前年同期比経常利益+4.4%でコロナ前水準回復! エフ・ジェー・ネクスト(8935)2021年第二四半期決算概要

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首都圏中心にガーラブランドのマンション販売を展開しているエフ・ジェー・ネクスト(8935)。投資用マンション販売ランキングでは首都圏でトップを何度も奪取しており、不動産業では安定財務、経常利益率10%台と高利益率で推移している優良企業です。(勧誘の電話は凄まじいようですが笑)

第一四半期はコロナ影響をモロに受けて大幅減収減益になりましたが第二四半期は正常化して好調でした。

決算概要をざっくり見たイメージは以下です。

  • 第一四半期営業利益8億に対して第二四半期は22億と平常運転へ回復!
  • ガーラマンションシリーズの販売は前年同期増で好調
  • 他方、ガーラ・レジデンスと中古マンション販売戸数は前年比を大きく割り込み、ここの販売を伸ばすのが課題
  • 負債は流動負債減少し代わりに長期借入金42億増加
  • 主力の不動産開発事業は低調不動産賃貸、建設事業は好調
  • 通期44円配当は維持

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1.2021年度第二四半期決算概要

エフジェーネクスト-2021年第二四半期決算概要1.

  • 第二四半期の決算は前期比大きく減収減益。第一四半期の数字を知らない人が見ると一瞬売りたくなる数値ですね。
  • 通期計画に対する進捗率は過去5年平均と同程度です。
  • ここは下期に進捗が進む会社なんですね。今期の経常利益水準は18/3期を若干上回る程度です。
  • しかし、減収減益と言えど営業利益率10%超え。この業績でも配当と優待を賄ってもキャッシュが残る構造なので安心ある数字です。

エフジェーネクスト-2021年第二四半期決算概要2.

  • 四半期業績です。
  • 第一四半期がボロボロなのがこれでよく分かると思います。前年同期比で売上が半分近くに落ちており、営業利益は1/3へ。
  • 第二四半期は前年同期比減収もマンションの販売単価は増加している事も手伝って売上原価低減。販売費も前年同期に比べて抑制は出来ています。結果、営業利益、経常利益が増益となりました。経常利益率11.4%。

エフジェーネクスト-2021年第二四半期決算概要3.

  • 資産合計の増加額が22億。負債合計の増加額が10億。差し引き10億は財務体質が良化しています。
  • 販売用不動産と仕掛販売用不動産は新築、中古マンションですね。固定負債が42億増えていますがこの内訳は長期借入金です。攻めるための資金は返済に猶予のある借入で賄えている。その間に借入した資金以上に利益を出して支払いに充てる。差し引きが利益で内部留保の強化になる。当たり前なのですが、この会社はこれを愚直に継続しており財務体質は益々よくなっていくでしょうね。
  • B/Sの勘定科目が少なく特化型事業なので分かり易いです。
  • 同社と類似の事業形態の不動産業では自己資本比率が10~30%以下が普通なので財務体質は同業他社と比較してやはり良いですね。

エフジェーネクスト-2021年第二四半期決算概要4.

  • セグメント別業績です。
  • 主力の不動産開発事業は第一四半期の大ブレーキがあるため大幅減収減益です。下期にどれだけここが挽回できるかが鍵ですね。
  • 対して、安定収益源の不動産管理事業(賃貸関連)は増収増益。ここはストックビジネス領域なので今後も拡大してほしいですね。
  • 建設事業も増収増益でした。
  • 伊豆の旅館事業はコロナ影響を受けて減収赤字拡大です。優待券ももらったので帰省の時に利用して貢献せねばと思います。

エフジェーネクスト-2021年第二四半期決算概要5.

  • 主力の不動産開発事業セグメントの詳細です。
  • ガーラマンションシリーズは前年同期で売れてます。これは投資用ワンルームマンション系だと思いますがここの需要は旺盛なんですね。
  • 対して苦戦しているのは、ファミリー向けのガーラ・レジデンスと中古マンションです。ここが前年同期比で大幅に減少している事が減収減益の主要因と見ます。
  • 平均販売価格は上昇してきているので売上戸数を伸ばしていきたいところです。

エフジェーネクスト-2021年第二四半期決算概要6.

  • これは決算短信の第一四半期と第二四半期の一部抜粋です。
  • 第一四半期ではガーラ・レジデンスの売上戸数がゼロでした。中古マンションは前年同期比の1/3に留まっています。
  • 下の表は第二四半期。ここではガーラマンションが第二四半期に売れて前年同期を上回っており好調なのが分かります。ガーラレジデンスはようやく売り始めた形です。
  • 中古マンションの回復が鈍いですね。第二四半期では222戸の販売実績。前年同期は367戸の販売実績。第二四半期に入っても6割弱です。

特に販売戸数の多い、中古マンション販売動向には注意が必要ですね。

 

エフジェーネクスト-2021年第二四半期決算概要8.

  • 通期予想は減収減益ながら黒字。
  • 配当は前期の増配を維持し、配当性向28.8%の予想です。
  • マンション販売戸数は1900戸を計画。上期が856戸だったので差し引き1144戸を下期に売らないといけません。第二四半期の販売戸数は529戸。下期にこれを継続しても若干届かないので通期目標達成はハードルが高そうです。

 

2021年第二四半期決算説明会より抜粋
2021年第一四半期決算短信より抜粋
2021年第二四半期決算短信より抜粋

 

以上です。

*当記事は個別銘柄について言及していますがあくまで個人の見解・分析であり、売り買いを推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

 

 

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