資産株投資によって10年で資産を2.5倍にした実績のある!
資産株紹介シリーズ第125弾!(過去記事一覧はこちら)
鋳造機械製造で世界首位の新東工業(6339)です。表面処理や建機等も手掛けています。株主優待は100株保有でQUOカード最大2000円。配当+優待利回りは6.2%です。
コロナ影響で新興国がロックダウンの影響で大幅に減収赤字予想となっています。ですが、自己資本比率は60%で利益剰余金厚く、現金同等物が370億円もあり、資金繰りは全く問題ないです。
コロナが収まれば以前の業績は回復する事を考えると買いに思えます。株価は18年の1400円高値からちょうど半値の700円台前半になって値ごろ感有です。PBRが0.4倍になっているのも良いですね。(資産内容は流動資産が多めなので健全財務ですね。)
新東工業の魅力は以下!
- 配当+優待利回り6.2%
- 株主優待は100株保有でQUOカード最大2000円(初年度1000円、3年で2000円)
- 鋳造機械設備で国内首位
- リーマンショック時の急激な減益を乗り越えここ10年は安定黒字で営業利益率5%推移
- 株価は1400円高値から半値へ下落し値ごろ感有
- PBR0.4倍と資産バリュー株。現金同等物豊富
資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
- 事業概要
- 配当+優待利回り,割安指標,チャート
- 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
- 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
- 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
- その他(銘柄独自の魅力/リスク等)
分析は以下の
- 10年間で資産価値を2.5倍にした!
資産株ノウハウに従っています。
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】
1.事業概要(機械)
会社概要です。
- 新東工業株式会社
- 1934年設立
- 東京,名古屋証券取引所第一部上場
- 事業内容:
以下の装置の製造販売。
”■鋳造装置
- 鋳型造型装置/
- 静圧造型機、減圧造型機、金型造型機、
低圧造型機、層圧造型機 等
- Vプロセス装置
- 鋳物砂処理装置/混練機、砂再生装置、空気輸送装置 等
ショットブラストマシン、エアーブラストマシン、■環境関連装置
ショットピーニングマシン、
マイクロブラスト、バレル研磨機、精密エッジ仕上機 等集塵装置、脱臭装置、廃水処理装置、消音装置、排ガス処理装置 等■粉粒体処理装置混練機、空気輸送装置、造粒機 等■メカトロ関連装置- サーボシリンダ、
- サーボプレス、制御装置、
自動車部品耐久・性能検査装置、双方向電源装置、供給・搬送装置 等
真空・圧空成形機 等■投射材・研磨材スチールショット・グリット、亜鉛系ショット、バレル研磨用メディア、コンパウンド 等■各部部品・その他上記製品の各部部品、耐磨耗鋳物、セラミックス部品、■建設工事
ショットピーニング受託加工、微細受託加工 等機械器具設置工事”
The製造業向けの生産設備や建設業向けの工事設備等を手掛けているようですね。鋳造装置は鉄鋼や自動車メーカー系、サーボプレス関係は自動車プレス部品メーカー系、表面処理装置は化学メーカー系といったところでしょうか。
会社概要 より抜粋
事業概要
- 主力は自動車や工作機械、建設機械等の鋳造製品を製造する設備メーカーです。
- 世界トップです!
- 豊田式織機を一挙に担ったところが起点です。
- バリ取りやさび取りで使う表面処理に関しても世界2位、国内首位です!
- 表面処理はものを作る限り無くならないので安定的な需要があると言えますね。
- その他、環境関連等の多数の製造装置や部品事業を展開しています。
- セグメント別業績です。
- 利益の柱は表面処理実装。営業利益率は7%を超えます。
- 次いで利益が多いのが環境事業、鋳造事業と続きます。
新東工業の事業 より抜粋
決算分析
- 20年3月期の決算概要資料と21年3月期の第一四半期決算短信の資料を抜粋してざくっと掘り下げます。
- リーマンショックで10/3期は売上受注ともに落ち込みましたが回復傾向でした。
- 20/3期はコロナが幾分入っているので減少なのでしょう。
- 営業利益の推移です。
- リーマンショック時は黒字だったのはあっぱれです。
- 以降は営業利益はバラつきはありますが安定黒字。営業利益率は3~6%と普通推移です。
- 来期予想は減収赤字。
- コロナ影響でインドなど新興国のロックダウンが影響しているのでしょう。
- 21/3期は見てはいけないですね。ここは財務内容的に耐えられるのであれば、見据えるのはコロナ回復後です。事業内容としてたちまち2,3年でパラドックスが起きるような事業では決してないので普通に考えれば、20/3までの業績推移に戻ると考えるのが適当です。ここを見据えると今の株価は高いか安いか、さてどちらでしょう?
