資産株投資によって10年で資産を2.5倍にした実績のある!
資産株紹介シリーズ第151弾-②!(過去記事一覧はこちら)
昭和30年代に観光果樹園から始まった同社事業。現在では遊園地・ゴルフ・ホテル・不動産・土木建設販売の5事業に展開されています。主力の遊園地事業はコロナ前までは利益の柱でした。上期回復途上ながら黒字化です。ゴルフ事業は開放的スポーツとしてセグメント利益率10%以上に伸びて利益を牽引。不動産・土木事業は安定収益源です。
反面、大型顧客キャンセルにより増収できず遊園地事業は利益を出せていない状態。ホテル事業は宴会需要急減で赤字継続で足を引っ張っています。
グリーンランドリゾートの事業面での魅力は以下!
- 配当+優待利回り13.5%
- 株主優待は100株保有で遊園地無料入場券2枚×2回
- 遊園地事業は回復半ばまでも上期黒字化
- ゴルフ事業は開放的スポーツとして人気化して増収利益大幅増で黒字化
- 不動産、土木事業は安定収益源
- 熊本県、福岡県の大規模な土地
指標面の分析は以下です。
http://ie36ken.com/assets-stock/9656-1
資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
【前半:指標面、過去実績分析】
- 配当+優待利回り,割安指標,チャート
- 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
- 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
- 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
- まとめ(銘柄独自の魅力/リスク等)
【後半:事業概要、直近決算分析】
- 会社情報
- 事業概要orセグメント別分析
- 直近決算分析
- まとめ(事業面での魅力/リスク等)
分析は以下の
- 10年間で資産価値を2.5倍にした!
資産株ノウハウに従っています。
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】
1.会社情報
主力収益事業(セグメント分析)や直近決算を掘り下げていきます。
- グリーンランドリゾート株式会社
- 1980年設立
- 東京証券取引所第二部上場
- 事業内容:
“1.観光事業及び旅館業
2.遊園地、ゴルフ場及びスポーツ施設の経営並びに料理店経営
3.不動産事業”
昭和30年代。観光果樹園が発祥だそうです。九州グリーンランドリゾート周辺に観光施設を拡大して今に至ります。
会社概要 より抜粋
2.セグメント別分析
- 同社は5つのセグメントを持っています。全セグメントが関連しています。
- 先ず主力の遊園地関連の事業。九州のグリーンランド、北海道のグリーンランドで事業展開しています。グリーンランドは81のアトラクションに9つのプールがあると。。凄いですね。滋賀から行ける隣県の鈴鹿サーキットとは比べものにならない規模に思えます。
- 北海道グリーンランドは冬場はスキーも出来るそうです。札幌から車で30分と立地条件も良しです。
- 広大な土地を活かしたゴルフ事業も展開しています。
- こちらも九州中心ですね。
- 大規模なアトラクションは1日では遊び尽くせない….ならばホテルも併設。ままよくあるパターンかと思います。ホテル事業も展開しています。業績の項目で掘り下げますが、コロナ前からこの事業は赤字となっています。
- 最後に不動産事業と土木・建設資材事業です。
- ここはコロナ禍でも安定収益源ですね。大きくは儲けられませんがコロナ禍でも両事業黒字です。
- 不動産事業はグリーンランドリゾート周辺で賃貸と販売を展開。
- 土木関連事業では建設資材の販売や客土用土の製造運搬。地味で堅実的です。
- 第二四半期の決算説明資料からの抜粋です。
- 上記5事業のセグメント別業績です。
- 主力の遊園地事業は昨年赤字でしたが、売上高2倍程度に回復し黒字化。19年は4億ほど利益を挙げていたのでここが復活する事が同社の生命線です。今後は、黒字化した状態から更に回復していけるかが同社事業の命運を握りますね。
- ゴルフ事業も大きく回復して黒字化。こちらは、固定費が少なく事業運営できるのでしょう。ゴルフ場の芝の手入れや道具剤の手入れ、キャディさんや受付スタッフ等、固定費は少ないイメージです。
