資産株投資によって10年で資産を2.5倍にした実績のある!
お勧め資産株紹介シリーズ第79弾!(過去記事一覧はこちら)
企業向けASPサービストップ!で大企業を顧客に持ち、営業支援システムサービス等もを手掛けるスカラ(4845)です。株主優待は無いですが10年連続増配中の高配当株になります。配当利回りは5%以上(20/4/21現在)です。
2015年までは高利益率の情報・通信株でしたがその後強烈な成長を魅せており、最近では営業支援システムのソフトブレーンの株式を47%取得して傘下に入れており伸びています。相当良い銘柄の匂いがしたので詳しく分析します。
4845スカラが気になる理由は以下。
- 配当利回り5.4%
- 10年連続増配中(10年間で配当金4円→28円の7倍予想!)
- 営業利益率10%以上で安定して伸びている
- 今期先行投資で減益予想だが、増収著しく22年、23年と伸びる事期待
- ストックビジネス系の匂い
資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
- 事業概要
- 配当+優待利回り,割安指標,チャート
- 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
- 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
- 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
- その他(銘柄独自の魅力/リスク等)
分析は以下の
- 10年間で資産価値を2.5倍にした!
資産株ノウハウに従っています。
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】
1.事業概要(企業向けASPや営業支援システム手掛ける情報・通信事業)
2.各種指標(配当利回り5.4%)
株主優待(無し)、5年株価チャート
3.財務分析
4.業績
5.配当金・自社株買い
6.魅力とリスク
1.事業概要(企業向けASPや営業支援システム手掛ける情報・通信事業)
会社概要です。
- 会社名:株式会社スカラ(Scala.inc)
- 1991年創業
- 東京証券取引所一部上場
- 事業内容:SaaS/ASP事業、SFA事業、フィールドマーケティング事業、カスタマーサービス事業
会社概要より抜粋
英語と横文字が並び一見よう分からない事業内容になっています。少し言葉の意味を調べると
SaaS:ソフトウェア等の機能提供
ASP:SaaS+α。ソフトを加えたお客様仕様への提供サービスも兼ね備えたもの。
SFA:営業支援システム
と理解しました。同社はASPサービスの分野では業界トップだそうです。こういうサービスは従来PC1台に環境構築していましたがクラウドの普及によってより導入しやすくなりました。
今やネットで情報閲覧するのが当たり前過ぎる時代。ユーザーが欲しい情報を欲しいタイミングで適切に提供できるようにするため企業体は日々頑張っていますが、同社は効果的な魅せ方や提供の仕方をノウハウとして持たれているようです。
事業概要
3つのケイパビリティ(強み)
同社は元々ASPサービス提供が主体の会社でしたが、好調な業績とAI/IOTの導入に伴ってM&Aにここ5年ほど精を出しています。核となる強みとして3つのケイパビリティを持っており
- 真の課題を探り出す能力
大企業向けにサービス提供していく中で潜在ニーズを探り出しより高次の価値を提供し続ける事で信頼を勝ち取る - リソースの埋もれた価値を炙り出す能力
社内外の人・もの・金・情報などのリソースを、見つけ出した真の課題解決に結びつける能力 - 課題とリソースの最適な組み合わせを提案・実行し価値を最大化する能力
となっています。これを見て、
「要はIT関係サービス向けのIEじゃないか」
と思いました。社内外の製造現場、事業に対するコンサルタントの位置づけでIE(Industrial Engineer)は活躍していますが、そのIT版と捕えると合点がいきます。
真の課題(経営上費用が大きくかかっているムダなど)を見つけだして、それを改善するための社内外のリソースや方策を見つけ出して、双方を結び付けて最適なものづくりをする。これがIEの役目なのでスッキリしました。
- 事業は主に5つのセグメントから構成されています
- 主力は昔からノウハウを培ってきたSaaS/ASP事業。ソフトウェアやアプリケーションサービスをクラウドを通してお手軽に提供している事業ですね。ここは、匂い通りに感じた「ストックビジネス」事業です!
