人工透析用途等の留置針トップのメディキット(7749)の通期決算分析です。 第四四半期も好調で増収増益で着地しました。期末で増配し来期も配当維持予想を出しましたが市場は冷ややかな反応で5年来安値を更新しています。きつい… ざっくりと決算を掘り下げます。
1.2022年通期決算分析-7749-メディキット
- 増収2桁増益で着地して好調決算でした。
- 自己資本比率89.6%と財務強化進んでいます。
- 期末配当が60円と10円増配。来年からは中間配当も実施し60円配当維持の予想。(が、市場は評価せず)
- 来期は増収減益予想となっています。
- 素直に良い決算でしたが、市場環境が悪いです。2倍増配ぐらい出さないと5年来安値が止まらない気がします。
- 定性要因です。
- セグメントが無い分、主な主要品種の売上推移を追うと…
- 全体感としてはコロナが増えると同社製品に必要な手術件数が医療負荷が上がり圧迫されるので需要減となるようです。アフターコロナでは需要が回復してくる事が期待は出来ます。
- 人口透析類、静脈留置針類、インターベンション類共に増収で伸びています。この環境下で好調ですね。
- B/S資産の部です。
- 総資産510億に対して、流動資産385億(うち、現金預金+売掛金・手形で338億)
- 建物、構築物の金額が7億ふえています。何を取得したのかは読み解けませんでした。第三四半期までは大差は無かったです。
- 投資有価証券が9.2億あります。現金化しやすい資産は合計で347億ほどですね。
- 負債の部です。
- 総負債は52.8億です。現金化しやすい資産との差し引きは295億。
- 発行済み株式数は1888万株。株式数で割ると1562円ほど。現在の株価は2190円程度なのでまだまだ下がりそうです。自社株買いに期待したいところですが5/6時点の取得数が止まっているので非常に厳しいです。
- P./Lです。
- 売上原価率が1%程度改善し59%へ。
- 増収の割に販売費、管理販売費が抑制されておりGoodです。
- 営業外収益が1.54億もあります。受取配当金と受取家賃で6000万。売電収入が費用と差し引き1200万ほど。固定資産の取得7億は受取家賃増になるかもしれませんね。