資産株投資によって10年で資産を2.5倍にした実績のある!
資産株紹介シリーズ第113弾!(過去記事一覧はこちら)
医療用白衣やワーキングウェアを手掛ける繊維業の自重堂(3597)です。株主優待はありませんが高配当株で配当利回りは5.1%です。(株価5870円で1株300円配当前提)
嫁さんの実家で馴染のある広島に本社があるので注目し、SBIネオモバイル証券にて毎月定期買付しています。成長はここ数年止まり、下落状態です。ですがそれでも営業利益率10%超えで安定しており自己資本比率87%で好財務です。株価も僕の好きな右肩下がりで下がっている状態なので注目しています。
自重堂の魅力は以下!
- 配当利回り5.1%
- 減益基調だが営業利益率10%超え
- 株価は18年の9200円から右肩下がりに落ちてきており5年来安値に接近中の5800円程度で値ごろ感有
- 自己資本比率87%で有利子負債少なく好財務
資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
- 事業概要
- 配当+優待利回り,割安指標,チャート
- 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
- 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
- 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
- その他(銘柄独自の魅力/リスク等)
分析は以下の
- 10年間で資産価値を2.5倍にした!
資産株ノウハウに従っています。
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】
1.事業概要(医療用白衣等、ワーキングウェア大手)
会社概要です。
- 株式会社 自重堂
- 昭和35年設立
- 東京証券取引所第二部上場
-
事業内容:”ユニフォーム・メンズカジュアル・医療用白衣・セーフティシューズの企画・製造・販売”
生産は海外で行っています。主な仕入れ先は伊藤忠商事。販売先はイオン、しまむら等有名なGS・衣料販売店です。
会社概要 より抜粋
事業概要
- 13のブランドを持っており、主力は上記3ブランド(ジチョウドウ、ジャウィン、ジィドラゴン)のようです。(決算短信より推測)
- ワーキングウェアがキーワードで、The 作業着!という硬いものからカジュアルで若手に人気のあるウェアも取り揃えています。
- 「ジチョウドウ」ブランドは創業以来培ってきたメインのブランド。
- 長時間働く人の「安全、安心、快適、満足」を目的とした商品構成です。
- 機能性に特化させてThe 作業着!系ですね。
- こちらは「ジャウィン」の製品。
- 現場で働く若者の支持を集めるために作られたブランド。
- 機能性はもとよりカジュアルウェアでファッション性を意識したもの。
- 単一色でない製品もあり、ちょっとおしゃれな感じは確かにしますね。
- 2015年に作られた比較的新しいブランド「ジィドラゴン」。
- スタイリッシュ&カジュアルブランドとして登場したそうです。
- オシャレでスポーティーな感じですね。
Brand より抜粋
決算説明
- 第三四半期決算短信を掘り下げます。
- 前期比減収減益です。といっても営業利益率10%以上なのでそこまでひどくはありません。
- 配当予想も300円と前期を維持しています。
- 定性要因です。
- 減収減益の原因はコロナ影響によるワーキングウェア需要の延期と積極的に攻めるために在庫を積み増している事による物流経費の増加です。
- 海外工場もコロナ影響で一時停止したようです。
- 財政状態は在庫を積み増ししたため商品・製品金額が増加しています。
- そのため資金繰りが厳しくなったのでしょう。現金が減って短期借入金が発生しています。
- コロナ禍の売れない状況が長期化すると心配か….とも思いましたが今までの実績からして更に借入も出来るでしょうし財務面では問題ないと見ます。
- ちょっと商品・製品が多いですね。
- 売上高180億に対して、商品・製品が同額あります。
- 製造業の場合在庫月例は1~2ヵ月程度が適切と理解していますのでこれは12倍。異常ですね。
- ここが解消されない傾向が続くようであれば要注意です。
- 固定資産は土地が大半なので安心かと思います。
- 在庫政策で攻めた関係で短期借入金が発生しています。
自己資本比率が高い割には意外に現金預金が少なく換金性が高いとはいえ商品・製品が多いのでは?と思いました。
長期ではここの動向を見守る必要があるかもしれません。
2020年第三四半期決算短信より抜粋
2.各種指標
(配当利回り5.1%)
株主優待(なし)5年株価チャート
配当+優待利回りや割安指標、株主優待、チャートを紹介します。
各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- PER/PBR/ミックス係数
- 繊維産業は花形産業ではない事、減益基調であることからPERは特段割安とは言えない形です。
- PBRは現金預金比率が高ければ魅力でしたが、あの商品・製品が掃けるかが鍵です。作業着はすぐに廃れるものではないので、アパレルよりは大丈夫かとは思います。
- 減益がここで止まり横ばい基調に転じるようであれば300円配当は継続できると見ます。
株主優待(なし)
自重堂は株主優待はありません。
5年株価チャート
- 減益基調のため18年の9200円程度から徐々に右肩下がりで落ちています。
- 今の株価水準は5年来安値に接近していますね。値ごろ感はあります。
100株保有は単価が高いので値動きが激しいかもしれません。
tradingview よりチャート転載
3.財務分析
配当+優待利回りを維持できるか財務体質を調べます。
- 高配当や優待を維持できる体力がどれほどあるのか
- 体力は過去から増え続けているか(高配当と優待を維持しながら体力増強しているか)
を確認していきます。
株主資本の増加と利益剰余金の増加を見る事で財務体質の強化具合を把握します。
現金等の金額推移をみる事で短期的な配当余力や支払い能力がどれほどあるかも把握します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
財務分析
- ここを見て少し安心しました。
- 長期的には利益剰余金や自己資本が増えている事に加え、現金預金は凡そ50~90億で推移しているのが普段の経営状態と言う事だからです。
- いつも、今回のように在庫過多の経営をしているようだと資金繰りにいつも気をかける経営になるため借入が常態化するためです。
4.業績
配当+優待利回りを維持できるか資産株としての体力を培う業績です。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
の推移を見ていきます。
- 黒字を維持できるか
を第一に見ます。次いで、効率的な経営が出来ているかを見るために
- 営業利益率、経常利益率
を見ます。
業績
- 成長は無いのですが安定して黒字を挙げています。
- 営業利益率も絶えず10%なので、300円の高配当が維持できる経営成績です。
- 資産株として投資するならば申し分ない業績ですね。
配当利回り5.1%はコロナ禍を乗り切れば問題ないと見ます。
5.配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などで判断します。
配当金、自社株買い
- 一時減配の年もありますが急激ではないので許せる水準です。
- 自社株買いも億単位で地味にしていますね。
- 高営業利益率なので300円配当を維持しながらキャッシュが溜まってきたら自社株買いするようにして、同じ利益でも配当性向を下げていき財務体質をより強化していけばよいと思います。
配当利回り5.1%は長期的に維持できると見ます。
6.魅力とリスク
自重堂の魅力とリスクを考えてみます。
魅力
- 配当利回り5.1%
- 減益基調だが営業利益率10%超え
- 株価は18年の9200円から右肩下がりに落ちてきており5年来安値に接近中の5800円程度で値ごろ感有
- 自己資本比率87%で有利子負債少なく好財務
リスク
- 商品・製品在庫が多い。
- 販売攻勢をかけるために在庫を厚めにしているが、短期借入金が発生し資金繰りが厳しい状態になっている。
- 売上高に対する在庫月例の水準が解消されるか注視必要
以上です!
他の資産株分析も宜しければ閲覧ください。
閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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- 100株投資も出来るので、株主優待銘柄の購入にも向いています
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