資産株投資によって10年で資産を2.5倍にした実績のある!
資産株紹介シリーズ第102弾!(過去記事一覧はこちら)
日本最大の民間金融グループ三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)です。配当利回りは6.1%(412.1円前提)です。株主優待はありません。100株4万円台から買える手頃な高配当株です。
元々は三菱銀行とUFJ銀行があったのですがそれが合併してこの名前になりました。メガバンクはみずほも合併しているので合併合戦ですね。10年後には三菱三井住友UFJ銀行とかになってるかもしれません。
銀行業は固定費があまりかからないイメージです。なので経常利益率も高めで常に10%を超えています。20年は減益でしたがそれでも7%、非常に高いですね。自己資本比率は常に資産運用しているためか基本的に一桁です。最近では、総資産に占める現金等比率が向上してきているので財務内容は健全になっているのでは?と思います。
2年ほど前から500円台で200株持ってましたが、コロナショックで少しずつ買い増しをして現在2000株ほどです。ネオモバでもコツコツ買ってます。400円台は買いやすく手良いですね。庶民にお勧めの株です。
三菱UFJフィナンシャルグループの魅力は以下!
- 配当利回り6.1%
- 経常利益率は10%台で安定、減益予想でも7%台
- リーマンショック時は当期利益が赤字になりましたが、以降は順調に業績を伸ばしています。20年はコロナショックで減益予想ですが25円配当目標
- 株価は5年来安値水準。5年来高値は900円ほどで底値伺い。値上がるまでは高配当を享受し続けるのが堅い戦法かと
資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
- 事業概要
- 配当+優待利回り,割安指標,チャート
- 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
- 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
- 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
- その他(銘柄独自の魅力/リスク等)
分析は以下の
- 10年間で資産価値を2.5倍にした!
資産株ノウハウに従っています。
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】
1.事業概要(日本最大の民間金融グループ)
会社概要です。
- 株式会社三菱UFJ銀行
- 1919年設立
- 東京証券取引所第一部上場
- 事業内容:法人・個人リテール事業(貸出、ファイナンス、ローン、カード決済等)、バンキング事業(貸出、外国為替、M&A)、海外ソリューション事業、資産運用相談(コンサルティング)、市場でのトレード業務
これは世間に対して無知過ぎる僕だけかもしれませんが
銀行のイメージは預金と貸し出しぐらいしか頭にありませんでした。その部分はリテールやバンキング事業の一部でしかないのですね。資産運用相談や市場でのトレード業務が収益力が高い部分に思えます。(低金利で普通預金で預かった資産を使って市場でトレードして収益を挙げるイメージ。)
そういえば、銀行預金は1000万までしか担保されないペイオフという制度がありましたね。銀行もリスクを負って投資をしているので返せないかもしれない時があるってことですね。
MUFGの強み
法人、個人への貸し出しやローン融資。海外への出資事業、資産運用コンサルティング、市場でのトレード業務が事業概要であることはおおよそ分かりました。
事業は他メガバンクとあまり大差はないと思います。サイトを見ると強みが見受けられたのでそこを掘り下げます。
- これがグループ会社と具体的な事業内容ですね
- 消費者金融のアコムやジャックスは馴染のある名前です。東京クレジットも聞いた事ありますね。
