資産株投資によって10年で資産を2.5倍にした実績のある!
資産株紹介シリーズ第107弾!(過去記事一覧はこちら)
自動車向け機械、機械部品の設計開発のアウトソーシングを主に手掛けるアビスト(6087)です。株主優待は同社が製造している水素水500ml×30本です。100株でも200株でも同じ利回りなのが良いですね。(200株だと60本になります。)配当+優待利回りは8.9%です!(水素水が高めの設定)
順調に高成長を遂げてきましたが、直近の業績は先行投資もあって踊り場になっています。ですが、10年度から連続増配を行ってきており、来期予想は据え置きですが結構は高配当です(配当利回り4%)。自己資本比率も70%以上と財務が安定しており、踊り場の基調とはいえ営業利益率は10%以上になります。水が欲しい場合に有効な資産株ですね。
アビストの魅力は以下!
- 配当+優待利回り8.9%
- 株主優待は水素水500ml×30本、200株だと60本の嬉しい優待利回り4.9%
- 自己資本比率70%超えの好財務
- 営業利益率は踊り場とはいえ10%台の高収益体質
- 水の優待が定期的に欲しい方にはお勧めです
資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
- 事業概要
- 配当+優待利回り,割安指標,チャート
- 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
- 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
- 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
- その他(銘柄独自の魅力/リスク等)
分析は以下の
- 10年間で資産価値を2.5倍にした!
資産株ノウハウに従っています。
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】
1.事業概要(設計開発アウトソーシング事業)
会社概要です。
- 株式会社アビスト
- 2006年設立
- 東京証券取引所第一部上場
- 事業内容:
・工業設計技術サービス事業【請負、技術者派遣】
(機械設計開発、システム・ソフトウェア開発、電気・電子設計開発、
AIソリューション)
・3Dプリント事業
・3D-CAD教育事業
・不動産賃貸事業
・美容・健康商品製造販売事業(株式会社アビストH&F)
類似事業では専門職派遣(看護師、土木技術者)のクイックを思わせますね。ここは主に自動車や電子機器関係のエンジニアの派遣や請負に特化しているようです。3D-CADは昔からある設計ソフトですね。ここ5,6年で設計リードタイム短縮に役立つ3Dプリンタのプリント事業も手掛けているようです。
水素水の優待は美容・健康商品事業関係でしょうね。取扱い実績企業を見て実力を感じました。トヨタ系、ホンダ、マツダ、日立製作所、小糸製作所、日野自動車、ミツミ。僕が知っている有名企業がずらりと並んでいます。
会社概要 より抜粋
事業概要
- 主力は工業設計技術サービス事業ですね。ここでエンジニアの派遣・請負を行っています。
- 派遣する技術領域は機械系(自動車、電子機器、一般機器)の川上領域で3D-CADを用いて部品等の設計・解析シミュレーション)。
- 情報系(金融や企業のシステム開発、プログラミング)。
- 電気系(回路設計等)。これらを受け持っています。
- その他、3D-CADの教育、不動産賃貸事業を営まれていますね。
- 派遣、請負の形態は主に3つに分けて行っています。
- 完全外部委託型の受託型。これは会社同士で依頼を受けて、自社内のみで完全に開発する形態です。お客さんは受託費用だけ払えばよいので管理が楽ですね。一方、仕上がりの確認は大変かと思います。(開発中の現場を都度見れないので)
- 請負型はお客さんの仕事場に技術者や設計監督者を派遣して仕事をする形式。監督者を通してお客さんは仕様の検討と要望を出せます。お客さんにとっては職場内で仕事をしてくれるので出来栄えや進捗を確認しやすくなるのがメリットですね。他方、仕事の依頼は監督者を通してしかできないのでもどかしさを感じます。
- 派遣型は自社社員をお客さんの元へ派遣し、お客さんの指示のもと仕事をしてもらう形式。業務の管理・監督はお客さんが行うので管理負担が出ます。他方、細部にわたって仕事のやり方をお客さんが指示できるので業務指示面での煩わしさは消えます。派遣法に触れるため一定期間しか派遣契約できないのもデメリットですかね。短期間勝負です。(設計開発派遣の開発期間がどれぐらいか分かりませんが。)派遣元の社員は登録制ではなく、アビストの正社員だそうなので安心かと思います。
事業内容 より抜粋
決算説明
- 最新の決算説明資料を掘り下げます。
- 第二四半期は増収減益となっています。
- セグメントは派遣、3D-プリント、ヘルスケア、不動産賃貸となっています。
- 決算短信によると派遣は引き続き好受注で増収でしたが、社員の福利厚生面の充実を図った関係で減益(経営を長く安定させるための必要投資)、3D-プリントは立ち上げ時期が期ずれして損失拡大、ヘルスケアは売上好調ながら広告宣伝費大で損失拡大、不動産は事業利用用の不動産取得により増益となっています。
- 派遣は1人当りの利益率・額が落ちるでしょうが必要投資ですね。派遣や請負の給料が低すぎると嘆かれている昨今、必要でしょう。
- 他の3事業はこれからですね。これから3年、5年かけて利益が出る事業になれば戦力化してくるでしょう。
- 過去5年間は営業利益率10%以上を堅持しています。
- 19年度の落ち込みが強烈ですが、これが福利厚生面の投資の影響でしょうね。
- 今後は、この経費を織り込んで得意先と価格交渉がどれだけうまく出来るかにかかっているかと思います。
- 請負、派遣の1人当りの売上高は高水準で推移しています。
- こういうデータをのせてくれるのは良いですね。得意先の事業動向から推測できるようになるので。
- トヨタ、スタンレー、日野自動車の3社は鉄板ですね。4位以降は順位変動がありますが自動車が多いようです。自動車の新商品開発、ラインナップの更新頻度が変わらない限りは引き続き好受注は続きそうです。
