値上がり期待株の方針点検(2020年12月)


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今年も残すところ1ヵ月を切りました。日経平均は高値を更新していますが銘柄ごとに大きくばらつきがあり、年初来安値更新銘柄が多々あります。

欲しい銘柄が多すぎて困る状態です。値上がり期待株を追加したくて困る状態です。こんな時は焦らずにどこに資源を集中させるか振り返るのが大事だと思います。

そこで、値上がり期待株の一覧を眺めながらシナリオの点検をしてみたいと思います。何か見えてくるかもしれません。

 


1.値上がり期待株の方針点検(2020年12月)

全体感

値上がり期待株の方針点検

  • これが僕が今、値上がり期待を込めて保有している銘柄一覧です。
  • 大型株とバリュー株は狙いが少し違います。
  • 大型株はその手の業界最大手級と想定している銘柄ですが株価が数年単位で下落して底ばっている時に買い、業績回復と共に以前の株価に復帰したところで利益確定というシナリオを想定して買っています。
  • バリュー株は割安度に対して業績向上と共に見直しが入り、株価が上がる事を想定して買っています。
  • 一部、資産株の要素を残している銘柄もあります。それは単元株保有すると配当+優待利回りが5%を超えている銘柄です。(アサンテ、エクセディ、FJネクスト等)
  • 値上がり期待株を全体を整理して見えてきた課題は以下です。
  1. 銘柄数が多い
  2. 銘柄数が多いため、材料や中長期的な株価の値動きに気づきづらい(管理が弱い)
  3. 放置状態の銘柄はないか?買い方を間違えている銘柄はないか?
    特にNisaでは絶対に値上がり期待株は買ってはいけない
  4. 市場環境につられ、追加・買い増しタイミングが来た時に対応できない

1つ目の銘柄数が多いという事は投資先が分散されるのでリスク低減には良いのですが、リスクを低減して緩やかに利益を得ていくのは資産株の方針があるのでここでは不要です。銘柄数を絞る必要があります。

2つ目は困っている事ですね。資産株は保有後、殆ど放置で決算数字だけざくっと確認するだけでいいのですが、値上がり期待株はそうはいきません。投資金額がデカいのでいざ、大幅な下方修正が出た時は即座に撤退する必要があります。今の銘柄数では管理が行き届かないのです。

3つ目も2つ目と連動していますが…。放置状態の銘柄あるんですよ。どっぷり塩に浸かったものが。それはNisaで買ってしまった株。上で言うと鉄建建設と遠藤照明です。遠藤照明は15%程度しか下がっていないので救い甲斐がありますが、鉄建建設は半値に近いほど下落しており目も当てられない状況です。
 これが、Nisaではない状態でやっていれば損出しやシナリオが崩れた時の撤退も考えられました。鉄建建設のシナリオは崩れていないので今普通に保有していたら損益通算して終わり、遠藤照明は売却していましたね。ここをどうするかは考え中です。

4つ目は今まさにその状況です。監視銘柄は保有銘柄で買い増ししたいものが豊富にある状態ですが資金が分散されているため集中できずです。銘柄数が少なければもっと資金効率が高められるはずです。

これを思うと全体感としては今後

  • 保有銘柄数を10銘柄以下にする(目標は8銘柄。こうすると10銘柄に収まる)
  • 買い増し用の資金を確保しておく
  • 良い銘柄でも一気に買わない。市場は想定以上に下落する事があるため、買うタイミングは分散させる。(チャートやRSIを駆使し、どこまで下がれば追加するかのシナリオ・軸を構築する)

こんなところが課題になります。まずは、10銘柄以下にする事ですね。

個別銘柄のシナリオ確認

全体感の方針を実行していくのと合わせて個別銘柄のシナリオをざっと確認・点検します。

鉄建建設はJR東系のゼネコン大手です。元々バリュー株狙いで買いましたが株価が年初の2800円からたたき売られ過ぎています。大幅減収赤字に転落したわけでもないのに下がり過ぎです。配当利回りも4.4%。これは失敗したと思いつつも今は絶対に売り時じゃないです。むしろ、絶好の買い時です。なので、鉄建建設は保有継続せざる負えません。業績も堅調です。
 撤退するときは大幅減収赤字、配当半額などの下方修正が出た時です。

日揮は業績回復基調に入ってきているので狙い通りです。歴史的安値水準であるためここで売却するのはおかしな話。好受注もあるため、値上がりまでじっと我慢のマネジメントでOK。
 撤退するときは業績が更に低迷し赤字へ転落、復活が望めない下方修正が出た時です。

