資産株投資によって10年で資産を2.5倍にした実績のある!
資産株紹介シリーズ第150弾-②!(過去記事一覧はこちら)
個別集団塾を展開している早稲田アカデミー(4718)の事業概要、直近業績面での分析記事です。
「本気でやる子を育てる」を経営理念に置き、質を重視した教育システムを組み販売されています。主な顧客は小学部と中学部で、この2つで8割以上の売上を占めます。事業面での魅力はこの2つの主要顧客の在籍人員が大崩れする事無く長期的に伸びている点です。
これが業績分析面で、リーマン・コロナでも営業黒字を維持し続けている要かと見ました。
第一四半期は季節要因のため(維持費は年間通して一定かかる一方、収益期の夏期講習が始まるまでは赤字基調)赤字でしたが、前年同期比増収赤字圧縮。KPIの小学部・中学部の人数は2桁の伸びで経費削減も進み売上原価比率も落ちており大変すばらしい滑り出しとなりました。
早稲田アカデミーの事業面での魅力は以下!
- 「本気でやる子を育てる」結果、社会で活躍できるリーダを育てる経営理念
- 主力の小学部・中学部の塾生数は安定して伸びており、リーマン・コロナでも営業黒字の源泉となっている
- 首都圏は今後10年間は少子化影響無しで高原状態
- 開校攻勢ありで増勢
- 第一四半期は前年同期比増収赤字圧縮で好調。売上原価低減進む。
指標面の分析は以下です。
https://ie36ken.com/assets-stock/4718-1
資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
【前半:指標面、過去実績分析】
- 配当+優待利回り,割安指標,チャート
- 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
- 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
- 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
- まとめ(銘柄独自の魅力/リスク等)
【後半:事業概要、直近決算分析】
- 会社情報
- 事業概要orセグメント別分析
- 直近決算分析
- まとめ(事業面での魅力/リスク等)
分析は以下の
- 10年間で資産価値を2.5倍にした!
資産株ノウハウに従っています。
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】
1.会社情報
主力収益事業(セグメント分析)や直近決算を掘り下げていきます。
- 株式会社早稲田アカデミー
- 1974年設立
- 東京証券取引所第一部上場
- 事業内容:
小学生・中学生・高校生を対象とする進学塾の経営等
- 会社紹介資料より抜粋。
- 教育理念として「本気でやる子を育てる」とあります。本気でやる子を育てる事で、それは後に何事に対しても質を追求して取組む人格形成に繋る。これが、未来を切り開く社会で活躍するリーダー育成に繫がると信じて取り組まれています。
- 開成高合格者数No.1目標を達成するなど、独自に目標を掲げて達成されてきています。
- 目下の目標は御三家中学の合格者数No.1を目指す事だそうです。
少子高齢化で将来性が危ぶまれる学習塾ですが、主戦場の首都圏に至っては旺盛な需要がありここ10年間は高原状態が続くのだそうです。
会社概要 より抜粋
会社説明資料 より抜粋
2.セグメント別分析
- 教育関連単独事業であるため受け持つ生徒数に特長があっためこれを掘り下げます。
- 同社の主要顧客は小学部の塾生数で全体の50%ほどを占めます。次いで中学部、高校部と続きます。御三家中学の合格者数No.1を直近では狙っているとあったので、内容としては納得です。
- 今の時代、難関大学にいくには小学校からやるのが都会の常識なんでしょうか。。
- 塾生の構成推移です。
- 支配的である小学生、中学生の塾生数が増えて居ますね。
- コロナ禍で小学校塾生数を伸ばせているのは素晴らしいです。Zoomを取入れた相対応事業をいち早く取り入れたそうです。
- こちらは21年3月期の各部の販売金額推移です。
- 傾向は一緒ですね。生徒数1人あたりの販売単価に直すと小学部と中学部が648k円と若干高めです。
期中平均、塾生数が急減している年は無いため、今後も売上高は比較的安定推移すると見ます。
21.3期決算短信 より抜粋
FACT BOOK より抜粋
3.決算分析
- 第一四半期の決算短信を掘り下げます。
- 前年同期比で増収赤字圧縮で好調です。
- 第一四半期は昨年コロナで赤字になったのではなく、元々季節性の要因で第一四半期は赤字になるそうです。収益刈り取り期は夏期講習がある夏場等に対して、スタッフ数は上期から揃えているので先行投資になる。という構図のようですね。
- 定性要因です。内容良いですね。
- コロナに上手く対応し、ICT技術を用いたDX対応で家庭学習支援ツールの提供や通塾が難しい地域に住む家庭にも対面授業と同品質の難関志望校対策授業を提供できる環境を構築しています。
- 小売業の出店に値する、校舎展開では品川・豊洲等の就学児童増加エリアに7月開校するための準備をしています。(前年の公募増資資金はこういう事に使っているのですね。本業に特化するための投資ならば事業として間違ってはいません。首都圏の需要は高原状態が10年は続くと同社の読み通りと考えると、地に足の付いた素直な戦略で好感が持てます。)
- KPIである小学部・中学部の塾生数が2桁増と素晴らしい伸びで増収を牽引しています。
- 更に、双方向Web事業の開始で経費削減により原価・販管費低減が進んでいるそうで内部努力も進んでいます。
思ったより良い内容ですね。
- B/S資産の部です。
- 現金預金が減っているのは新しく開校準備を進めている費用でしょうか。
- 負債の部です。
- 流動負債が7億減っている程度で大きな変化は無いように見えます。
- 増資のおかげで流動資産>流動負債の構図になっているので短期的な資金繰りは問題ないですね。
- 塾生数の急減が無いので売上も安定しているので、運転資金の心配は無さそうです。
- P/Lです。
- 売上原価比率が82.6%(前期86%)と大きく低減し稼ぐ力が増しています。
- 販管費も増収幅に対しては増加幅が抑えられていますね。
- 今年はコロナによる特別損失が無いため、0.98億増益方向になっています。
- 増収原価低減による経費削減とコロナ影響がないため増益になる良い決算です。
- KPIの各部の生徒数と販売金額です。
- 人員増が素直に販売金額増に繋がっており順調です。
財務が弱かったので心配でしたが、売上の源泉である小学部・中学部の生徒数が急減する事なく長期で増加し続けている事から、業績安定度は高いと見ます。
営業利益がリーマンショック・コロナショックでも8億10億と稼げているのは納得です。この堅さがあるならば、配当と優待は維持できるでしょうか。
2021年第一四半期決算短信より抜粋
4.魅力とリスク
早稲田アカデミーの魅力とリスクを考えてみます。
魅力
- 「本気でやる子を育てる」結果、社会で活躍できるリーダを育てる経営理念
- 主力の小学部・中学部の塾生数は安定して伸びており、リーマン・コロナでも営業黒字の源泉となっている
- 首都圏は今後10年間は少子化影響無しで高原状態
- 開校攻勢ありで増勢
- 第一四半期は前年同期比増収赤字圧縮で好調。売上原価低減進む。
リスク
- 塾生数の増減には常に注意が必要(財務は強くない)
- 公募増資で調達した資金の使い道に注視必要(本業以外のムダな投資に回さないかは気になる)
- 講師の質など社内人材教育の差別化が同業他社とどれほど図れているかは?
以上です!
*当サイトで分析している内容は独断と偏見に満ちているため、内容間違いもあるかもしれません。投資は自己責任でお願いします。
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閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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