- クレジットカードの三菱UFJニコス、証券のモルガン・スタンレーも金融広告や新聞でよく見かけます
- auカブコム証券、じぶん銀行あたりも聞いたことはあります
- 銀行は預金を使って資産運用をすると考えられるので預金残高が収益源です。
- ここが大きい場合、単純に収益額が増やしやすいとみていいでしょう
- メガバンク3社で比較すると秀でています。法人、個人預金残高共にTOPですね。
- これは自社基準で設定されたものかもしれませんが、このような指標を設定して管理しているのは手堅い三菱いらしいですね。
- リスク管理債権残高は債権が回収できないリスクの高い案件の管理残高を表すのでこの比率が1%程度。という事は貸し倒れで不良債権化する可能性のある資産は1%程度という事になります。
- データが無い(僕は調べる術を知らないです)ので想像ですが、1990年にバブルがはじけました。この時、銀行の不良債権が多発して銀行まで倒産の危機に陥ったのは話としてはご存じかと思います。多分、大半の企業はこのリスク管理債権残高比率が非常に高かったのではないか?と想像します。
- 預金残高ランキングの海外版です
- 中国強いですね!もう時代は中国ですか。
- お?と思ったのは6位のゆうちょ銀行。確かにゆうちょは巨大な現金預金を保有しており魅力的でした。日本の預金の大半を集めると世界6位になるのですか。米国のJPモルガンより多いのが凄いですね。
- 三菱UFJは10位以内に食い込んでいます。
- 株主通信に載っていました。
- 配当性向は40%(2023年までに)、自社株買いは機動的に行う
- 自社株は発行済み総数の5%以上になったら消却するとあります
- 自社株買いを定期的に実施してきているので長い目で見れば株式価値が向上していくという事を意味します。
- 仮に利益額が横ばいで推移したとしても、自社株買いを続ける限り発行済み株式数が減り1株利益は増加していきます。
- 1株利益が増加すればそのうちの40%が配当に回るので配当金も長い目で見れば増配していくことを意味します
- 長期的には伸びているので三菱はコツコツ買って長く持つのが手堅いと理解しました
- ここは有言実行ですかね
- 業績は伸びています。なので増配し続けていますね。
- 自社株買いも14年度から1000億、2000億と巨額がほうりこまれています。発行済み株式数が多く時価総額が高いためこの額が、全体の何%にあたるかで巨額は普通かは分かりますが、継続しているのでよしでしょう。
- 20年度は減益ですが21年、22年以降は19年なみの利益が戻るとみる。また配当性向は40%になるとすると28円ぐらいは出そうですね。配当利回り7%に迫ります。
- ESG投資関連です
- クリーンエネルギー関係の投資額で世界ランキング1位を奪取しているようです
- 対外的に魅力ある出資実績ですね
MUFGはじめてナビ MUFG通信 より抜粋
決算説明
- 最新決算を掘り下げます
- アジア関係の出資先の株式価値下落でのれんを一括償却したため純利益は未達(キャッシュ流出じゃないのでよしか?)
- 配当は維持で切る見込み
- 経常利益はほぼ期初目標通りじゃないですか。
- 悪くないですね
- のれん主要要因はバンクダナモンとアユタヤ銀行の影響だそうです。
- ここに三菱の稼ぐ力が詰まっています
- 市場取引、リテール、グローバルバンキング辺りが強めですが非常にセグメントのバランスよく稼いでいます。不況に強そうです
- これを見て気づきました。
- そうか、僕らの預金は三菱にとっては借入金か。だから負債かと。
- 負債を使って借入利率よりも高い利率で貸し出し利率を設定して貸し出す。その利ザヤで儲ける仕組みです。ですが、利回りが1%以下になっているのでこれでは大して儲からない事業になりましたね。
- 65兆の保有有価証券の内訳です
- なんちゅう、手堅いポートフォリオでしょうか。流石三菱!
