配当+優待利回り5%以上を目的に保有を始めたエクセディ(7278)。株主優待のカタログギフトは3000円か?と思えるほどいい品が揃ってます。クラッチ最大手でとアイシン精機などトヨタ系部品メーカーに納めており堅いです。
ですが、第一四半期決算営業赤字に転落し、株価は10年来安値を更新し、20年来安値の1000円を目指す展開になり、余りにたたき売られ過ぎだろうと今月、値上がり期待でも保有し始め1000株になりました。
そんなエクセディが業績予想の修正、配当予想の掲示、決算発表!
- 通期営業利益15億→55億円、当期純利益-10億→25億円へ上方修正!
- 無配も過った配当は、90円→60円の30円減配予想
コロナ影響のbottomは4~6月の第一四半期。第二四半期以降は回復してくるはずと読みましたが予想が的中してホッとしています。コロナで真っ先に中国に支援金を送るぐらいなので、株主優待の維持もしてくれると期待しましたがこちらも今のところ何も発表はないので安心です。
業績予想の修正と配当。第一四半期決算との比較を中心に決算内容について掘り下げていきます。
1.上方修正!配当予想の開示
- 第一四半期が余りに悲観的過ぎたかも分かりませんが
通期売上高2000億→2100億円へ
営業利益15億→55億円へ
当期純利益-10億円→25億円へ 上方修正! - 売上高の伸びに対して、営業利益と純利益の伸びが大きいです。為替は1ドル107→106円と悪化予想を示している中でこの伸びは、書かれていませんが社内の経費削減が進んでいる事も織り込んでいるのかもしれません。
- 中国をはじめ、世界各地で受注が回復している事が要因であるそうです。
- 続いて配当予想です。
- 配当の決定にあたっての配当方針は、適正な利益還元を行うと同時に、社業の永続的発展を図るために必要な内部留保を確保するとあります。
- 配当性向は明確に謳われていませんが、成長と配分のバランスを見ると受け取りました。
- 減配ですが、僕は評価します。上方修正を出したとはいえ1株益は通期で53円。配当性向100%超えです。
- 還元姿勢の無い企業であれば、この業績なら通期20円配当ぐらいで株主優待廃止か300株以上からで1年長期保有などセコイ事をします。
- 財務内容は堅いので今期配当性向100%は長期的に業績は回復するので出すと考えるのが還元姿勢が本当にある企業なら妥当です。それを実践しているので、もう大好きです!90円配維持は逆にやり過ぎで心配になるのでこの60円というのは至極普通の感覚を同社は持っていると理解しました。
とはいえ、今後の業績次第では更なる減配、優待廃止はありうるでしょう。航空業界のようにダメージが深刻な上に回復まで2年単位で時間を要すると考えられるような企業であれば無配、優待廃止もやむなしです。
2.2021年第二四半期決算概要
- 今回の決算は第一四半期決算との比較がポイントになるとみています。
- 数字で見てみますと第一四半期は
売上高380億-営業利益-18.85億-四半期純利益-25.5億円 - 対して第二四半期のみの数字は
売上高564億-営業利益31.81億-四半期純利益24.10億円
となっています。 - 第二四半期の数字は前期の四半期業績の75%ぐらいに回復している形です。
世界経済の回復が遅れ、第二四半期と同様の傾向が第三、第四四半期も継続すると仮定すると営業利益は31.81億円×2で63億ほど下期では増えるはずです。
さっき、通期上方修正の話をしてましたが仮に63億下期では計上できるのであれば営業利益の通期額は73億。更なる上方修正が見えるという事です。
経済が落ち込む反動で需要が増えるでしょうから、保守的に見てもこれぐらいの数字が狙えるのでは?と思います。そうすれば…..まずは2000円が見えてきます。
- セグメント別の数字概況です。AT、国内、北中米、アジア・オセアニアで回復傾向にあると嬉しい材料が書いてあります。この状態にMT、その他もなってくれば…..
- 期待しますね!セグメント別業績の項目を見れば分かりますが、MTは減少傾向でも利益率の高い事業なので黒字です。
- 財務の資産の部です。
- 流動資産は40億円減少していますが大崩れは無く健全です。
- 続いて負債。流動負債が80億ほど増えており社債及び借入金の項目増加が懸念されますが、ほぼ同額が固定負債の社債及び借入金から減少となっています。
- 単に2年以上返済のかかる負債が1年以内になったので流動資産にスライドしただけと思います。総負債は24億円減っており問題ないでしょう。
- 流動資産>総負債の構図なので財務は堅いです。
- P/Lです。
- 減収ながら頑張っています。
- 販売費及び一般管理販売費の固定費部分を20%程度下げています。
- その他収益が伸びています。
- 今回、営業利益が第一四半期に比べて31億も計上できたのは、この販売費・及び一般管理販売費の削減が大きいですね。
- セグメント別業績です。
- 主力のMT、AT共に減少ながら、MTは営業利益率5%以上で黒字。
- ATは減収を補えず赤字となっています。ですが、第一四半期は考えず、第二四半期のみで見るとATも黒字です。
2021年第一四半期決算短信 より抜粋
2021年第二四半期決算短信 より抜粋
以上です。