ネットワーク維持費不要!低固定費ビジネスモデル! 日本BS放送(9414) 総合利回り4.6%【資産株147-2】


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資産株投資によって10年で資産を2.5倍にした実績のある!

資産株紹介シリーズ第147弾-②!(過去記事一覧はこちら)

ビックカメラ傘下で無料BS放送を展開している日本BS放送(9414)の事業、直近業績面での銘柄分析を掘り下げる回です。

既存のキー局に対して衛星放送網を使っているのでネットワーク維持費のかからない粗利の高いビジネスモデル。

独立系であるため、独自の自由な発想での番組制作が展開でき、ビックカメラ傘下を利用したダイレクトセールスポイントの訴求や、幅広い年齢層をターゲットとした細かい番組展開(還流ドラマやドキュメンタリー、アニメ枠等)が可能。

自社コスト改善にも取り組んでおり、再放送・再編集の活用や新規制作とアーカイブの利用を図っている事等、事業内容は素晴らしく魅力的であることが分かりました。

加えて、2021年第二四半期は前年同期比大幅増益で通期予想に対する進捗率が80%を超えており好調な状態。

日本BS放送の事業面、直近業績面での魅力は以下!

  • 地上波系列の枠にとらわれない、独立系ならではの幅広い年齢層に対応した番組制作の提供
  • ネットワーク維持費の固定費がかからない高効率の事業構造
  • 第二四半期の営業利益通期進捗率は83%!上方修正の可能性が高い
  • 新規制作とアーカイブを活用したクオリティとコストコントロールの両立
  • 総資産216億に対して現金預金116億(前年同期比3億程度増加)
  • 総負債22億で超好財務構造
  • 売上原価率48%、営業利益率21%の超高収益体質

指標面の分析は以下です。

【株主優待】ビックカメラ優待券3000円!日本BS放送(9414) 総合利回り4.6%【資産株147-1】 (ie36ken.com)

【前半:指標面、過去実績分析】

  1. 配当+優待利回り,割安指標,チャート
  2. 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
  3. 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
  4. 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
  5. まとめ(銘柄独自の魅力/リスク等)

【後半:事業概要、直近決算分析】

  1. 会社情報
  2. 事業概要orセグメント別分析
  3. 直近決算分析
  4. まとめ(事業面での魅力/リスク等)

分析は以下の

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1.会社情報

主力収益事業(セグメント分析)や直近決算を掘り下げていきます。

  • 日本BS放送株式会社
  • 1999年設立
  • 東京証券取引所第一部上場
  • 事業内容:
    “全国無料のBSハイビジョン放送“BS11”チャンネルの運営”

 

ビックカメラにより衛星放送の番組及び普及に関する調査研究を目的に設立されたそうです。2000年から放送開始。14年に2部上場、15年に1部上場となっています。

会社概要 より抜粋
決算説明資料 より抜粋

2.事業概要

事業概要.日本BS放送1.

  • 同社が置かれている事業環境です。(2020年電通社調べ)
  • テレビ媒体の広告費収入は年々減少しているのは想定通りですが、同社の衛星メディアに関しても飽和を迎え、下げに転じ始めたようです。
  • 市場規模は2020年度で1173億円。同社売上は110億程度なのでシェア10%といったところでしょうか。収入減は広告収入です。レギュラー番組を保有していると、広告主からの安定した収入が見込めるストックビジネスですね。ネット普及が進んでいく傾向で減少していきますが、僕の30代世代はまだテレビの方がネットより視聴時間が長い傾向だそうです。
  • なので、市場が徐々に落ち込んでいくのでしょうが、現在の配当と優待を維持できなくなるのは当分先、10年以上はかかるのでは?と見ています。その前にこれだけのキャッシュを持つ企業なのでM&Aなり次の事業は間違いなく探してくるでしょう。

事業概要.日本BS放送2.

  • 同社は単独セグメントなので事業内容を見てみます。
  • 決算説明資料が分かり易くまとまっています。
  • 全国の無料BS放送局は大きく地上波系列と独立系、公共にわかれており、同社のBS11は独立系です。
  • 強みはビックカメラを介した消費者へのコンタクトポイントが持てる企画立案と、自由な放送編成にあるようです。地上波放送局に制限を受けないのが良いですね。バラエティ番組などはつまらな過ぎて僕は全く見なくなりました。世代ごとに興味のある独自のラインナップが組めるのは魅力的です。

事業概要.日本BS放送4.