- 大半が国内債権と外国債権という償還までの元本割れが少ないものの比率が高いです
- これは不良債権になる可能性は相当低いですね。この堅さが好きです。
- リスク管理資産残高は1%以下を死守
- のれん一括償却した会社の連結化でこの資産がリスク管理可に置かれたので比率上昇です
- これは興味深い見通し
- 三菱の見立てでは、コロナショックの回復時期は先進国では21年末頃と読むそうです
- つまり22年3月期には19年業績予想は出せると見込み配当性向が40%になるとすれば28円配当は見えますね。配当性向60%超えで25円配当で累進配当を実施してくれている男前姿勢からも自信を感じます。
- 取組施策の一部です
- 店頭取引を減らしてアプリバンキングの比率を着実に高めています
2019年決算説明資料より抜粋
2.各種指標
(配当利回り6.1%)
株主優待(なし)5年株価チャート
配当+優待利回りや割安指標、株主優待、チャートを紹介します。
各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- PER/PBR/ミックス係数
- 今期は減益予想なので配当性向は絶賛上昇中ですが気にしてはいけないでしょう
- PBR0.3倍は激安水準です。資産の半分ほどは貸出金や8割元本保証が堅い債権なのでここは全額回収できるとみて、他はゼロになるとみてもPBRは0.6倍は堅いでしょう(総資産の半分は取り返せると見込む)三菱なのでそんなことは絶対にありませんが。
- 今の株価水準は激安です。コツコツ買い、他が上がって買うところがなければとりあえず突っ込むか!の水準に思えます。
- 配当利回り6%も大満足水準です。
株主優待(なし)
株主優待はありません。昔はピーターラビットのタオルなどやってくれていたのですが廃止したそうです。
5年株価チャート
- 素晴らしい!僕の一番好きなチャートの形です
- 5年来安値を更新!380円ぐらいまで確か落ちてました。過去は900円の時もありました。そこまで高望みせずとも600円ならば今後もありそうです。
- 今の水準は絶好の買い場と個人的には捉えています
- 10年、20年までさかのぼるともう少し安い水準がありますが、この配当利回りなら突っ込みでしょう。
tradingview よりチャート転載
3.財務分析
配当利回り6.1%を維持できるか財務体質を調べます。
- 高配当や優待を維持できる体力がどれほどあるのか
- 体力は過去から増え続けているか(高配当と優待を維持しながら体力増強しているか)
を確認していきます。
株主資本の増加と利益剰余金の増加を見る事で財務体質の強化具合を把握します。
現金等の金額推移をみる事で短期的な配当余力や支払い能力がどれほどあるかも把握します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
財務分析
- 順調に利益剰余金、現金等、自己資本を積み上げてきています
- 15年に何かパラドックスがあったようです。現金等がけた違いに増えています
- その後、の現金等の伸びが凄まじいですね。理由が分かりませんが手元キャッシュが相当に潤沢だという事が分かりました。
配当利回り6.1%の維持は今期業績が続く限り大丈夫でしょう。
4.業績
配当利回り6.1%を維持できるか資産株としての体力を培う業績です。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
の推移を見ていきます。
- 黒字を維持できるか
を第一に見ます。次いで、効率的な経営が出来ているかを見るために
- 営業利益率、経常利益率
を見ます。
業績
- リーマンショック時は流石に当期純利益が赤字。でも経常利益は黒字ですね。
- 15年が最高状態だったようです。経常利益率が30%まで伸びて額も最高です。
- 以降は伸び悩んでいます。ここ5~6年は踊り場状態です。株価がさえないのもその理由でしょう。
- でも、現金等が積み上がっていく状態なので気にしません。黒字で財務体質が強化されているからいいのです。体力が回復し続けるならばいずれ挽回できるときは必ず来る。それまでは6%の配当をもらい続ければいい。
配当利回り6.1%は長期的には問題ないでしょう。
5.配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などで判断します。
配当金、自社株買い
- 15年以降の業績踊り場状態も加味しても、長期的に増配し続けていますね
- 自社株買いも旺盛にやってくれています。
- 20年度は配当性向61%なので累進配当ですね。40%目標なので本来減配ですが、株主重視の姿勢が伺えます。
配当利回り6.1%は維持できると見ます
6.魅力とリスク
三菱UFJフィナンシャルグループの魅力とリスクを考えてみます。
魅力
- 配当利回り6.1%
- 経常利益率は10%台で安定、減益予想でも7%台
- リーマンショック時は当期利益が赤字になりましたが、以降は順調に業績を伸ばしています。20年はコロナショックで減益予想ですが25円配当目標
- 株価は5年来安値水準。5年来高値は900円ほどで底値伺い。値上がるまでは高配当を享受し続けるのが堅い戦法かと
- 資産の半分が貸出金と有価証券。出資先のリスク管理資産残高は1%と手堅く、有価証券の8割は元本保証率の高い国内・海外債権
- 預金残高国内トップ!世界5位!
リスク
- のれん一括償却したような減損が投資先で多発すると厳しいかもしれない
- 海外市場に打って出ているので世界情勢次第で貸出金のリスク管理資産残高比率上昇、貸し倒れリスクは高まるでしょう
- しかし、事業PFはバランスよく利益を稼ぎ出しているのでこれがリスクヘッジになると見ます
以上です!
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閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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