【株主優待】カタログ優待券がもらえるスクロール(8005) 配当+優待利回り10.8%
資産株投資によって10年で資産を2.5倍にした実績のある!
お勧め資産株紹介シリーズ第71弾!(過去記事一覧はこちら)
安定した売上が見込める生協向け通販事業を手掛ける8005スクロールです。100株278円。2万円台の投資で生協向けカタログ優待券が最大2000円ももらえます。(3年長期保有)配当+優待利回り10.8%になります。
株価は昨年の900円の高値から1/3以上下落しており流石にお買い得です。PBR0.5倍以下で資産バリュー感もあるため資産株参入しました。
8005スクロール購入の決め手は以下
- 配当+優待利回り10.8%
- 株主優待はカタログ優待券最大2000円(初年度500円)
- 自己資本比率48%で手元現金は一定有で10円安定配当継続(累進配当)
- 900円の高値から1/3へ下落しPBR0.5倍以下で資産バリュー
資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
- 事業概要
- 配当+優待利回り,割安指標,チャート
- 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
- 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
- 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
- その他(銘柄独自の魅力/リスク等)
分析は以下の
- 10年間で資産価値を2.5倍にした!
資産株ノウハウに従っています。
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】
1.スクロール-事業概要(生協向けカタログ通販事業)
2.スクロール割安指標(配当+優待利回り10.8%)
株主優待(カタログ優待券最大2000円)、5年株価チャート
3.スクロール-財務分析
4.スクロール-業績
5.スクロール–配当金・自社株買い
6.スクロール-魅力とリスク
1.スクロール-事業概要(生協向けカタログ通販事業)
スクロールの会社概要です。
- 会社名:株式会社スクロール(Scroll Corporation)
- 1943年設立
- 東京証券取引所一部上場
- 事業内容:通販、Eコマース、化粧品事業など
会社概要より抜粋
事業概要
- 主力は全国800万人の生協ユーザー向けのカタログ通販事業。我が家も生協やっていて毎週カタログが来ます。楽しみに食品など見てますね(^^)
- 生協カタログ通販事業からM&Aで拡大し、eコマース事業に展開。化粧品、生活雑貨、バッグ、インテリアやアウトドア系、災害対策用品など多岐に渡るネット通販事業です
- 他、化粧品事業や旅行事業、海外事業など展開されています。
通販事業に関するソリューションビジネスも手掛ける
- 過去から培ってきたノウハウや物流網、システム面を活用して新規通販事業を開始する事業主向けの立ち上げをサポートするビジネスを展開
- 通販事業を始める上でのシステムサポートやカタログ紹介方法サポート、物流や受発注の代行サービスなどを展開されています。
事業紹介より抜粋
セグメント別情報
2020年中間決算後の株主通信の情報を用いてセグメント別売上高、利益の概況を掘り下げます。
- メインの通販事業です。
- 全体売上高の半分を占め、セグメント利益もダントツです。
- メイン事業が増収増益なので安心ですね。流石、全国800万の生協会員向けに毎週カタログを発送しているだけあります。安定需要で収益源ですね。
- 次いで売上高が多いeコマース事業です。ここはM&Aで獲得した事業のようですね。
- 利益率は通販事業に劣りますが、前期比増収増益予想と好調のようです。
- 第二の安定収益源ですね。
- 健康事業は減収減益で、赤字です
- 同社ではここを将来の収益源に繋げる先行投資事業とみているようです
- 先ずは増収に向けて頑張り時です
- ソリューション事業です
- ここは増収減益。物流代行などは燃料費も関わってきそうなため物流コスト削減が課題のようです
- 3PL(物流の請負、梱包、出荷サービスをトータルで請け負う御者)戦略に期待していきましょう。悪くない事業モデルです。
その他、事業がありますが規模が小さいため割愛します。詳しく見られたい方は株主通信を参考にしましょう。
79期株主通信より抜粋
2.スクロール割安指標
(配当+優待利回り10.8%)
株主優待(カタログ優待券2000円)5年株価チャート
配当+優待利回りや割安指標、株主優待、チャートを紹介します。
スクロールの各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- PER/PBR/ミックス係数
- 当期純利益ベースで見ると2年前に赤字になっています。減損損失かもしれません。営業利益は黒字でした。これをまともに見ると大体1株益は20円弱。配当性向50%前後です。
- 10円配当は過去、赤字になった時でも据え置いています。累進配当銘柄ですね!
- 指標面は資産バリュー度のPBRが0.44倍で割安ですが収益バリューでないので値上がり益を狙うのは厳しそうです
株主優待(カタログ優待券最大2000円)
スクロールの株主優待は自社サイトで利用できる通販カタログの優待券です。100株保有で最大2000円もらえます。
- 3月31日
- 9月30日
この期日に100株以上保有している必要があります。
発送時期は
- 3月優待→5月
- 9月優待→11月
となっています。
3月の優待では
- 100株:500円
- 1000株:2500円
- 10000株:5000円
の優待券がもらえます。
9月の優待は長期保有特典となっており
- 100株:1年以上500円、2年以上1000円、3年以上1500円
- 1000株:1年以上1000円、2年以上2000円、3年以上3000円
- 10000株:1年以上1500円、2年以上3000円、3年以上6000円
となります。100株保有で3年以上保有するのが最も優待利回りが高くなります。(278円前提で7.2%)
株主優待の有効期限は
- 3月31日優待:翌年3月31日まで
- 9月30日優待:翌年9月30日まで
となっています。3月と9月の株主優待を併用できるのが良いですね!
