資産株投資によって10年で資産を2.5倍にした実績のある!
資産株紹介シリーズ第112弾!(過去記事一覧はこちら)
田崎・JACグループの人材派遣会社で高成長株のジェイエイシーリクルートメント(2124)です。株主優待はありませんが長期的に高配当増配株で配当利回り7%です。(株価996円、配当金70円前提)
ここは凄いですね。10年間で営業利益を10倍にしています。営業利益率も20%以上をずっとキープ。無借金経営でキャッシュが貯まる事業構造です。これは、増配が出来るわけです。PBRが3倍弱と鬼のように高いですが、ここは値上がり益でなく高配当を長期で得るという考えで狙いました。
株価も昨年のバブルと思える3192円から1/3に下落。コロナショックの直撃を受けて2000円から更に下がって半額の1000円を切っています。5年来安値に接近した事と配当利回りが高く長期で高配当が狙えそうなところから候補に引っかかりました。
JACの魅力は以下!
- 配当利回り7%
- 10年間で営業利益10倍のグロース株!
- コロナショックで19年最高値から1/3以下へ下落し値ごろ感有
- 営業利益率絶えず20%以上で安定しておりキャッシュが貯まる事業構造
- 資産株狙いとしながらコロナ後はグロース株復帰の期待も!
資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
- 事業概要
- 配当+優待利回り,割安指標,チャート
- 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
- 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
- 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
- その他(銘柄独自の魅力/リスク等)
分析は以下の
- 10年間で資産価値を2.5倍にした!
資産株ノウハウに従っています。
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】
1.事業概要(海外管理者中心の採用支援特化!)
会社概要です。
- 株式会社ジェイエイシーリクルートメント
- 1988年設立
- 東京証券取引所第一部上場
- 事業内容:人材紹介事業
”企業経営のキーとなるミドル・シニアのポジションを中心に、各分野の専門職やミドルマネジメントから経営幹部層までの人材を企業に紹介する事業を展開している”
との事です。人材派遣でも特殊で高度な領域を扱っていますね。これは、従業員も経営や国際情勢について熟知している方でないと務まらないので相当な専門職集団になります。もう、これだけで強いのが分かりますね。
創業はイギリスで日本法人が1988年に出来たそうです。
事業概要
同社の特徴・強みを中心に事業概要を掘り下げます。
1.管理職・エグゼクティブ等の専門職の転職・採用支援に強い
- 冒頭の会社概要で説明した通りです。
- 同社のコンサルタントは外国人やバイリンガルも構成されており外国人経営者等からバイリンガル人材の採用ニーズに対応。
2.グローバルポジションの採用に強い
- 日系のグローバル人材や外資系企業の採用関連を「インターナショナル領域」と位置付けており、この事業比率が50%以上。他の人材派遣会社を圧倒的に突き放して業界で圧倒的なシェアを確立。
- 海外拠点を通してグローバル展開を検討している日系企業の支援も行っている。
- 1のバイリンガルや外国人のコンサルタントを上手く活かしていますね。
3.企業、転職希望者の両面を一人で担当する両面型
- これは転職希望者、企業側では超重要ニーズですね。僕も転職するなら間違いなく両面型を推しますし、両面型じゃないと転職活動はしません。
- 特に管理者・エグゼクティブ領域は複雑で企業毎に特色もある上に転職希望者の要望は多岐&細かいでしょう。企業側も高い報酬を支払って即戦力を求めるので求める能力や実力を詳細に把握したがるでしょうし、します。
- これを満たすには間に人を介在すると上手くかみ合わない事が容易に想像できます。
- 双方のニーズを満たすには、双方事情を熟知しながらバランスの取れたかじ取り感覚も要求されると想像します。ですが、それが重要です。転職者・企業の双方を自分事として考えられるため両面型はむしろ転職業界の標準とすべきでしょうね。
両方をこなせられる人材は限られてくるでしょう。それを750名以上抱える同社は強いですね。
決算説明
少し古いですが2月発表の通期決算説明資料を掘り下げます。その前に20年度の第一四半期決算が5月に短信として載っており
- 減収減益
- 中期経営計画の取り下げ
などマイナス情報があります。これで株価は1/3まで落ち込んだのでしょう。でも、減収減益ながらも
- 黒字
- 営業利益率20%以上
を叩きだしているので、2018年辺りの業績が横ばいで推移するならば十分とみています。
これも頭に入れた上で昨年の通期決算を見てみます。
- 増収増益!
- 営業利益率は30%近くあります。
- 人材派遣業は固定費が少ないビジネスなので堅いですね。
- 簡易B/Sです。
- 資産の半分以上が現金預金でキャッシュリッチですね!
