ネオモバ高配当株分析第16弾!
山形の荘内銀行と秋田の北都銀が統合して出来た地銀銘柄フィデアホールディングス(8713)です。2009年上場後、11年非減配を続けています。配当利回りは5.6%です。(6円配当、107円前提)
業績は昨年をbottomに落ち込んでいましたが今期は持ち直す予想。上場後黒字維持で配当性向は昨年こそ89%と上がったものの配当維持に努めています。
株価は5年チャートでは18年高値の200円台からコロナショックで100円以下へ下落し現在は107円の値ごろ感有の状態です。
フィデアホールディングスがネオモバ定期買付に適している魅力は以下!
- 2009年上場以降、11年非減配!
- 配当利回り5.6%
- 単元価格が100円台とコツコツ買うには適している手頃な株価設定
- 過去10年間の業績は黒字で配当を出しながら財務内容は良化しており無理な経営をしていない事が読み取れる(今後も配当継続が期待できる)
ネオモバ高配当株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
- 企業概要(主力事業の収益は安定しているか?)
- 指標(指標、株主優待、チャートの確認)
- 財務分析(無理なく高配当を継続できる財務体質か?)
- 業績(高配当を維持・向上できるか?)
- 配当、自社株買い推移(非減配年数は何年か?)
- まとめ
一番大事にしたいことは
- 安定した還元(配当や優待)が永久的に得られ続けられるかどうか
です。
SBIネオモバイル証券では毎月50万までの取引きは実質20円の費用で可能で1株から株が買えます。
- 最大50銘柄へ定期買付が可能なので投資信託と同様に入金して自動買付できます
- 入金して毎月一定金額が買えます
- 購入単価を設定できるので高値掴みを防ぐことができます
このため、銘柄選定は自分で行うという楽しみは得られつつ感覚としては投資信託のように運用できます。宜しければ以下のサイトよりネオモバを申込して始めてみては如何でしょうか。
1.企業概要(銀行業)
会社概要です。
- フィデアホールディングス株式会社
- 平成21年設立
- 東京証券取引所第一部上場
- 事業内容
”銀行その他銀行法により子会社とすることができる会社の経営管理、ならびにそれに付帯または関連する業務”
荘内銀行と北都銀行が統合して出来た会社ですが、それぞれの銀行名や形態は維持されているようです。
会社概要 より抜粋
主力事業は安定した収益を挙げているか?
- 地銀なのでここも御多分に漏れず、貸出金利息が事業収益の中心となっています。
- 全体の粗利益に占める割合は50~60%ほど。次いで、有価証券利息(国債、地方債、その他)、生保関連の手数料と続きます。
- 貸出金利息は近年減少傾向ですが年間で30%、40%等急激には減っていないので安定していると見ます。
- 貸出金の内訳です。
- 事業性貸出・消費者ローンが主力です。この二つは業種別に中小企業に貸し出ししているようです。(製造業、不動産業…◎◎業等の内訳で金額が載っていました。)製造業と不動産業が比較的割合は多いです。
- 最近では、中央政府向け貸し出しも増えています。
- 貸出金のリスク管理状態です。
- 破綻、延滞債権等に対する貸出金残高は1~2%で定位で推移しており、減少傾向で良いですね。
2020年12月会社説明会資料 より抜粋
株主還元についてコミットはあるか?
- 経営基盤の確保をしながら安定配当方針を行うとあります。
- 16年から6円配に増配して以降、安定配当を継続しています。
- 配当性向は19年までは30%以下。20年は業績悪化のため上がりましたが、今期予想は50%第に戻る予想です。
- 公的資金の完済が出来ていないのでここを実行しつつ、安定配当を続けて欲しいですね。
2020年12月会社説明会資料 より抜粋
2.各種指標
各種指標、株主優待、チャートを紹介します。
各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- 連続非減配年数
- 過去3年増配率
- PER/PBR
- 指標面は他、地銀銘柄とそん色なく基本的に割安です。
- 地方創生というのは日本では期待されていないのでしょう。貸出金利が主力ですが出資先は地元中小企業が多いかと。そこに未来を見出す投資家が少ないのかと。
- 配当利回りのみで5%越えは魅力的です。
- 11年非減配なので今後も5年、10年単位で非減配が続く可能性は非常に高いと見ます。
株主優待(なし)
フィデアホールディングスの株主優待はありません。
5年株価チャート
- 四国銀行、百十四銀行といい地銀銘柄は本当に見放されていますね。
- 18年に200円台だった株価が右肩下がりで下落し、コロナ前は130円以上になっていたところから100円以下に下落。
- そこから徐々に戻しつつ今の107円です。値ごろ感有のちょうど良い水準です。
今まで非減配で配当利回りが5.6%もある。今後5年、10年はそれが維持できる可能性が高い。そんな素晴らしい債券だと思うのですが全く人気無しです。
僕は国債や地方債を買うよりもこういう堅い銘柄に分散投資した方が良いと思うのですが…
tradingview よりチャート転載
3.財務分析
高配当を維持できるか財務体質を調べます。
- 配当を支払える原資が増え続けているか
を確認します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
財務分析
- 長期的には株主資本、利益剰余金、現金等、自己資本比率がジリジリと伸びてきています。
- 有利子負債も減っていますね。
- 6円配当維持しながら財務を強化していっています。良さげです。
- 財務チャートです。
- 流動資産がほぼゼロと思いましたが流動資産と固定資産の区分けが無いようです。
4.業績
高還元を維持・向上できるかを見ます。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
- 利益率
の推移を見ていきます。
業績
- 14~16年が好業績でしたが、ここ数年は低下傾向です。
- ですが、今期予想の経常利益47億。これが継続して出せれば6円配当は問題なく継続できると見ます。貸出金利収入は短期的に急減するものではないと思いますし。
5.配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 非減配年数、過去数年間の増配率
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などを実績の数字で確認します。
連続非減配年数、増配率など
- 2009年上場以降、11年非減配です。
- 上場直後は5円配当でしたが、後に6円に増配しています。
*配当チェッカーは2018年の実績まで反映しています。19年は予想となっています。
配当チェッカー より抜粋
配当金、自社株買い
- 16年に6円へ増配して以降、据え置いています。
- 配当性向は前期こそ80%台になりましたが、それ以外は30%前後。
- 今後も6円配当は維持できると見ます。
6.評価
以下の観点でざっくりと定期買付に適しているかを考えます。
- ①安定性(安定配当継続度)
- ②戦闘力(業績向上で将来増配や値上がりのある可能性)
- ③割安性(購入タイミングは良いか?)
- ④総合評価(どれだけネオモバで定期買付したいか?主旨に合っている銘柄か?)
これを
- ◎
- 〇
- △
- ×
の順番で評価します。
- ①安定性(◎):11年非減配の実績で財務も良化中
- ②戦闘力(△):ここ3年は減益基調
- ③割安性(〇):PBR0.19倍ですが地銀では並かと
- ④総合評価(〇):100円台はコツコツ買いに適しています。PFに少量盛り込みたいところ。
以上です!
閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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