  • 営業利益率が不調でも15%もある理由がこれですね。
  • 地上波放送局は携帯等と同様に基地局が必要なのかと思います。そのため基地局投資と更新費用がかかり固定費が大きい。(ネットワーク維持費が大きい)
  • それに対して、BS放送は衛星放送であるため維持費が安いモデルになっている構図。これは魅力的です。

 

事業環境 より抜粋
2021年第二四半期決算補足説明資料 より抜粋


3.決算分析

 

決算分析1.日本BS放送

  • 2021年第二四半期決算短信と決算説明資料を一部掘り下げます。
  • 通期予想は減益予想にも関わらず、前年同期比増収大幅増益で着地しています。
  • 季節性の業績変動は大きくはない企業だと考えられるため、これは上方修正の可能性が高そうです。(第三四半期で通期予想営業利益を獲得する勢いで伸びています。)
  • 期末一括配当なのですね。8月末に向けて株価が上昇していくでしょうか。

決算分析2.日本BS放送

  • 定性要因です。
  • BSデジタル放送業界の環境は事業概要で説明した通りで、放送メディア分野の広告費は前年比92%と減少であり業界は厳しい状況。
  • これに対し、自社番組制作と外部リソースの活用を図り、番組編成を実施。ドラマジャンルの拡充や他放送局との共同制作番組の提供。アニメ枠の継続活用等実施。
  • 売上となる収入面はコロナによるスポンサー宣伝活動縮小を受けタイム収入が減少。他方、巣籠需要によってスポット収入が増加でこれらが相殺しあって若干増収。
  • 費用面は再放送・再編集のあk津陽と販管費の効率化等によってコストコントロール実施。ここが効いており、営業利益が大幅増益となっています。

決算分析6.日本BS放送

  • 売上高の内訳です。
  • 主力はタイム収入で定性要因にあった通り、コロナにより減収。
  • 対して新規クライアント獲得と巣籠需要による通販堅調を受けて増収。

決算分析7.日本BS放送

  • 費用面です。
  • 放送事業なので、番組制作費が一番かかっていますね。ここは新規番組と過去のアーカイブデータのミックスによってコスト抑制が効いたようです。
  • 番組購入費は再放送の活用が効いています。(新規購入よりもリピート購入の方が業界ではリーズナブルなのでしょうね。)
  • 広告宣伝費も上手く削減できたようです。

決算分析3.日本BS放送

決算分析4.日本BS放送

  • B/Sです。
  • 資産216億に対して、現金預金116億。前年同期比よりも3億程度増加しており絶好調ですね。
  • 負債はこれに対して総額22.7億。前年同期26億から減少しており更に財務は強化されていますね。超優秀です。

決算分析5.日本BS放送

  • P/Lです。
  • 売上原価比率は48%(前期比1%減)と超低コストですね。
  • 販管費が増収なのに減少しているのも◎です。広告宣伝費の削減が効いていますね。
  • 営業利益率は21%と超優秀です。

この高利益率構造は、独立系で自由な制作が出来る事と、ネットワーク維持費がかからない事が大きいようです。

資産株投資を開始しましたが、末永い付き合いになりそうです。最早、高利回りの安定債券ですね。

2021年8月期第二四半期決算短信 より抜粋
2021年第二四半期決算補足説明資料 より抜粋

 


4.魅力とリスク

日本BS放送の魅力とリスクを考えてみます。

魅力

  • 地上波系列の枠にとらわれない、独立系ならではの幅広い年齢層に対応した番組制作の提供
  • ネットワーク維持費の固定費がかからない高効率の事業構造
  • 第二四半期の営業利益通期進捗率は83%!上方修正の可能性が高い
  • 新規制作とアーカイブを活用したクオリティとコストコントロールの両立
  • 総資産216億に対して現金預金116億(前年同期比3億程度増加)
  • 総負債22億で超好財務構造
  • 売上原価率48%、営業利益率21%の超高収益体質

リスク

  • 衛星メディア広告費の成長が止まり、市場環境は下落基調であること
  • コロナ影響長期化によるタイム収入の更なる停滞
  • 巣籠需要減少によるスポット収入の停滞

 

以上です!

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閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!

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