今月は四季報通読の合間をぬってダイヤモンドZAiを速読しました。今月はなんといっても数カ月に1回出てくる
- 全上場3781銘柄の理論株価
が一覧になって見れる冊子が魅力的です。バリュー株を生業にしているとどうしても新興市場で小型のZAiでは取り挙げられないマニアックな株ばかりになります。これも含めて理論株価を示してくれるのでありがたいです。
今月号のダイヤモンドZAiはこちら↓↓
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今月のダイヤモンドZAiは
- 株500激辛診断
- ざんねん家計からの脱出
- 米国株100
辺りがメイン特集になっており理論株価と合わせて掘り下げたいと思います。
あと個人的にリアルで一番ためになったのは
- Nisaのロールオーバーの使い方
です。Nisa特集も記事内であるのですが、この中で
- 非課税枠を超える100万以上の時価になっている株式もロールオーバー出来る事
- 含み損がある銘柄は含み損の時価分しかロールオーバーで計算されない
のが目から鱗でした。後者は万年含み損ですがいつかは噴くと思っている遠藤照明などで使えそうです。ロールオーバーについて調べてみようと思います。
その他、
- 米大統領選、共和党/民主党が勝つ事で株式情勢はどう変わるのか?
- IPO株研究所
- 恋する株式相場(敵対的買収に対抗するために…)
など興味深く読ませてもらいました。
1.全上場3781銘柄の理論株価
ザイ独自の算出指標で各銘柄の理論株価を出し、それが現在の株価に対してどれだけ割安・割高なのかを一覧で表した記事です。この指標の良いところは
- 企業の過去蓄えてきた資産価値面での割安度
- 企業の今現在の実力(直近1年)で生み出す利益面での割安度
- 将来の成長を加味した割安度
この3つの点から理論株価を出している事です。資産価値は資産バリュー度、PBRのような指標ですね。直近の実力はPERのような指標。成長性は1株益の成長度合いを示したPEGレシオのような指標。この3つが合わさっているのでディフェンスとオフェンスの両面から見ているバランスの良い指標です。
更に将来利益の折り込み年数は業界によって選別しています。医薬品業界などは長期的に成長していくようで織り込み年数が長くなっています。保険や銀行などは4年と短めです。
今号の良いところは
- 割安かつ今期増益の銘柄
これが載っている事です。割安なのに今期業績が増益と言う事は見直されやすいと言えるでしょう。そんなお宝理論株価特集がなんと全銘柄あるのですから年間保存版です。これだけのためにZAiを買うのも良いでしょう。
いくつか僕の保有銘柄で見てみると…
- 1847イチケン:66%安
- 1963日揮HLD:32%安
- 2124ジェイエイシーリクルートメント:147%高(PBRが高いからでしょうね。)
- 5989エイチワン:71%安
- 7278エクセディ:65%安
- 9780ハリマビステム:66%安
と激安水準のものが多いです。JACだけはグロース高配当に期待して買っているので納得です。
このように非常に使える辞書的な役割なので重宝します!
2.株500激辛診断
これも数カ月に1回、お馴染シリーズでダイヤモンドZAiの売りのひとつですね。東証だけでなく新興市場銘柄も取り挙げて各種証券会社やアナリストの方が選んだ銘柄が紹介されています。
取り挙げている銘柄は
- 理論株価
- 現在の株価と高値、安値の目安
- チャート
- 業績
- アナリストの判断(強気、中立、弱気など)
- 配当利回り
- PER、PBR、財務、業績進捗などの6つの指標で評価
とまとまっていて分かり易いです。僕はいつもこれを使って
- 右肩下がりのチャート
- 指標が割安
- 高配当、高優待銘柄
- 業績進捗率が良い
- きらっと光る事業を持っているか
などをメインで見ています。大抵ここで取り上げられた銘柄は殆どが右肩上がりのチャートなので十中八九目に止まりませんが笑
特集では個別銘柄を詳しく紹介する中で
- 10万円株
- 高配当株
- 株主優待株
- Jリート
- 大型株
- 新興株
の6つでざっくりと分類して紹介しています。僕は今回、高配当株、株主優待株、大型株の一部、等で良さそうな銘柄が見つかりました。大半が四季報通読で当りを付けていた銘柄で僕とは違った視点で書かれているので参考にしています。(リスクも機会も)
3.ざんねん家計からの脱出
人気フィナンシャルプランナーの方がダイヤモンドZAi読者7名の家計状況を分析・指摘するコーナーです。フィナンシャルリサーチ代表の深野さんという方が掘り下げられています。テレビ・ラジオの出演があり、分かり易い解説が良いようです。
- 住宅ローンやコロナ失業関連
- 教育費の計画問題
- 高収入なのに貯金が少ない方…
- 保険関連
など個別事情を収入と支出の面から掘り下げられています。これ分かり易いですよね。要は毎月、運転資金が増えていくかを先ずみられています。決算短信で言えばフリーキャッシュフローが増えていく形になっているかを見ているんですね。増える構図ならば確実に貯金が貯まる訳です。
個人的には教育資金の項目が一番参考になりました。行くかは子供の意志に任せますが
- 私立理系大学6年分の学費は用意しておくつもりで資産形成しています。
4.買い&人気の米国株100銘柄
僕がダイヤモンドZAiを定期購読するようになってひとつ気づいたのは、数年前まで紹介が無かった
- 米国株
について毎回紹介記事が挙がっている事です。僕は米国株はインデックス投資信託でしか扱っていませんが、Twitterを見ていると日本株よりも米国株に投資されている方の方がかなり多い気がします。(感覚3対7ぐらい。日本株の3の中のバリュー株の比率でいえば….僕は相当少数派なのかもしれません。戦闘民族サイヤ人みたいなもんですかね笑)
それは米国が日本に比べて
- 労働生産年齢人口が増加していく
- ダウ平均株価が絶えず右肩上がりで上がり続けている
- 大企業が成長し続けている
- 30年、40年と日本の花王を上回る鬼のような連続増配株がある
事からでしょうね。冷静に資産形成だけを主眼に置き、確実に増やしていく・効率的に増やしていくならば米国株が良いと僕も思います。
僕はドM気質なのと日本が好きで日本に投資で貢献したいと考えているため、敢えて個別株は日本株を主戦場にして闘っています。
また、右肩上がりの基調ではなく横ばい、株価が下がっていく基調の中で成果を挙げ続ける事が出来る投資手法を身に付ければ一生困らないです。そんな投資手法を実に付けたいと思っている事からも、敢えて難易度の高い日本株を狙っています。
話がそれ過ぎましたが、米国株特集では
- 高成長株
- 復活株
- 高配当株
- 日本人に人気の株は買いなのか?
- IPO株
などに分けて銘柄紹介されています。右肩上がりの株が多く…..指標も非常に高いため、僕にとってはあまり魅力的な銘柄というのがあまりありませんでした。ですが、1社だけ良いなと思ったのは
AT&T
という通信大手株です。株価が右肩下がりに落ちていて、35年連続増配を続けていながら配当利回りが7%超えです。営業利益率が20%ほどあり、これは日本のKDDIのパワーアップバージョンだなと思えました。指標も情報・通信銘柄では日本と大差が無い指標だったので狙うならこれぐらいか?と思いました。
今月号は500銘柄診断と理論株価一覧があるので、特別持っておきたいですね。
以上です。
興味がある方は2020年10月号のダイヤモンドZAiを手に取ってみては如何でしょうか?
投資家とランナーに幸あれ!
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