- 固定資産も無形や投資その他の資産と製造メーカーの発生しやすい減損損失の可能性が低そうなものに見えます。(精査必要)
- 流動負債が40億なので現金預金のみで2.5回近く払えます。相当堅い財務基盤でしょう。
- 本業のキャッシュの入りを表す営業CFは黒字。
- 不況期に備えてコンサルタントの雇用維持に充てる事とあります。手堅い経営の現れですね。まさに今はその不況期に来ています。備えあれば憂いなしです。
- 20年度の達成は難しいですが、19年までで10年連続増収増益でした。
- グロース株と言われる所以ですね。
- セグメント別業績です。
- ここは意外でした。海外事業が主力かと思ったのですが主力は国内人材紹介事業。
- ここが全体の8割以上を占めており収益源です。ここの事業拡大・維持が重要です。
- 国内事業の課題がありました。
- 業容拡大に伴ってコンサルタントが増えてきましたが若年の能力不足が懸念材料です。人材不足もあります。
- その分はベテランが補っている形です。
- そのため、チームビルディングや小チーム化、ベテランを活かした教育などに力を入れるようです。
- ノウハウの塊のような仕事だと考えられるため鍛えるには相当時間もかかるし、質が要求される仕事に思います。
2019年決算説明資料より抜粋
2.各種指標
(配当利回り7%)
株主優待(なし)5年株価チャート
配当+優待利回りや割安指標、株主優待、チャートを紹介します。
各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- PER/PBR/ミックス係数
- 指標面での割安性は一見ありません。
- 配当は四季報予想の下限値としました。
- ですがPERは長期的な成長性を考えると堅い位置かと思います。(PEGレシオ等の指標で見ると良いでしょうね。)
- 増収増益基調に戻る事を考えて投資するのは有です。
株主優待(なし)
JACには株主優待はありません。
5年株価チャート
- 昨年までは連続増収増益決算だったのでそれを見越して右肩上がりに上がっていました。
- ここに来てコロナショックで事業活動も一時停滞したため急激に急落しています。
- 中期計画を取り下げた事も要因でしょう。
- しかし、流石に下げ過ぎです。今の株価水準は5年来安値付近で堅いと見ます。
tradingview よりチャート転載
3.財務分析
配当+優待利回りを維持できるか財務体質を調べます。
- 高配当や優待を維持できる体力がどれほどあるのか
- 体力は過去から増え続けているか(高配当と優待を維持しながら体力増強しているか)
を確認していきます。
株主資本の増加と利益剰余金の増加を見る事で財務体質の強化具合を把握します。
現金等の金額推移をみる事で短期的な配当余力や支払い能力がどれほどあるかも把握します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
財務分析
- 業績の好調に合わせて財務内容も強化されていっています。
- キャッシュリッチの状態を維持しながら利益剰余金を厚くしています。
- これは非常に安心できる財務ですね。長期保有向きです。
コロナで下方修正とはいえ、第一四半期決算の業績を通期で維持できれば70円配当は継続可能と見ます。
4.業績
配当+優待利回りを維持できるか資産株としての体力を培う業績です。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
の推移を見ていきます。
- 黒字を維持できるか
を第一に見ます。次いで、効率的な経営が出来ているかを見るために
- 営業利益率、経常利益率
を見ます。
業績
- 素晴らしい伸び方ですね。なんて、安定しているのでしょうか。。
- 10年間で営業利益10倍に伸ばしています。
- かつてはテンバガー株だったようですね。
- 今の水準で仕込んで19年の業績に戻って増収増益基調に戻れば、すぐにでもダブルバガーには戻れそうです。
この伸び方に復帰すると見れば、70円配当の維持、将来の増配は堅いと見ます。
5.配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などで判断します。
配当金、自社株買い
- 連続増配中でしたが来期は減益のため減配予想。
- といっても70円配当。相当な高利回りです。
- 15年に自社株買いを8億ぶちこんでいますね。今回、相当株価が下がっているのでこのタイミングで自社株買いがぶち込まれる可能性はあるでしょう。ぶち込めるキャッシュもあります。
配当性向は年々上がっているので増配ペースは緩やかになるでしょうね。ここで止まっても資産株としては十分です。
6.魅力とリスク
JACの魅力とリスクを考えてみます。
魅力
- 配当利回り7%
- 10年間で営業利益10倍のグロース株!
- コロナショックで19年最高値から1/3以下へ下落し値ごろ感有
- 営業利益率絶えず20%以上で安定しておりキャッシュが貯まる事業構造
- 資産株狙いとしながらコロナ後はグロース株復帰の期待も!
リスク
- グローバル展開している海外事業は赤字。ここの伸びが今後の成長を握るかも。
- 国内事業は若手コンサルタントの早期立ち上げ・戦力化が鍵
以上です!
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閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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- 100株投資も出来るので、株主優待銘柄の購入にも向いています
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