- コロナの影響で新商品開発やラインナップを揃える頻度を完成車メーカーが落としてしまうと、ここにも影響があるでしょうね。
- 請負・派遣の社員について得意先で仕事をしているか否かで社員の稼働率を指標化されています。
- 底が毎年ありますが、これは新卒採用の影響でしょうかね。毎年6月に稼働率が落ち込む事があります。新卒を除くと常に95%以上を維持しているので。
今後の中期計画についても書かれていましたが、3D-プリンタを使って試作・部品製造まで事業領域を拡大させる事を考えています。これはうまくいけば受注単価増ですね。社員の福利厚生投資が活きそうです。
2020年第二四半期決算説明資料より抜粋
2.各種指標
(配当+優待利回り8.9%)
株主優待(水素水12600円)5年株価チャート
配当+優待利回りや割安指標、株主優待、チャートを紹介します。
各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- PER/PBR/ミックス係数
- 20.9期は減益予想のためPER/PBR共に高めとなっています。(派遣業のPERは基本的に10倍以下の印象が強いです。)
- 水素水の優待利回りが高いですね。ネット等で最安値品を探すともっと利回りは落ちるでしょうが、元値が高そうです。半分の優待利回りとみても配当+優待利回り5%超えなので十分、資産株としての価値はあります。
- 水は備蓄用にもなりますし、何かと使います。
株主優待(水素水12600円)
アビストの株主優待は自社で提供している浸みわたる水素水500ml×30本がもらえます。(100株保有時)
株主優待をもらうには
- 9月末日
に100株以上保有している必要があります。
100株:1ケース(500ml×30本)
200株:2ケース(500ml×60本)
1000株:5ケース(500ml×150本)
になりますね。100株と200株が同じ利回りなのが良いですね。賞味期限は半年となっています。
株主優待より抜粋
5年株価チャート
- 過去6000円まで上昇していました。グロース株の動きですものね。業績は。
- 福利厚生面の充実を図るための減益予想が出てから株価は急落し、2500円前後まで落ち込みました。
- ここでコロナショックが襲い、一時1600円台まで落ちたようです。以降はぐんぐん回復して、コロナ前と同水準になっています。
- 1600円台で買えていれば!!と思いますが、後の祭りです。この時に、資産株記事を書いていれば間違いなく買っていたでしょう。減益予想の原因が分かったので。(受注は好調ならばこれ以上減益は無い。と強気で買ったでしょうなぁ。)
100株保有は余裕です。
tradingview よりチャート転載
3.財務分析
配当+優待利回り8.9%を維持できるか財務体質を調べます。
- 高配当や優待を維持できる体力がどれほどあるのか
- 体力は過去から増え続けているか(高配当と優待を維持しながら体力増強しているか)
を確認していきます。
株主資本の増加と利益剰余金の増加を見る事で財務体質の強化具合を把握します。
現金等の金額推移をみる事で短期的な配当余力や支払い能力がどれほどあるかも把握します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
財務分析
- 利益剰余金、自己資本、現金等伸びてますね。
- 自己資本比率は70%を超える水準になっているので安心ですね。
- 現金等は19年に大きく減っています。3D-プリンタや不動産事業用の固定資産取得など何か投資をした可能性が高いのでは?
配当+優待利回り8.9%の維持は現状の業績が続く限り可能でしょう。
4.業績
配当+優待利回り8.9%を維持できるか資産株としての体力を培う業績です。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
の推移を見ていきます。
- 黒字を維持できるか
を第一に見ます。次いで、効率的な経営が出来ているかを見るために
- 営業利益率、経常利益率
を見ます。
業績
- 2006年設立の新しい企業のため、業績推移は10年分無いです。
- 営業利益率は12年以降10%以上で安定していますね。
- 19年減益となりましたが、それでも営業利益率14%、20年でも12%。高水準です。
配当+優待利回り8.9%は自動車得意先からの安定受注が引き続きもらえるかかと思います。
5.配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などで判断します。
配当金、自社株買い
- 伸びてますね。長期的に増配傾向です。
- ここ10年で20倍になっていますね。流石に19年は減益、20年減益なので102円配当据え置き状態です。それでも配当性向40%台なので自己資本は増強されていく構図です。
配当+優待利回り8.9%は20年予想を維持できれば余裕で維持可能と見ます。
6.魅力とリスク
アビストの魅力とリスクを考えてみます。
魅力
- 配当+優待利回り8.9%
- 株主優待は水素水500ml×30本、200株だと60本の嬉しい優待利回り4.9%
- 自己資本比率70%超えの好財務
- 営業利益率は踊り場とはいえ10%台の高収益体質
- 水の優待が定期的に欲しい方にはお勧めです
- 減益要因は社員の福利厚生の充実。受注は好調で受注領域、金額引上げの可能性になる試作サービスまで事業拡大を検討している。
- 主力の派遣・請負の社員稼働率平均が95%以上を維持しており堅い
- 派遣先はトヨタなど優良自動車メーカー中心
- 3D-プリンタの有効活用に期待
リスク
- コロナ影響が自動車産業に長期的影響を与えると新商品立ち上げのペースが鈍化し、派遣・請負受注が減る可能性がある
- エンジニアの離職対策(内容からすると平均年収600万以上は無いと離職が激しいと見ます。)
- 技術流出によるコンプライアンス問題
以上です!
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閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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