- 株主還元方針です。
- 安定配当+業績連動で増加分だそうです。
- 安定配当の部分を良いように拡大解釈すると業績が向上しなくても安定配当維持となります。
- だから、21/3期は赤字予想でも安定配当の方針を貫いて、実質累進配当にしているわけですね。
- 健全な財務なので可能に思います。
- 第一四半期決算のB/S資産の部です。
- 好財務です。資産合計は1532億円。うち、流動資産は935億円、固定資産は597億円です。
- ですが、固定資産のうち、投資有価証券は換金化しやすいので現金と同等とみなせば手元の換金化しやすい現金を合わせると
- 現金預金+売掛金+手形+有価証券+投資有価証券でざっくり980億円もあります。
- これが支払い能力として….次に負債を見てみると
- 1年以内に返さないといけないと言われる流動負債は345億、固定負債は205億。併せて550億円です。
- 先ほど現金化しやすい資産が980億円もあるので負債を一気に支払っても400億円ちょっとの余力があります。
- 赤字でも資金繰りは余裕でしょう。
だから、安定配当が継続できるのでしょう。やはり、好財務企業は安心です。
資産株としては安心できますね。
2.各種指標
(配当+優待利回り6.2%)
株主優待(QUOカード最大2000円)5年株価チャート
配当+優待利回りや割安指標、株主優待、チャートを紹介します。
各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- PER/PBR/ミックス係数
- PERは赤字なので使い物になりません。
- ここ数年の1株益推移に戻るとすれば1株益は80~100円。PER10倍以下ですね。
- PBRは決算分析で掘り下げた通り総資産のうち6割以上が現金化しやすい資産。そう考えるとだいぶ資産バリューかと思います。
- 配当は安定配当方針を貫いているので出すでしょう。勿論優待もです。
- 優待目当てで購入している株主の割合が一番多いので容易に改悪はしないと見ます。
株主優待(QUOカード最大2000円)
新東工業の株主優待はQUOカード最大2000円がもらえます。(100株保有時)
株主優待をもらうには
- 3月末日
に100株以上保有している必要があります。
- 100株以上保有で保有期間3年未満は1000円(3年以上は2000円)
- 1000株以上保有で保有期間3年未満は2000円(3年以上は3000円)
です。100株保有で総合利回り5%超えです。
配当金と株主優待より抜粋
5年株価チャート
- 18年の高値では1400円を越えていました。
- ここから右肩下がりに転じて、コロナ前は1000円程度でしたが、700円を割り込む水準に
- 第一四半期赤字を受けて株価はコロナ前水準に甘んじています。仕込み時に思います。
100株保有は余裕です。
tradingview よりチャート転載
3.財務分析
配当+優待利回り6.2%を維持できるか財務体質を調べます。
- 高配当や優待を維持できる体力がどれほどあるのか
- 体力は過去から増え続けているか(高配当と優待を維持しながら体力増強しているか)
を確認していきます。
株主資本の増加と利益剰余金の増加を見る事で財務体質の強化具合を把握します。
現金等の金額推移をみる事で短期的な配当余力や支払い能力がどれほどあるかも把握します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
財務分析
- 有利子負債も増えているのですが、現金等の伸びの方が良いですね。
- 株主資本、利益剰余金も着実に増えており、自己資本比率60%前後で安定しています。
- 資産構成は6割以上が現金化しやすい資産で考えると非常に財務は堅いと見ます。
- 流動資産のみで総負債を余裕で上回っているので(グラフの赤色>紫色+緑色)今期赤字でも余裕ですね。
配当+優待利回り6.2%の長期維持は可能でしょう。
4.業績
配当+優待利回り6.2%を維持できるか資産株としての体力を培う業績です。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
の推移を見ていきます。
- 黒字を維持できるか
を第一に見ます。次いで、効率的な経営が出来ているかを見るために
- 営業利益率、経常利益率
を見ます。
業績
- リーマンショックで落ち込みましたが営業利益は40億~50億円程度で安定した黒字です。
- 営業利益率は4~5%ですが財務強化され続けているので問題ないでしょう。
配当+優待利回り6.2%は長期的には問題ないでしょう。
5.配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などで判断します。
配当金、自社株買い
- 安定配当+業績連動の方針通り長期的に増配してきています。
- 配当性向はまともな黒字業績前提だと20~30%前後なので無理はないですね。
- 現行の24円で優待も維持して10年耐えてくれれば御の字ですし、それは期待できそうです。
- 自社株買いも16年に15億と非定期ですが考えてはいますね。
程よく株主還元に報いる会社かと思います!
配当+優待利回り6.2%は維持できると見ます。
6.魅力とリスク
新東工業の魅力とリスクを考えてみます。
魅力
- 配当+優待利回り6.2%
- 株主優待は100株保有でQUOカード最大2000円(初年度1000円、3年で2000円)
- 鋳造機械設備で国内首位
- 表面処理で世界二位!国内首位!主力の収益事業で営業利益率7%が実力
- リーマンショック時の急激な減益を乗り越えここ10年は安定黒字で営業利益率5%推移
- 株価は1400円高値から半値へ下落し値ごろ感有
- PBR0.4倍と資産バリュー株。現金同等物豊富
リスク
- 新興国のコロナ影響長期化による赤字継続
- 赤字長期化による優待廃止、改悪懸念
以上です!
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閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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- 100株投資も出来るので、株主優待銘柄の購入にも向いています
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