長期保有制度利用の注意
- 株主番号が変わらない事
- 9月30日時点で株主であること
これが長期保有特典の対象であるため注意です。
株主優待より抜粋
スクロール5年株価チャート
- カタログ通販事業の特色?なのか分かりませんが、たまに株価が噴く事があるようです。同業でアイケイという会社がありますが、ここは昨年秋に株価が2倍以上に何故か噴きました。こういう謎の上げで1.5倍ガ―などになった時は迷わず売るようにしています。また下がると思うため。他に良い銘柄はあるためです。
- 高値は18年の900円ですね。18年末の暴落から回復せず安いままでコロナショックを迎えて5年来安値を更新しています。
100株保有は余裕でしょう。今の株価は買っておいて良しの値段です。値上がり益とインカムゲインどちらも狙えるでしょう。
tradingview よりチャート転載
3.スクロール-財務分析
スクロールが配当+優待利回り7.7%を維持できるか財務体質を調べます。
- 高配当や優待を維持できる体力がどれほどあるのか
- 体力は過去から増え続けているか(高配当と優待を維持しながら体力増強しているか)
を確認していきます。
株主資本の増加と利益剰余金の増加を見る事で財務体質の強化具合を把握します。
現金等の金額推移をみる事で短期的な配当余力や支払い能力がどれほどあるかも把握します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
スクロールの財務分析
- 財務は15年に谷の時期があります。業績が悪化し赤字になった時ですね。
- 利益剰余金は順調に増えていますが、手元運転資金を表す現金等が大幅に減っています。この時にM&Aも同時にしたのか分かりませんが、資金繰りに苦労したかもしれません
- 見方を変えれば、この厳しい時期でも10円配当を継続しているので、実質累進配当となっており株主重視の会社だと見れます。なので、一時的に谷の時期があっても信頼できる会社でしょう。
- 15年以降は危機を脱し順調に現金等が増えています。
配当+優待利回り10.8%の維持は大丈夫でしょう。カタログ通販やeコマース事業はあまりコロナショックの影響は大きく受けないとは思います。(宅配部分が遅延する可能性はありますが、影響は他社に比べると軽微では?)
4.スクロール-業績
スクロールの配当+優待利回り10.8%を維持できるか資産株としての体力を培う業績です。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
の推移を見ていきます。
- 黒字を維持できるか
を第一に見ます。次いで、効率的な経営が出来ているかを見るために
- 営業利益率、経常利益率
を見ます。
スクロールの業績
- 業績は長期的に横ばいですね
- 14,15年に業績を大きく悪化させて厳しい状況になりましたが回復してきています
- 売上は伸びていますが利益が伴わないのは健康事業などの先行投資事業が軌道に乗ってないからなのでしょう
配当+優待利回り10.8%は横ばいなら十分維持できるとみます
5.スクロール-
配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などで判断します。
スクロールの配当金・自社株買い
- 結構謎な動きをしています。11年は大幅に1株益が落ちているのですが15円へ増配しています。その後10円へ戻しています。
- 以降は10円配を赤字になろうが継続し続けています。(累進配当)
- 推測ですが、11年は配当金で株主へ報いようとしたけれど方針を変えた。方針は株主優待の自社カタログ通販の優待に切り替えて、優待券以上に買ってもらえば若干は利益が増える。配当金を出すよりも損益改善になる。という意志決定をしたのかもしれないですね。
- 生協カタログのユーザーは主婦層や女性が多いです。優待でお得感を出してちょっと買いで多めに買ってしまう…..上手い戦略かもしれません。
配当+優待利回り10.8%は維持する姿勢でしょう。
6.スクロール–魅力とリスク
スクロールの魅力
- 配当+優待利回り10.8%
- 株主優待はカタログ優待券最大2000円(初年度500円)
- 9月と3月に配布される株主優待は併用できる期限である
- 主力の通販カタログ事業が安定収益源であり堅い
- 自己資本比率48%で手元現金は一定有で10円安定配当継続(累進配当)
- 900円の高値から1/3へ下落しPBR0.5倍以下で資産バリュー
スクロールのリスク
- 生協向け通販カタログ業界ではどうも最大手で地位を確立しているようですがeコマース事業や健康事業、旅行事業などはどこもやっている。差別化要素を見出さないと厳しい
- ソリューション事業は物流代行領域はヤマト運輸などとモロに被る部分なので競争厳しい。通販カタログ事業の立ち上げ支援とセットでやる事で独自のモデルを訴求していかないと伸びは厳しいかも
以上です!
他の資産株分析も宜しければ閲覧ください。
閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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