2022年夏号の会社四季報、通読分析の4000番台です。
4000番台はIT関連銘柄が多い印象です。他は合成樹脂関連の化学系銘柄や半導体関連等も魅力的です。かつてはライブドア、ヤフー、楽天でワクワクした時代がありましたね。現在は楽天しか残っていないですが。
連続増配で100株保有なら優待も魅力的なモーニングスターも4000番台です。
前号に引き続き今回も
- 指標が割安(PER15倍以下、PBR1.5倍以下、配当利回り3%以上)
- 過去3年の営業利益が安定している
を意識して銘柄を捜しています。(特に一つ目) グロースの悲劇を繰り返さないための株価下落ストッパーの役目です。 ここに 以下の観点を加えて掘り下げていきます。
【投資15.】バリュー株投資 ノウハウ ①Mustで絶対に外せない点 「業績向上 or 横ばい」 「指標 割安 」「上場来安値 年初来安値」
【投資5.】2019 会社四季報秋号 分析まとめ ②大型株のおすすめ銘柄
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%!
- 太字の銘柄は特に注目したい銘柄
です。
*第一四半期決算で四季報内容とガラッと変わっている銘柄があるため、銘柄分析の際は最新の業績チェックをすることをオススメします。
1.バリュー株
4093東邦アセチレン
- 産業用、家庭用のガス生産。
- 営業利益11億円以上で安定黒字。優待廃止で増配し、配当利回り4.5%付近。
- 5年来安値水準。
- 値上がる要素はないが、噴火するときがあるので1100円以下で握っておくのは良いか。
4172東和ハイシステム
- 歯科医院向け電子カルテ統合システムを展開。無償サポートで更新比率高い。
- 安定黒字で営業利益率20%以上。増配傾向。
- 自己資本比率85%で有利子負債ゼロ。成長性は?だが、ストックビジネスで安定黒字で自己資本が積みあがる事業構造に見える。
- 長期保有で増配や自社株買いで報われる期待がある銘柄。
- 最新決算は下方修正を出して10%以上大下げ
4220リケンテクノス
- 塩ビコンパウンド首位。
- 営業利益50億以上で5期連続安定黒字。
- 増配傾向で配当性向35%引上げで記念配維持。
- 配当性向引上げ方針から今後も増配余地の可能性を考えると有りか。
- 配当利回り4.5%程度(433円)
4349テスク
- 小売り業や卸売業に特化したITベンダー。基幹系システムに強い。
- 安定黒字で営業利益率10%程度だが何故か自己資本比率が35%と低い。
- キャッシュが貯まる構造であればいずれ増配するのえ突っ込み買いだが、運転資金が結構いるのかも?
4365松本油脂製薬
- 松本油脂は何度もバリュー株で監視対象にひっかかる銘柄。
- 1株利益1000円を超えて安定黒字。
- 増配しないため、自己資本比率83%で有利子負債ゼロ。
- 事業継続で自己資本が積み上がる事業構造に見える。
- こういう銘柄は保有してどこかで還元姿勢を魅せるまで地道に保有するのが吉。
- しかし単元100万越えか…
- 第一四半期決算は絶好調で株価上昇
4391ロジザード
- ロジザードは在庫管理システムをクラウド提供と長期テーマとしてはど真ん中の
- 優良グロース。
- 自己資本比率も高く安定黒字で業績も堅いので打診買いは有効かも。
- ただし、無配で防御力はゼロなので下方修正でどん底も..
- 通期決算で配当実施も来期は増収大幅減益・減配予想で株価は急落。おそらく先行投資によるものか。事業は良さそうなので超長期を見据えて打診買いは有効に思う。ただし、PBRが高く配当利回りも低いのでディフェンスは弱い。買うなら10%下げる毎に少しずつと根気がいるのと、先行投資が軌道に乗るかの見極めが必要に思う。在庫管理システムは時代が変わっても求め続けられる不変のものなので事業の筋は良い。
2.大型株
4043トクヤマ
- 半導体用のシリコンの世界大手。
- 5年来安値水準から反発。
- 半導体不況で押したところを拾うのがいいか。
4206アイカ工業
- メラミン化化粧板で国内首位。
- 営業利益180~200億前後で安定黒字。
- 連続増配中。配当性向50%越え。
- 同業の秘境銘柄、日本デコラックスよりは将来性十分有か。
3.資産株
4008住友精化
- 紙おむつ用の高吸収彗星樹脂が柱。
- 減益傾向だが、配当+優待利回りが4.8%と単元買い有効。
4221大倉工業
- 合成樹脂フィルム大手。
- 増配傾向で配当利回り4.5%程度。
- 優待はQUOカードと食事券。
- 100株買いで総合利回り5%以上。
4402ミヨシ樹脂
- 30年来安値水準。100株保有でQUOカード1000円。
- 減益でも40円配継続。
- 値上げが出来るので長い目で見ればこの配当、優待を維持する…と考えると単元保有は有の水準か。(業績復活する兆候が見えるならば、積極的に自分のスタイルでは攻めたい位置)
- 10円減配予想を発表
投資家とランナーに幸あれ! 2022年新春号の会社四季報はお宝銘柄がいっぱいです。ぜひ、この機会にお宝銘柄を探してみては如何でしょうか?
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会社四季報の銘柄分析に興味のある方は過去記事もどうぞ!