいますね。
- 株主優待は2015年に導入されたそうです。株主数が12561名。1名200株保有でQUOカード1500円の優待費用が出ると見ると優待維持費用は
12561名×1500円 =1884万。
配当は13億円ほどかかっているので、あまり痛手には思いません。優待は十分維持できるのでは?と思います。
2019年決算概要 より抜粋
2.各種指標
(配当+優待利回り5.6%)
株主優待(200株でQUOカード1,500円)5年株価チャート
配当+優待利回りや割安指標、株主優待、チャートを紹介します。
各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- PER/PBR/ミックス係数
- 200株保有が最大の優待利回りです。
- 今期は前年の株式評価損が無いと考えられるため増益で配当性向23%です。30円配当は余裕で維持できそうですね。
- 総合利回り5.6%は中々魅力的です。
- 指標面でもPER6.35倍は銀行業では普通ですが、PBR0.19倍は驚異的な割安度ですね。
株主優待(200株保有でQUOカード1,500円)
四国銀行の株主優待はQUOカードと特産品のカタログギフトがもらえます。
- 100株保有でQUOカード500円
- 200株保有でQUOカード1500円
- 1000株保有で3000円相当の特産品
- 2000株保有で6000円相当の特産品
です。利回りは200株保有が一番ですね。
株主優待をもらうには
- 3月末日
に100株以上保有している必要があります。
株主優待より抜粋
5年株価チャート
- 5年チャートは僕の好きな形ですね。
- 右肩下がりで底値をうかがっているような下がり方です。
- 18年には1800円を付けていた株価は約1/3の671円まで下落しています。
- コロナ後800円まで回復しましたが再度下落して戻っています。
- 更に下がる可能性もありますが、この株価は30年来安値水準です。指標の割安性や優待や配当の維持可能性からは絶好の仕込み時に僕は思います。
100株保有は余裕です。
tradingview よりチャート転載
3.財務分析
配当+優待利回り5.6%を維持できるか財務体質を調べます。
- 高配当や優待を維持できる体力がどれほどあるのか
- 体力は過去から増え続けているか(高配当と優待を維持しながら体力増強しているか)
を確認していきます。
株主資本の増加と利益剰余金の増加を見る事で財務体質の強化具合を把握します。
現金等の金額推移をみる事で短期的な配当余力や支払い能力がどれほどあるかも把握します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
財務分析
- リーマンショック時に200億の巨額営業赤字を計上しています。ここで株主資本は大きく減少し、有利子負債が100億発生しました。ですが、この時も25円配当で累進配当しています。
- 以降、黒字で内部留保を強化してきて、有利子負債を17年に完済。現金等も477億から2000億円台に増加、利益剰余金も勿論増加と株価の下落とは対象的に財務内容は飛躍的に良化しています。
配当+優待利回り5.6%は余裕で維持できると見ます。
4.業績
配当+優待利回り5.6%を維持できるか資産株としての体力を培う業績です。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
の推移を見ていきます。
- 黒字を維持できるか
を第一に見ます。次いで、効率的な経営が出来ているかを見るために
- 営業利益率、経常利益率
を見ます。
業績
- リーマンショック時の238億の営業赤字は凄まじいですね。
- ですが、それ以降は営業黒字で推移しています。昨年株式評価損で30億とコロナ影響をモロに受けましたが黒字。21年度は73億と回復予想です。これなら、30円配当も優待も維持できるでしょう。配当と優待を継続するかは企業の意志次第です。数字としては余裕で出来ると見ます。
配当+優待利回り5.6%は長期的には問題ないでしょう。
5.配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などで判断します。
配当金、自社株買い
- リーマンショック以降は配当性向56~14%と内部留保を貯められる水準で推移してきています。
- EPSはばらついていますが、常に配当金を上回っており30年実質非減配の手堅さを感じる事が出来ます。
- 加えて、17年、19年と10億もの自社株買いをぶち込んでいるのが良いですね。今の株価は会社として満足していないと考えられるため更にぶち込んでくる可能性は十分です。
配当+優待利回り5.6%は余裕で維持できると見ます。
6.魅力とリスク
四国銀行の魅力とリスクを考えてみます。
魅力
- 配当+優待利回り5.6%
- 株主優待は200株保有でQUOカード1500円
- 実質30年非減配!?(25円→30円→記念配35円(19年)→30円配継続)
- リーマンショック以降は絶えず黒字で財務は良化している事
- 無理ない配当性向(40%)に加え、20年は自社株買いも行っている
- 何より30年来安値付近で値ごろ感たっぷりの絶好タイミングであること
- コンサルティング事業は利益率50%越えの高収益事業
- 株主優待は15年度に導入。12500名の株主全員に優待を配っても配当原資に比較して影響は軽微であり、優待維持は十分に可能と考えられる事
- リーマンショック時の238億の営業赤字の時でさえ、累進配当を決め込んでいる意志の強さ(強さというよりももう、習慣なのかもしれない。)
リスク
- 不良債権の与信コストがコロナで飛躍的に高まる事はないか?(0.19%→10%等)
- 超長期的には四国は人口減少で収益は下がっていく可能性が高い
- 収益減少でも利益が出るように人件費・物件費の主費用を如何に効率的に下げていくかが課題
以上です!
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閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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