21年10月07日の株式投資戦略です。
日経平均は8日続落の後、7日は反転しましたがTOPIXは9日連続の下落。この連続の下げは2012年以来、9年振りだそうです。コロナショックの時はもっと長かったと思ったのですが思いっきり下げた後に反発して翌日思いっきり下げるという事を繰り返していたのでここまでの記録にならなかったのでしょうね。
27000円割れが攻めどころ!と思ってましたが、その前に反発したのでちょっと惜しいところでしたね。とは言え、まだ….下落基調なのでしょうかね。
- 原油高騰問題
- 米国債務上限問題
- 中国不動産企業の債務デフォルト問題
これが世界では重いですが、何よりこの下落は
- 金融所得税増税
というところが一番大きいのでしょう。格差が先進国の中では比較的マイルドな日本なので裕福ではないと感じている中間層から増税する事が税収増を短期的にもたらすには不可欠なのでしょう。
以下の考え方で投資戦略は展開しています。
- 監視銘柄の管理と参入タイミングの検討
- 今後の投資戦略や方針検討
僕自身の忘備録以外に以下の方の参考になればと思います。
- 値上がり期待株の投資戦略を検討している方
- 高配当、優待銘柄の投資戦略を検討している方
- どのように銘柄分析や買いタイミングを検討すればよいのか、一事例を知りたい方
*本記事は、推定や憶測が基本であるため、事実と異なる事が多々あります。投資は自己責任でお願いします。
1.値上がり期待株(バリュー、グロース、大型株)の戦略検討
SBI証券のポートフォリオ機能を使って目標購入単価を参考価格として入れています。
バリュー、グロース株
- 今回はバリュー・グロース株の掘り下げです。
- 全体が下げて夏枯れ相場並になったと言っても個別株を見ると全然様相が違ってきます。
- LIFULL等は320円台でしたが356円としっかりです。
- では何が魅力的な水準になっているか見ていくと….セキュリティで将来堅い「ラック」や第一四半期決算好調なテイカ、5年間10円配当継続の方針を出している高配当銘柄、シンニッタン等が魅力的な水準になっています。
- また、有価証券売却益ニュースを出したものの月次が前年同期比減で売られている高配当株になったチヨダも良いです。(アフターコロナで攻めるには良い銘柄)
- 対して、全体が増減する中全く不動のハリマビステムなんかもあります。こういうビルシステム系の銘柄は超絶なディフェンシブ銘柄ですね。
大型株
- 大型株を見ます。
- 配当利回り4%水準に近い、クラレが良いところに来ています。1000株長期保有のカタログギフト優待も含めると1000円で買えれば総合利回り5%が狙える良い銘柄です。
- 配当利回り5%以上に達して急落している良い銘柄は「武田薬品」これは買いです。ここ4年間で2回ほど、この水準で仕込んで3800~4000円で売却した手堅い銘柄。上がらなければ配当を貰えばいいだけの事。タコ足配当ですが意地なのか180円配当をずっと続けているのでまだまだ耐えられると見ます。
- そしてソフトバンクグループが再度の6000円割れ。中国関連と考えると買う気が失せてきますがPBR1倍割れという話も聞くと…う~んです。仕込んでも100株といったところでしょうか。この厳しい局面を耐えると見るならば、1~2年内に再度1万に届くと見て狙うかですね。
永続的優位性を持つと考える株
ここは勉強中です。ウォーレンバフェットさんの銘柄選択術で一番刺激を受けた
- 永続的優位性を持つ事業を展開している企業
を僕なりにリストアップして並べています。
- 今回は永続的優位性のある事業を持つ銘柄の掘り下げです。
- こちらでも全く不動の銘柄がある一方、弱々しく落ち続けている銘柄もあります。
- これ以上、きついので増やせませんがエニグモが下がってきているので良い水準です。良い水準という事で保有を継続しているので…残念ながら超損益通算で利益を吐き出し続けています笑
- USSも9月権利落ち後の下げも手伝って魅力的な水準です。
- プロネクサスも再度、夏枯れ相場の良い水準に落ちてきました。ここは3月目指しての上昇を考えると仕込むのは堅いです。
- メディキットは….不動ですね笑
2.資産株の戦略検討
- 資産株の掘り下げです。
- ここは仕込んでいなければ、TOKAIホールディングスの1択ですね。
- 子口座分も仕込たいぐらいですが、四季報通読で見た光る銘柄を先に仕込んでいるので厳しいですね。
- 設定した水準に下がる事は多分無いだろう….と見ているサンネクスタグループも欲しいですね。今の水準はおおよそ総合利回り4.5%。まだ長期的には増配する事を考えると仕込んでも良いと見ます。200株まで利回りは一緒です。
3.その他:収支トントンにするには、如何ほど増税しないといけないのか?
