ネオモバ高配当株分析第19弾!
独立系システム開発の一括受託会社のSRAホールディングス(3817)です。2006年東証1部上場後、記念配後の減配を除けば実質13年非減配です。13年かけて25円→110円へ無理なく着実に増配してきています。配当利回りは4.3%です。(110円配当、株価2585円前提)
営業利益率は10%前後で安定推移しており、配当性向は60%前後で自己資本比率60%とIT系ならではの好財務体質です。
SRAホールディングスがネオモバ定期買付に適している魅力は以下!
- 営業利益率10%前後で安定推移しながら長期的に成長
- 上場後、徐々に増配傾向で安定配当が期待できる(25円→110円。減配は14年の45円(記念配5円含む)→40円の一度だけでマイルド)
- 自己資本比率60%。流動資産>総負債で好財務
- 配当利回り4.3%
- PER11倍はシステム開発系では割安か
ネオモバ高配当株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
- 企業概要(主力事業の収益は安定しているか?)
- 指標(指標、株主優待、チャートの確認)
- 財務分析(無理なく高配当を継続できる財務体質か?)
- 業績(高配当を維持・向上できるか?)
- 配当、自社株買い推移(非減配年数は何年か?)
- まとめ
一番大事にしたいことは
- 安定した還元(配当や優待)が永久的に得られ続けられるかどうか
です。
SBIネオモバイル証券では毎月50万までの取引きは実質20円の費用で可能で1株から株が買えます。
- 最大50銘柄へ定期買付が可能なので投資信託と同様に入金して自動買付できます
- 入金して毎月一定金額が買えます
- 購入単価を設定できるので高値掴みを防ぐことができます
このため、銘柄選定は自分で行うという楽しみは得られつつ感覚としては投資信託のように運用できます。宜しければ以下のサイトよりネオモバを申込して始めてみては如何でしょうか。
1.企業概要(情報・通信業)
会社概要です。
- 株式会社SRAホールディングス
- 1991年設立
- 東京証券取引所第一部上場
- 事業概要
”ITコンサルティング、システム構築、 運用サービス、製品・ソリューションを提供するSRAグループの純粋持株会社”
会社概要 より抜粋
主力事業は安定した収益を挙げているか?
- iOT先端技術とこれまでの同社システム開発技術力やノウハウを活かして3事業を展開しています。
- 先進技術力とノウハウを活かして幅広い業種て展開している開発事業。
- 企業体や国公立大学等へセキュリティ・安定稼働を必須としたインフラ構築・運用サービス事業。(これは、ストックビジネスですね。)
- UNIXサーバ系のハードウェア製品やソリューションの販売事業。
- 対象領域は多岐に渡ります。
- 製造業、教育関連、金融等。
- 生活・生産する限り必要なシステム関連をオールラウンドで手掛けている感じですね。海外へも展開しています。
- 過去4年分の業績推移を見ましたが、開発事業が主力で売上高は200億前後で安定しています。
- 運用・構築事業も40~50億で安定していますね。販売事業が120~160億と若干ブレます。
- 稼ぎ頭は主力事業の開発事業ですね。セグメント利益率15%越えは熱いです。
- 開発事業と運用・構築事業の得意先です。
- 製造業、金融業、サービス他、大学等が主力となっています。
主力事業は売上、利益共に安定していると見ます。
20.3期決算説明資料 より抜粋
株主還元についてコミットはあるか?
- 決算説明資料に還元方針がありました。
- 配当性向50%を目処に安定的な高配当を目指すとあります。
- 1部上場後、減配は2013年→14年の記念配剥落のみで、これを除くと実質13年間非減配です。
- 21年3月期は配当性向43.7%なので110円配当は無理ない水準です。
2.各種指標
各種指標、株主優待、チャートを紹介します。
各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- 連続非減配年数
- 過去3年増配率
- PER/PBR
- 過去3年間の配当性向が100%を超えていますが、これは海外のシステム開発会社に投資した株式の評価損が効いているためです。資金流出の無い当期純利益の減少なので配当支払いは問題ないでしょう。
- その証拠に今期の1株利益予想は235.1円。110円配でも配当性向は50%以下で無理はありません。
- 配当利回り4.3%は悪くない水準です。
- 指標面のPER11倍はこの営業利益率と業績安定度を考えると割安に思えます。
株主優待(なし)
SRAホールディングスには株主優待はありません。
5年株価チャート
- 5年チャートは株価のボラティリティが比較的マイルドに思います。
- 高値こそ2018年の4000円です。コロナ前は2800円。コロナで2000円割れして現在2585円。株価の変動幅が狭いですね。
- 業績はコロナ影響をあまり受けずに横ばい傾向なので状況次第ではまた3000円超えは望めそうです。
tradingview よりチャート転載
3.財務分析
高配当を維持できるか財務体質を調べます。
- 配当を支払える原資が増え続けているか
を確認します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
財務分析
- 株主資本、利益剰余金、現金は増加してきています。
- ここ最近現金が減少していますね。香港市場に上場するMadison社の株式を買ったのかと思います。それが、昨年減損損失で1株利益が急減していますが….. 株価下落の理由は開発遅れによる業績悪化のようです。たちまち数年以内の営業利益に毀損がある内容ではないので問題なしと見ます。
- 財務構成です。
- 流動資産>>総負債で流動資産の主は現金預金と受取手形です。
- 純資産は投資有価証券ですね。
財務構成的にも資金繰り上問題なさそうです。
安心できますね。
4.業績
高還元を維持・向上できるかを見ます。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
- 利益率
の推移を見ていきます。
業績
- 緑の営業利益率は6~10%程度で推移しており、最近は10%の高利益率になってきています。
- 経常利益も追従しており、本業に集中している事が伺えます。
業績も安定していて問題なしと見ます。
5.配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 非減配年数、過去数年間の増配率
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などを実績の数字で確認します。
連続非減配年数、増配率など
- 14年の記念配剥落を除き非減配です。(19年予想は110円配当が実績となっています。)
- 13年非減配、配当性向50%目処で今期配当性向50%以下なので安心ですね。
*配当チェッカーは2018年の実績まで反映しています。19年は予想となっています。
配当チェッカー より抜粋
配当金、自社株買い
- 16年と20年はどちらも特別損失でEPSが下がっています。
- 有価証券評価損や貸倒引当金の計上だそうです。この会社は…..業務関連に伴う他社投資が苦手なのかもしれませんね。
- キャッシュアウトの無い減益なので問題ないでしょう。
- 自社株買いも最近はやっていませんが億単位で実行していますね。
- 配当は40円から110円まで3倍近くに増配しています。
6.評価
以下の観点でざっくりと定期買付に適しているかを考えます。
- ①安定性(安定配当継続度)
- ②戦闘力(業績向上で将来増配や値上がりのある可能性)
- ③割安性(購入タイミングは良いか?)
- ④総合評価(どれだけネオモバで定期買付したいか?主旨に合っている銘柄か?)
これを
- ◎
- 〇
- △
- ×
の順番で評価します。
- ①安定性(◎):開発事業は利益率15%で売上・利益安定
- ②戦闘力(〇):対象顧客が広いため拡大期待
- ③割安性(〇):IT系にしてはPER11倍は割安か
- ④総合評価(〇):110円配当は今後も長期で継続可能と見ます(コロナでも大崩れしなかった)
以上です!
閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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