JACは成長シナリオへの復帰。増配期待を思わせる累進配当で保有継続です。2000円は射程圏内と見ます。押し目があればむしろ買い増しです。
 撤退するときは国内事業が大幅減益に転じた時です。

ナフコちゃんは優等生です。度重なる上方修正と増配、優待増設とニュースを連発してくれているので保有継続です。
 撤退するときはコロナ特需がなくなり業績が20.3期微増程度になる事が見えた時です。この時は資産株に以降します。

ラックは昨年、買収や大型設備投資を将来に向けて行っているため減益基調であるのは仕方ありません。ここはその投資案件が実り業績が19年並になる事が見えた時の値上がりを狙っています。そのシナリオが見える限りは保有継続です。
 撤退するときは投資が実らず、減収になり、減損損失の可能性が鮮明になった時です。

美濃窯業は、19年に投資した大型プレスによる生産性向上効果に期待しています。市場環境が悪いのでここが回復基調になった時に増益になっているシナリオを想定しています。
 撤退するときは、市場環境が大幅に悪化し減収減益の下方修正、減配を発表した時です。

アサンテは、永久保存銘柄とみています。設備投資を必要としない高収益体制なので業績は横ばいでも構いません。キャッシュが貯まる構造なのでほおっておけば、自社株買い&増配サイクルに入ります。そうすればいずれ株価は戻ってくるはず。なので、買い増しです。
 撤退するときは、業界再編など今の高収益構造が崩れる事が見えた時。その場合は潔く速攻で撤退します。が、その可能性は低いのとなっても長期間かかるとみています。

フリージア・マクロスは癖のある株です。ここは持ち分法適用会社の再編が数年かかりで起動に乗れば業績向上が期待できます。ですが、ここはむしろ回転銘柄として100円前後で仕込み、130円以上で売るのを繰り返しながら業績向上を狙うのに適しています。
 撤退するときは、本業の不動産事業が大幅減収減益になり投資事業に専念できなくなったときと見ます。

遠藤照明は業績的には一番売却したい銘柄。足元の業績が悪くコロナ後でも低迷が続くかもしれません。減配も確か発表しています。ここは痛手も少ないのでNisa口座でも乗り換える銘柄があれば売却したいと思います。

ホンダは業績回復により、以前の株価を回復する。というシナリオがまさに実現中であり想定路線です。業績回復が鮮明になり、もう少し株価が上がったところか現在の位置で利益確定を考えています。
 撤退するときは、業績回復基調がしぼんだ時です。(日産のようなイメージになると損切りです。)

エクセディはトヨタ関連の業績が回復しており、自社も回復が鮮明です。売る理由は全く今のところありません。保有継続、年初来安値を更新したので買い増し対象です。
 撤退するときは、回復予想が崩れ、第一四半期並の減収大幅赤字基調が見えた時です。その場合は潔く思いっきり損切りして逃げ出します。

クレステックは主にアジア市場の回復期待で保有しています。コロナ後にここの事業が回復して19年度並みの業績に戻る事を期待しています。
 撤退するときは、コロナ後でも回復せずに減益基調が続く事が見えた時です。

エフ・ジェー・ネクストは超長期で首都圏のワンルームマンション需要が高原状態であるため、基本的に売却は考えていません。業績は回復するとみており、最悪横ばい状態が何年も続くとみています。配当利回りが良くバリューであるため保有継続です。
 撤退するときは、業界地位が浸食され減益基調になる事が見えた時です。(減配、優待廃止が見える。財務も悪化している事が見えた時。)例えば、エスリードやプレサンスに圧倒されて首都圏で敗北を喫した時。

ハリマビステムは忍耐、忍耐、我慢のマネジメントです。ここは値上がり期待ですが値上がり期待と思って保有するとやきもきします。要は日本管財と思えばいいのです。コロナでも株価は安定しており業績も配当も安定。同業界なのでここも同じです。ただ、違うのは極端にバリューだという事。そこに見直しが入るまでずっと待つのみ。
 撤退するときは、来期業績予想を大幅減収減益で見込株価が急落した時。もしくは他に集中投資したい銘柄があった時の資金源として蓄えておくイメージです。

 

以上です。

*当記事は個別銘柄について言及していますがあくまで個人の見解・分析であり、売り買いを推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

 

 

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