少子高齢化で働き手が減り税収不足になってくるので致し方ない面はあると思いますが、僕が怖いと思っているのは
- 数年置きにコツ….コツっと増税し続けて、国民の大半が死ぬまで働いても生きるのがおぼつかない収入に堕ちる事(定年廃止)
です。僕らの子供世代の所属情勢っていったいどうなるのか。例えば30年後の2051年。息子が僕と同じ年齢になっている時に
- 厚生年金
- 健康保険料
- 課税所得に対する所得税、住民税
- 自働車税
- 固定資産税
- そして金融所得税
一体どれほど取られているのかが想像できません。仕事でられた収入の7割は持っていかれるようになっているのでは?と懸念するほど。
ならば、今の日本財政収支をプラスマイナスゼロに持っていくために、今の全世代で
- 一気に増税
してほしいものです。今これだけ増税しているので国の財政は収支トントンです。将来世代に付けを回す事が無い状態です。
- 今の日本の生活水準を維持するためにはどれほど増税しないといけないのか?
これを全国民に体感させるぐらいの過激な事をやって欲しいです。そこから、国として何をしないといけないのかが見えてくるのではないでしょうか?
僕は子供が僕と同じ年齢になった時に仮に収入の7割が税金で持っていかれる事が分かるならば、喜んで今超増税する事を受け入れます。今、国民全員が努力すれば変えられる事はあるでしょうし。
と、過激な事を書きましたが所得制限等、セーフティーネットを備えた上での取組が肝要でしょうか。でも、シミュレーションでも良いので、どれほど増税しないと収支トントンにならないのかを示して欲しいですね。(探せばあると思うのですがパッと思いつくものがありません。)
なので、かなり強引かもしれませんがざっくりと2020年の一般会計の歳入と歳出差を元に考えてみます。
- 先ず、企業業績で言うと売上の部分である歳入。
- 102兆円もあります。すげぇです。ですが、このうち純粋な売上と見なせるのは公債金の32.5兆円を抜いたところかと思います。これは国債発行で得た収入なので借金しているだけと見増します。差し引くと63.5兆円の売上。
- 次にかかった費用の歳出部分です。こちらも102兆円です。
- このうち、国債費の23.3兆円部分は借金の返済と見なす事が出来ます。借りてから返すまでのタイムラグを無視すれば、国債発行を辞めると無くなる費用です。これを差し引くと79.3兆円の費用
収入と支出は正確にはある程度の期間平均を用いたり、収入・支出の中長期増減も加味して考えるものだと思いますが、面倒なのでこれでざっくりとまずはみると
売上 – 費用 = 63.5兆円 - 79.3兆円 = -15.8兆円
今現在の状態で考えると15.8兆円、売上を増やさないと収支トントンになりません。
これを例えば、全部消費税で賄おうとすれば、消費税の収入は21.7兆円なので、増税による消費控えによる収入減を考えなければ….単純に計算すると
15.8兆円 ÷ 21.7兆円 =72.8%
72.8%の消費税増収が必要で、今10%の消費税を1.728倍した17.28%にすると収支トントンになります。
こう考えると、初期の頃、収入の7割が持っていかれると思っていたものはそこまで深刻ではない事に気づきます。国債発行を辞めて収支トントンを目指すなら将来収入減も見据えて消費税を10%は上げれば、今はなんとかなりそうという事ですね。
日本の国家予算2020より抜粋
超荒い計算でしたが、こういう事を頭に入れるとそこまで悲観的にならなくても良いのかもしれません。
以上です!
閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!