- SFA事業は16年に傘下化したソフトブレーンが展開する営業支援システム事業ですね。こちらは利益率が高く安定成長に繋がっている事業です。
- 次いで、フィールドマーケティング事業、カスタマーサポート(コールセンター運営など)、その他事業と続きます。
- これがストックビジネスの全てですね
- 主力のSaaS/ASP事業は大企業向けにITインフラ・サービスをセットで提供する事で月額利用料金を徴収する仕組みです。まさにストックビジネス!
具体的に提供しているサービスや内容は下記の事業説明資料を見てもらうと分かるかと思います。
- 探す
- 申し込む
- 集計・分析する
- 案内・勧める
などを支援するASPが説明されています。
スカラグループの強み、事業説明資料より抜粋
セグメント別情報
- 売上収益はSaaS/ASP、SFA、フィールドマーケティングで8割以上を占めます
- 主力の2事業の利益率が高いですね。営業利益率17%超えです!
- SaaS/ASP事業は従量と月額の部分がストックビジネス収入ですね。順調に伸びています。
- SFA、フィールド事業も好調に推移しています。こちらはストックビジネスかはちょっと分かりかねる感じではあります。
- 中期経営計画の目標数字がやばいですね。
- 20年が190億の売上、営業利益が22億なので5年後に5倍。10年後に25倍にするといています。。
- M&Aを豊富に展開しており、成功しているのでその流れでしょう。
- 中期事業では価値創造型事業(コンサルティング)やIT/AI/IOT事業、社会問題解決事業(途上国支援、地方再生)に注力していくそうです。
- 強烈な伸びを背景に10期連続増配中です
- 20年度は11期連続増配に向けてさらなる成長を遂げているようです
少し古い資料ですがアナリストレポートもありました。ざっと見た限りの印象として
- 同業他社に比べて指標が割安で配当利回りが高い
- M&Aに注力しているが、手元のキャッシュが厚く好財務体質
- SaaS/ASP事業とカスタマーサービスのシナジー効果で大幅増収
- 中小企業向けにクラウドサービスを利用したASP事業を展開し成長予想
などなど、モーニングスター社のレポートによると相当期待できる内容です。このレポートから株価は1/2に落ち込んでいるので相当なバリューセールです。本来こんな株価で落ち着いている会社じゃないですね。グロース株なのに資産株扱いの記事を書かれるほど株価は下がっています。
SaaS/ASP事業では
- 森永乳業、サンリオ、毎日新聞社、千葉銀行:i-askの導入
- 旭化成、三菱自動車:i-search
- 三井住友海上あいおい生命:Ivr(自動音声対応)
など有名大企業向けに導入されており、ストックビジネス収入は相当堅い事が伺えます。
2019年決算説明資料より抜粋
アナリストレポートより抜粋
2.各種指標
(配当利回り5.4%)
株主優待(無し)5年株価チャート
配当+優待利回りや割安指標、株主優待、チャートを紹介します。
各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- PER/PBR/ミックス係数
- 過去3年間の1株益は17年に凄まじい事になっている関係で高いですが、来期予想が今の実力ですね。17年に営業支援システムに強いソフトブレーンを子会社化して強烈に伸びています。
- モロ情報・通信のIT系でPER9倍台、PBR1倍台は相当に割安です
- しかも増収増益で大きく成長し続けています。グロース株とみても割安ですね
- 踊り場にさしかかっても配当利回りが5%を超えているので資産株として長期保有して値上がりまで待てばいいのです。
- グロース株でも資産株でも闘える相当に強い株ですね。
株主優待(無し)
株主優待はありません。
5年株価チャート
- 高値は1200円。コロナショック前は800円でしたが一時400円を切って1/3になっています。
- ここから切り返して60%の値下げ程度の500円前後で推移しています。
- 買収した会社も含めてTOTALで伸びている事、将来の伸びが期待できるクラウド関係のASP事業等を展開している事から長期的に株価は右肩上がりになると見ます
- これは、買いですね。
500円台で手頃に手に入る連続増配株なので早速ネオモバで1株ずつの定期買付の設定をしました。毎月、一定量を勝手に買付してくれるので便利です!
