バリュー過ぎていつの間にか高配当株！ 遠藤照明(6932) PER5.31倍 PBR0.42倍 【バリュー株分析.16】

バリュー株分析第16弾！

商業施設用照明器具で国内首位級の遠藤照明(6932)です。その昔何を狂ったのかNisa口座でバリュー株狙いで200株買っていた銘柄です。仕事が忙しく株価が見れない間に実はダブルバガーになっていて気づいたら買値に逆戻りです笑

PER5.31倍、PBR0.42倍。30円配当を続けており、株価は629円前提で配当利回りは4.8%！何気なく下がり続けてバリュー株が高配当株化しちゃいました笑

遠藤照明(6932)の魅力は以下！

資産株風に見ながら、バリュー株のMust要素を抑えたいと思います。

【投資15.】バリュー株投資 ノウハウ ①Mustで絶対に外せない点　「業績向上 or 横ばい」 「指標 割安 」「上場来安値 年初来安値」

 

 

1.事業概要(照明器具関連事業)

会社概要です。

 

単に照明器具を製造するだけでなく顧客要望を照明空間を使って「価値」を提供する事を大事にされています。百貨店、ホテル、オフィス、工場へ提供。最近ではLED照明でより省エネルギーである事を利用して海外展開も検討されているようです。

会社概要  代表メッセージより抜粋

事業概要

• 株主通信の抜粋です。
• 事業は大きく3つに分かれており、主力の照明器具事業、環境関連事業、照明器具とのシナジー効果を狙ったインテリア家具事業になります。
• 主力の照明器具事業の営業利益率が高くてGoodですね！

• 製品一覧から、これは良いと思えるものがあったので抜粋して紹介します。
• 納入実績10000件以上を誇る、照明空間マネジメントシステムのSmart LEDZ SYSTEMです。
• オフィス、病院、工場、スーパー、ショールーム、飲食店。何にでも対応できる優れものの商品です。

• 照明器具を用いてお客様に「価値」を提供する社風はよく考えたものです。
• これは飲食店での一例。同製品を使う事で時間帯毎に合った明るさを自動制御するシステムを導入できます。凄いの一言！使われ方を想定してシステムを作らないとできない事です。こういうすり合わせ型の仕事は価値があります。
• 工場の倉庫においても、作業場所だけ人感センサーで明るくして無人の時は消灯するなどローコスト対応が可能です。

• 魅力は沢山詰まってます。
• 無線なので配線レスというのは超強いです。
• 無線なので配置先も自由に変更対応可能。
• LED照明から更に調節できるので省エネ効果更にUP！
• 要望によって必要な器具やシステムはダウンサイズ出来るのでシステム導入費用を削減できます。(これ、かなりいいです。)
• 照明器具は無線制御に対応しています。

 

他の商品も魅力たっぷりですね。これは全国のショールーム、スーパー、病院、学校等、どこでも導入される訳です。導入事例が多種多様過ぎです笑

 

株主通信　無線調光システム Smart LEDZより抜粋　

決算分析

• 20年3月期の決算説明資料を抜粋します。
• 微減収減益です。
• 為替が業績に影響を与える銘柄です。円高だと仕入れ材の原価低減になるようです。
• 魅力的なのはコストダウン推進と販管費の削減というところ。この辺数字に少し表れているなと思ってます。
• 在庫評価減は痛いですね。商品や棚卸資産額が多ければ注意が必要と言う銘柄です。
• 為替予約が営業外で表れているようですね。これが今期は大きいです。(第一四半期決算では逆に利益側に働いており、前期比経常増益となっています。)

• 簡易財務状況です。
• 有利子負債が年々減っているのが良いですね！
• 今期は資産の増加で棚卸資産が伸びているのが気になるところです。
• 有利子負債が15億減っているのは財務体質強化されているので良い事ですね。
• B/S詳細も見ましたが、財務は普通ですが良化しています。現金預金が増えてきており流動資産で流動負債は賄える形で資金繰りは問題なし。

• 国内の照明市場は中期的には微減傾向のようです。(非住宅全体)
• LEDが世に生まれて賑わいましたがその変更需要の伸びも落ち込んでいますね。
• 今後はこれがスタンダードになるので付加価値をどれだけ付けられるかが課題になってきます。

• 主力の照明器具関連事業は国内向けが6割強、海外向けが4割弱の割合になっています。どちらも大きな増減はないようです。(もう少し長いスパンで見ないと変化は読み取り切れませんが)
• 国内はSmart LEDZの無線配線商品が検討し、7期ぶりに増収となったようです。
• Smart LEDZ含む新商品は着実に売上増となっており国内照明市場の売上高の30%に達しています。今後の主力ドル箱商品ですね。
• 海外は欧州やアジアに展開。北米はICON社の解散により売上無くなりました。アジアが落ち込んでいますが長い目で見ればここが伸びシロだと思います。