- ホテル事業は減収で赤字継続です。経費削減は進んでいると思いますがここはコロナ前から赤字のようです。
- 不動産、土木事業は売上高は少ないものの利益を稼ぎだせています。昨年も黒字です。不況下に活きる事業でしょうか。
グリーンランドリゾートの復活が望まれます。コロナに負けないで欲しい。遊園地は夢がある憩いの場なので無くしてはイカンと思います。
会社説明資料より抜粋
2021年12月期決算補足資料より抜粋
3.決算分析
- 決算短信、補足説明資料、昨年の有価証券報告書を抜粋します。
- 通期、第二四半期業績推移と予想です。
- コロナ前までは80億前後の売上高で営業利益4.4~6.8億を挙げており、悪くない利益状態でした。
- 昨年コロナがここに襲い掛かり売上は半分近くまで減収し、営業利益は4.6億の赤字へ転落。
- 今年は経常利益でギリ黒字化を狙う予想ですが上期を見ると売上高の回復は弱く通期予想達成は険しい事が予想できます。
- セグメント別業績を抜粋すると
遊園地事業:九州、北海道ともに団体客のキャンセルが相次ぎ思うように増収できず
ゴルフ事業:感染予防が叫ばれる中、開放的な屋外スポーツとして人気が出ており増収増益。
ホテル事業:宿泊者数は回復傾向にあるものの、宴会がコロナ影響で減少し赤字継続
不動産事業:テナント賃料改定実施
土木事業:解体事業好調も、建設資材販売が低調推移。
ゴルフ事業と不動産、土木事業でなんとか持っている形です。遊園地事業の本格回復を願いたいですね。
- B/S資産の部です。
- 流動資産は受取手形・売掛金中心に減少。
- 固定資産は大きく変動せず、土地が主力です。
- この土地があるおかげで、短期・長期の借入が出来ていると考えます。(不動産担保に借入)
- 事業内容が厳しいので資産バリュー株として値上がり益狙いには特攻しませんが、土地の内訳が少し気になったので有価証券報告書を抜粋です。
- 熊本県荒尾市、福岡県を中心に150億ほどの土地を持つようです。帳簿価格と時価の差は….果たして。
- 負債の部です。
- 借入金は短期・長期併せて総額は前年同期で変わらずです。
- 73,4億は流動資産の9倍近くあります。借入の返済のために長期借入を繰り返しているのかと思います。
- 長期的に見て借入額の増減推移を追う事で同社事業の財務基盤の安定性が見極められそうです。
- P/Lです。
- 売上原価率は昨年100%を超えています。初めて見ました…..。
- 今年は99%。相当に高いですね。厳しい….厳しいです。遊園地事業の固定費が重いのでしょう。本当に。
- 助成金収入が1億円ほどあります。これのおかげで多少救われていますね。
土地の規模から考えると借入はまだ増やせるのかと思います。まだ、この収支トントンの状態で数年から10年単位は耐えられるか?
単元株を長期保有するのは総合利回りの高さから見て問題は無さそうです。
2021年第二四半期決算短信より抜粋
2021年12月期決算補足資料より抜粋
42期有価証券報告書より抜粋
4.魅力とリスク
グリーンランドリゾートの魅力とリスクを考えてみます。
魅力
- 配当+優待利回り13.5%
- 株主優待は100株保有で遊園地無料入場券2枚×2回
- 遊園地事業は回復半ばまでも上期黒字化
- ゴルフ事業は開放的スポーツとして人気化して増収利益大幅増で黒字化
- 不動産、土木事業は安定収益源
- 熊本県、福岡県の大規模な土地
リスク
- ホテル事業は宴会が回復せず赤字継続(宿泊者数は回復)
- 遊園地事業は大型顧客のキャンセルが厳しい(緊急事態宣言の影響か)
- 売上原価率が高く儲けづらい事業構造(固定費が重く売上減少による打撃が大きいのでは?)
単元株を長期保有するには大規模な土地を使った借入はまだ出来ると見込むと報われそうです。今後も継続保有です。
以上です!
*当サイトで分析している内容は独断と偏見に満ちているため、内容間違いもあるかもしれません。投資は自己責任でお願いします。
他の資産株分析も宜しければ閲覧ください。
閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
会社四季報はお宝銘柄がいっぱいです。ぜひ、この機会にお宝銘柄を探してみては如何でしょうか?
|