2021年に思い知ったグロース株の戒め第三弾です。今回は
還元姿勢の無い株は買わない
です。
これを事例を用いて紹介したいと思います。
の2事例でまとめます。 なお、戒めとしてしくじった銘柄の買値と枚数を保存しておき、見る度にその愚かさをマジマジと見せつけるようにしたいと思います。以下がしくじった銘柄たちです。
還元姿勢の無い株は買わない
事例として先ずは還元姿勢がある株です。
僕の保有株で長い付き合いの資産株7893プロネクサスになります。
ここは
- 上場会社の金曜ディスクロージャー(決算短信や株主総会通知書
などの作成業務)支援の大手業績の伸びは無いものの安定黒字で 高利益率 - 上場会社は一気になくならない事、一度同社と契約した後のリピ
ート率が非常に高いストックビジネス銘柄
という特徴があります。同社は事業規模の拡大はあまり無いものの、絶えず利益が貯まる事業構造であるため、 キャッシュリッチです。
プロネクサスの素晴らしいところは、ここで得た資金を使って地道に継続的に自社株買いし続けている事。
自社株買いし続けると、その株は消却される事が多いです。消却されると - 利益や資産に対する1株当たりの価値が上がる
- 配当を出すときに配当コストが下がる
というメリットがあります。同社は以前、配当性向が高く増配するのが難しい状況でした。
ですが、自社株買いを毎年コツコツ積み上げて消却する事を繰り返すうちに、 配当性向が下がって増配余地を作った上で増配しています。
これが延々と繰り返されています。結果、3バガーぐらいになりました。事業利益の成長はあまりありません。
こういう、自社株買いと配当性向余力を捻出して増配する株は急落しても、その還元姿勢が評価されて株価は下げ止まります。特に株 が下がった時の自社株買いは底堅いです。
対して還元姿勢の無い企業例を挙げます。
イトクロ6049です。
同社は教育用クチコミサイト首位で、塾ナビを展開しています。この事業はクチコミを見て、資料請求した人がいた場合に報酬を貰え るものとなっています。
クチコミサイトの構築や広告宣伝にはお金がかかりますが、時間をかけて積み上げたクチコミデータが参入障壁になり、容易に同業に 侵食されない構造になっています。
こちらも、プロネクサスと同じくストックビジネス構造であり、キャッシュが絶えず入ってくる素晴らしい状態です。
事業構造は素晴らしいのですが、同社は - 上場後自社株買い無し
- 無配
と還元姿勢はゼロとなっています(事業拡大で利益を出して成長する事で株価上昇を還元姿勢とみなす事も出来ますが、 成長は2年無いので無しとみなしています)
事業がストックビジネスになり、キャッシュが絶えず入ってくる金のなる木状態になったなら還元はあって然るべきです。
ですが、21年末にかけて決算発表、来期減益予想時に全く還元姿勢を見せなかったため、防御力ゼロの同社は二日連続のストップ安 後、更に売られ続けました。
株価は底知れずに下げ続けたのです。
今、ようやく自社株買いを発表しましたが株価回復には時間を要するでしょう。
ここから学ぶべき事は投資対象に対して - 過去に自社株買い実績があるか
- それは一回限りでなく繰り返されるものか
- 増配はあるか
- 自社株買いを発動するタイミングは減益や減配など厳しい時か
と言った事を前もって調べておくべきだと学びました。特に値上り期待株においては。
以上です。
閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!