tradingview よりチャート転載
3.財務分析
配当+優待利回り5.4%を維持できるか財務体質を調べます。
- 高配当や優待を維持できる体力がどれほどあるのか
- 体力は過去から増え続けているか(高配当と優待を維持しながら体力増強しているか)
を確認していきます。
株主資本の増加と利益剰余金の増加を見る事で財務体質の強化具合を把握します。
現金等の金額推移をみる事で短期的な配当余力や支払い能力がどれほどあるかも把握します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
財務分析
- ソフトブレーンを子会社化する16年度までは順調に現金等が伸びているものの、利益剰余金は絶えずマイナスだったようです。サーバーなどの先行投資費用で巨額の費用を08年以前に計上していたかもしれないですね
- 16,17年のデータが無いものの、現金等が一気に増えて安定しています。
- 全資産の30%、60億も現金等があれば財務体質はもんだいなさそうです。
- ストックビジネス収入があるため、1期でいきなりキャッシュが入ってこない事態にはならないでしょう。堅いです。
配当+優待利回り5.4%の維持は余裕と見ます。
4.業績
配当+優待利回り5.4%を維持できるか資産株としての体力を培う業績です。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
の推移を見ていきます。
- 黒字を維持できるか
を第一に見ます。次いで、効率的な経営が出来ているかを見るために
- 営業利益率、経常利益率
を見ます。
業績
- 17年の業績はソフトブレーンを子会社化したときに相当好条件で買収出来たためか株式の評価益による利益が急激に伸びているようです。
- この部分をまともに見ると13億程度の営業利益で、実は18年、19年と増収増益基調は続いてます。
- まとめると、11期連続で増益予想!という事です。
配当+優待利回り5.4%は余裕で増配も継続するでしょう。
ソフトブレーン子会社化の影響
- 17年の利益部分は決算説明を詳しく見ると載っていたので抜粋します。
- 米国会計基準のNon-GAAPと国際会計基準(IFRS)の2つを採用しており、IFRSだと株式再評価益26億(おそらくソフトブレーンの株式評価)の利益があります。
- これを除くと13.8億の営業利益が17年は実力と取れます。
- なので、実力的に11期連続増益とみるのが妥当でしょう。
5.配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などで判断します。
配当金・自社株買い
- 見事に11期連続増配予定です。
- 10年間で配当金は何と7倍!
- 20年度は本社移転費用や人材採用の先行投資で横ばい予想。21年以降はまた成長曲線に載ります
- 連続増配は続きそうです!
配当+優待利回り5.4%は問題ないとみます。むしろ、6%、7%も見えてきます。
よそ見をすると1000円すぐ回復するなこれは…..。
6.魅力とリスク
スカラの魅力とリスクを考えてみます。
魅力
- 配当利回り5.4%
- 11年連続増配中(11年間で配当金4円→28円の7倍予想!)
- 本業で11年連続の増益予想!
- 主力のSaaS/ASP事業はストックビジネス!大企業からの安定収入が今後も期待できるし、契約数は伸びている
- ソフトブレーンの営業支援システムも好調
- 株価は1200円から400円を切り500円前後で攻防。長期的な伸びを考えると突っ込み買いしたい
- 資産株でありバリュー株でありグロース株である。3拍子揃った優秀選手!
リスク
- セキュリティ面の虚弱性を突かれて、情報流出など発生すると一気に信頼が落ち込む可能性有
- しかし、それはどこのIT企業も同じ。
以上です!
他の資産株分析も宜しければ閲覧ください。
閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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