• 環境関連、インテリア家具事業は減収です。
• 環境関連事業はレンタル販売を行っていますので、これは一旦レンタルすると絶えず収益が発生するストックビジネスですね。Smart LEDZのシステム一式のレンタルが進むと思うのでここも長期では伸びてきそうです。

 

20.3期決算短信より抜粋

 

2.各種指標
(PER5.31倍、PBR0.42倍)
株主優待(なし)5年株価チャート

配当利回りや割安指標、株主優待、チャートを紹介します。

各種指標

以下の指標を表にまとめています。

• 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
• 1株配当、優待金
• 配当利回り
• 優待利回り
• 総合利回り(配当+優待利回り)
• PER/PBR/ミックス係数

• ここ3年業績良好で推移していますのでPERは割安とみていいかと思います。
• PBRも資産内容は流動資産比率が高いため悪くない位置です。
• 30円配当は現在の収益状況ならば無理なく続けられる水準です。
• 値上がりまでは高配当をもらい続ける戦法は堅そうです。

期末PER/PBR推移

• 16年の赤字は当期純利益だけ大赤字だったのでおそらく、減損損失など特別損失系かと思います。
• 1株益推移を見ると15年、18年、19年辺りが妥当なPER値になると見るとすると…今の5.32倍は良い位置です。10倍になる可能性を秘めていますね。
• PBRは年々割安化しており良い形です。有利子負債も減ってきていますしね。

 

株主優待(なし)

遠藤照明の株主優待はありません。

5年株価チャート

• 18年の1400円を高値に右肩下がりで下落。
• コロナショックで700円台→500円台まで下落し、今の位置(629円)
• 1株益は実力値、PBRは0.4倍台を考えると中々良い位置かと思います。

 

tradingview よりチャート転載

 

3.財務分析

ここでは、長期保有に適しているかを見ます。要は

• 短期的な業績悪化で潰れる心配はないか
• 事業継続場で資金繰りが厳しく、無理な状態ではないか

これを見ます。バリュー株は上がるまで長期的に待つ戦法です。潰れてしまうと意味がないのでそこを見ます。配当余力が無くても構いません。

具体的には

• 自己資本比率が30%以下など低すぎないか
• 手元現金は豊富か
• 財務基盤は強化されているか

この辺りを荒く見ます。

IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)

財務分析

• 順調に財務強化されていきましたが、2016年に大ブレーキです。
• 為替損15億円、米国子会社業績不振に伴う減損3億、繰延べ税金資産の取り崩し11億円が発生し大きな当期純損失を出しています。
• ですが、以降は膿だしが終わったか財務が再び増強され始めています。
• 現金等が伸び続けているのは良いですね。
• 為替影響には注意が必要です。

 

4.業績

業績は

• 減益から下げ止まった横ばいか
• 長期的に増益基調か

ここをメインで見ます。前者だと株価反転のチャンス。後者だと長期的には上昇するからです。

業績

• 為替の影響を受けるためか業績変動が激しいです。
• 2015年、16年はbottomですね。
• ここ3年は業績が安定しています。国内の新商品の伸びなどもあるでしょう。

景気循環の底だと思えば今の位置は悪くないとは思います。

 

5.配当金、自社株買い

配当金、自社株買い

• あの強烈な業績変動、16年の特別損失の連発を受けては減配は必至でしょう。
• 10円しか減配していないだけ企業の還元姿勢が伺えます。
• 18年以降は業績安定期に入ったためか配当性向低めに推移しており30円配は無理ないと見ます。

 

6.魅力とリスク

遠藤照明の魅力とリスクを考えてみます。

魅力

リスク

 

以上です！

日の目を見ないバリュー株にも幸運の光があらんこと！！

 

閲覧有難うございました！　全世界の投資家とランナーに幸あれ！

2020年春号の会社四季報はお宝銘柄がいっぱいです。ぜひ、この機会にお宝銘柄を探してみては如何でしょうか？

 

会社四季報 2020年 3集 夏号【電子書籍】 価格：2300円 (2020/7/31時点) 楽天で購入

会社四季報で銘柄発掘をした後に取引する証券会社としてSBIネオモバイル証券はお勧めです。

SBIネオモバイル証券の魅力

その余っているＴポイントで投資してみませんか？【SBIネオモバイル証券】

 

 

 

にほんブログ村

 

バリュー株に興味のある方はこちらの記事もどうぞ

バリュー株分析記事一覧