資産株紹介シリーズ第116弾!(過去記事一覧はこちら)
システム運用保守、コンサルまで手掛ける独立系SIのランドコンピュータ(3924)です。金融系に強く富士通が主要顧客です。
コロナショックの真っ最中。僕は普段は買えない資産株は無いかざっと探していました。その時、ざっと見てひっかかかったのが同社です。同社を見た感想は普通。地味だが多分手堅い。
- 業績は安定黒字
- 指標面は情報・通信系では割高過ぎず割安過ぎず
- チャートは右肩下がり後横ばいを数年続けている
- 自己資本比率は60%で長期保有には向く
- 優待はカタログギフトポイント。100株2500円で長期保有だと1.1倍か。(渋い)
セントケアホールディングスやN・フィールド、テンポイノベーション等を買った後に業績が悪くなかったので次点で購入しました。ぱっと見の特徴を感じないですが安心感はありそうです。
ランドコンピュータ(3924)の魅力は以下!
- 配当+優待利回り5.0%
- 株主優待は100株保有でカタログギフトポイント最大2750円(1年長期、初年度2500円)
- 営業利益率7%前後で高め安定で黒字継続
- 自己資本比率66%で有利子負債ゼロの堅い財務
- 上場以降、地味に増配基調
資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
- 事業概要
- 配当+優待利回り,割安指標,チャート
- 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
- 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
- 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
- その他(銘柄独自の魅力/リスク等)
分析は以下の
- 10年間で資産価値を2.5倍にした!
資産株ノウハウに従っています。
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】
1.事業概要(独立系SI)
会社概要です。
- 株式会社ランドコンピュータ
- 1971年設立
- 東京証券取引所第一部上場
- 事業内容:
”システムインテグレーション
インフラソリューション
パッケージソリューション
クラウドソリューション
組込、制御システム”
時
会社概要 より抜粋
事業概要
- 事業は大きく3つ。
- 主力のシステムインテグレーション事業(要求定義、設計、提供トータルシステムの提供)
- サーバーやネットワークの構築、クラウド構築等のインフラソリューション事業
- Microsoftなど有名企業とパッケージアライアンスを組んで、その導入・開発・運用保守を手掛ける、パッケージベースSI事業
システムインテグレーションでは金融、公共、製造支援、クラウド、IOTと幅広く展開されています。
サービスソリューション より抜粋
決算説明
- 昨年の通期決算を掘り下げます。
- 前期比増収増益。計画超過。営業利益率7%以上で順調なようです。
- セグメント別売上高です。
- 3事業とも増収増益。システムインテグレーションサービスが主力。
- システムインテグレーションサービスは銀行、産業、流通・医療の順番で売上高が多いです。
- 決算短信も見たのですが、セグメント別利益が無いです。これでは不採算事業が分からないのですが、そういう影響はこの区分けではないのかもしれません。
- 決算短信を見ると売上の25%ほどが富士通向けです。
- 1982年から富士通と業務提携しているのでその関係でしょうね。
- 簡易B/Sです
- 流動資産49億のうち40億が現金と手形等の現金化しやすい資産なのでキャッシュリッチですね。この40億だけで負債総額を2回支払えます。防御力は非常に高いですね。
- 来期は減収減益。
- でも、減益減収幅は大したことはありません。大きな減配は無いでしょうし、優待も維持できそうです。
- 配当性向は長期で30%以上を予定しています。
2.各種指標
(配当+優待利回り5%)
株主優待(カタログギフトポイント)5年株価チャート
配当+優待利回りや割安指標、株主優待、チャートを紹介します。
各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- PER/PBR/ミックス係数
- 情報・通信業なのでPERやPBRの指標は普通だと思います。PERは大体15~20倍程度がごろごろしており、10倍を切ってくると割安とみてます。
- 配当と優待利回りのバランス良しです。今の株価だとちょうど5%。THE 資産株ですね。
株主優待(カタログギフトポイント)
ランドコンピュータの株主優待はカタログギフトポイントがもらえます。(100株保有以上)
株主優待をもらうには
- 3月末日
に100株以上保有している必要があります。
- 保有数と保有期間によってポイントが変わります。1ポイント1円換算です。
