業績予想精度高
決算短信を掘り下げます。先に業績予想精度ですが5年間の精度が非常に高いです。
- 2014~2019年
までに
- 上方修正4回
- 下方修正1回
と出していますが下方修正時の修正幅は
- -0.3%(2018年5月)
と殆ど下方修正と言えないレベルです。対して上方修正は
- 15年(6.2%)
- 16年(14%)
- 17年(6.2%)
- 19年(29.1%!)
好調です!昨年から好調です。
次に過去5年分の四半期毎の業績進捗率を見てみましょう。
四半期決算比較
過去の四半期決算を比較する理由は以下です。
- 四半期毎に売上高、利益に季節変動があるか?
- 年毎に稼ぎ方にバラつきはないか?
- 特定の期に特殊な変化点は無かったか?
マジでバリュー株を狙う時には目を皿のようにしてみていきます。
四半期決算積み上げ
まず、積み上げ結果です。5年分を並べてみてみます。
20.3月期の4Qは会社予想です。
こうして並べるとぱっとみて以下の特徴があります。
- 売上高は季節ごとの変動が見受けられない(安定収入ビジネス)
- 17.3月期の2Qと3Qは利益があまり増えていない?(特殊要因?)
- 18.3月期の1Qと2Qの当期利益の増加が低い?(特殊要因があったか?)
四半期決算個別業績
積み上げではちょっと見づらいので四半期毎の数字だけで出してみます。
明らかに数字が低いところの色を塗りました。(橙色)
- 16.3月の3Qは当期利益がマイナスになっています
- 17.3月の2Qの営業利益が相当低いです
- 17.3月の3Qは営業・経常利益が低く、当期利益がマイナスです
- 18.3月の2Qの営業利益も17.3月の2Q相当低いです
数字だけでなく通期に対する進捗率でも見てみます。
- 青字:通期決算数字に対して30%以上進捗があるもの
- 赤字:通期決算数字に対して15%以下の進捗にあるもの
こうしてみると、新たな傾向がまた見えます。
- 20.3月期が際立って好調である事(利益面がALL30%以上)
- 4Qはここ4年総じて好調である事(期末に何か臨時収入ネタが集中しやすいのか?)
決算が悪い要因を決算短信から読み解くと以下の事が分かりました。
- 16.3月の3Qの当期利益マイナス →減損損失計上
- 16.3月の4Qの営業利益低い →大型案件の解約による売り上げ減が発生。これを補うためにコストをかけて売上を追いに行った結果。
- 17.3月の2Qの利益低い →保険返戻金の減少(経営要因ではないのであまり気にする事ではない)
- 17.3月の3Qの利益低い →売上原価上昇
- 18.3月の2Qの利益低い →保険適用拡大、人で不足による労務費上昇
これをまとめると20.3、次の21.3月での再発可能性でリスクは
- 人件費の上昇
ですね。会社四季報でも謳われているのが良く分かります。
ただ、20.3月期に関しては、例年の傾向からすると
- 4Qの利益は稼ぎやすい!
事の方が期待させます。
3Qで先ず上方修正。
ついで、4Qの4月末前に更なる上方修正
期待しまっせ!!
ここで増配とかセットで来るとなお嬉しいのです!
宜しければランキングにご参加ください。