- 100株:初年度2500ポイント、2年目2750ポイント
- 400株:初年度5000ポイント、2年目5500ポイント
- 700株:初年度7500ポイント、2年目8250ポイント
- 1000株:初年度15000ポイント、2年目16500ポイント
100株のポイントが一番良いですね。
- これは魅力的です。
- なんと、有効期限の延長やポイントの合算が出来る仕組みがあります。
- WILLsCoinにする事で可能です。交換手数料があるので長期保有2年後ですね。やるなら。
この優待どこかで見た事があるなと思っていたのですが、オイレス工業のプレミアム株主優待倶楽部にそっくりです。中身を見ていないですがもしかしたら殆ど同じかもしれません。オイレス工業はポイントの合算や期限延長は無いので、こちらの方が使い勝手が良いですね。
情報・通信業は業績が安定しているので、家族口座分仕込むのはありですねー。来年、優待もらうの楽しみです。
プレミア株主優待倶楽部より抜粋
5年株価チャート
- 2016年、ブレイクして2500円まで行きましたが底から失速。
- 1100円ぐらいを境に何回か奮発するも2000円を越えられず失速。
- 以降は大きな波もなく1000~1200円をさ迷っています。出来高も減少。
- 僕の一番大好きな形ですね。誰も興味がないので見ていない状態。こういう、誰も見ない秘境状態が好きです。
かといってボロ株のような業績ではなくちゃんと黒字継続しており営業利益率5%超えで現金も豊富な資産株。いや、地味だけど良い企業ですな。10年単位で付き合っていこう。
100株保有は余裕です。
tradingview よりチャート転載
3.財務分析
配当+優待利回り5%を維持できるか財務体質を調べます。
- 高配当や優待を維持できる体力がどれほどあるのか
- 体力は過去から増え続けているか(高配当と優待を維持しながら体力増強しているか)
を確認していきます。
株主資本の増加と利益剰余金の増加を見る事で財務体質の強化具合を把握します。
現金等の金額推移をみる事で短期的な配当余力や支払い能力がどれほどあるかも把握します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
財務分析
- 2015年に上場した新しい会社です。
- 上場後は順調に利益剰余金、自己資本、現金等を積み上げていますね。
- 資産に占める現金比率が高いので良いですね。安心して持てます。
配当+優待利回り5%は長期で継続してくれるでしょう。
4.業績
配当+優待利回り5%を維持できるか資産株としての体力を培う業績です。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
の推移を見ていきます。
- 黒字を維持できるか
を第一に見ます。次いで、効率的な経営が出来ているかを見るために
- 営業利益率、経常利益率
を見ます。
業績
- 多少踊り場もありますが長期で増収増益です。
- 営業利益率も徐々に改善されてきておりここ2年は7%台です。
- いやー….これは安心できるわ。
配当+優待利回り5%は長期的には問題ないでしょう。
5.配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などで判断します。
配当金、自社株買い
- 配当は上場以後、地味ですが少しずつ増配しています。
- あの業績なので無理が無いペースで増配しています。配当性向30%なので内部留保、現金も貯まっていく良い形です。
- この調子が継続するならば、今後も増配、業績横ばいでもいずれ自社株買いか配当性向を引き上げてくるでしょう。
配当+優待利回り5%は長期維持できると見ます。
6.魅力とリスク
ランドコンピュータの魅力とリスクを考えてみます。
魅力
- 配当+優待利回り5.0%
- 株主優待は100株保有でカタログギフトポイント最大2750円(1年長期、初年度2500円)
- 株主優待のポイントは合算、期限延長可能!
- 営業利益率7%前後で高め安定で黒字継続
- 自己資本比率66%で有利子負債ゼロの堅い財務
- 流動資産の8割が現金と手形。この2つで総負債を2回支払えるキャッシュリッチ度。
- 上場以降、地味に増配基調
リスク
- ここでないと出来ない独自の技術や事業は見い出せず。ただし、数字が良いので見えないだけで競争力は高いのでしょう。
以上です!
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閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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- 100株投資も出来るので、株主優待銘柄の購入にも向いています
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