資産株紹介シリーズ第117弾!(過去記事一覧はこちら)
中小企業が顧客基盤でリコー系のリコーリース(8566)です。20年に業態バランスが良い強いリース企業であるみずほリースと提携した事で注目度が上がりました。株主優待はリース系でよくある嬉しい金券QUOカード最大5000円です。
業績は横ばい。安定して利益は挙げています。1996年の上場以来25期連続増配中です。営業利益率は5%前後で安定黒字。大きく崩れる事もないので長期保有に向いていそうです。
リコーリース(8566)の魅力は以下!
- 配当+優待利回り5.2%
- 株主優待は100株保有で最大5000円のQUOカード(初年度3000円)
- 営業利益率5%前後で安定黒字
- 上場以来25年連続増配中
- みずほリースと提携したので今後が楽しみ
- 昨年高値4500円から急降下し2500円まで下落し2786円は値ごろ感有(5年来安値水準)
資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
- 事業概要
- 配当+優待利回り,割安指標,チャート
- 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
- 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
- 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
- その他(銘柄独自の魅力/リスク等)
分析は以下の
- 10年間で資産価値を2.5倍にした!
資産株ノウハウに従っています。
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】
1.事業概要(中小企業が顧客基盤のリース・割賦企業)
2.各種指標(配当+優待利回り5.2%)
株主優待(QUOカード最大5000円)、5年株価チャート
3.財務分析
4.業績
5.配当金・自社株買い
6.魅力とリスク
1.事業概要(中小企業が顧客基盤のリース・割賦企業)
会社概要です。
- リコーリース株式会社
- 1976年設立
- 東京証券取引所第一部上場
- 事業内容:
リース・割賦事業、金融サービス事業
リコー製品の販売支援会社として産声を挙げました。総合フィナンシャルサービスを提供するまで成長しています。
会社概要 より抜粋
事業概要
- リコーリースの主力事業はリース・割賦事業。全営業利益の7割ほどを稼ぎ出しています。
- 次いで金融サービス事業が3割ほどあります。
- 取扱高の40%は設立当初からあるリコー関連の商品です。
- リコーリースの強みはここに集約されていると見ました。
- 取扱先企業はなんと!40万社。うち、98%が中小企業です。
- あ、これは堅い事業だと思ったのが平均契約単価が240万円と少額なこと。
- みずほリース等は産業インフラや工場など超大規模なリース事業なので1件辺りの金額が数千万や数億になると思います。
- ここは、これだけ少額単価(最低210万)なので、リスクが超分散されます。契約する際にリース企業なのでそれは1件1件貸し倒れの確率が無いかチェックするでしょう。件数が多く少額と言う事は貸し倒れが発生しても1回当りのダメージが少ない事を意味します。
- 例え貸し倒れ率が0.1%台だとしても貸し倒れた案件が数億、数十億のものだと影響額がデカすぎて率では推し量れないでしょう。
- ここは、1件辺りの金額が少額なので貸し倒れが発生しても影響金額が少額で済むのが堅いと思う最大の理由です。これは強い。
- 業績が横ばい傾向なのは件数が多すぎるからなのか?と想像します。ですが、資産株として鉄壁のディフェンスは魅力的です。
- ここから投資格付けの高評価も頂いています。
- 高評価になると、有利な案件で社債を発行できたり金融機関からの借り入れも好条件(例えばより低金利、返済期限が長い等)で可能になります。
- リース企業はお客さんに貸し出す資産を自社で設備投資して購入するので大量の資金が必要です。ここでも強さが分かりますね。
これで分かるリコーリース より抜粋
決算説明
- 20.3期通期決算を掘り下げます。
- 増収売上総利益は増益。販売費、一般管理販売費は貸し倒れ引当金計上(コロナ関連)で微減益。コロナが無ければ増収増益で好調ですね。
- 配当は増配し、25年連続で増配。配当性向も引き上げています。(20.9→23.5%)
- セグメント別業績です。
- 主力のリース・割賦事業は増中減益。貸し倒れ引当金の計上は主にここに現れています。
- 中小企業向けが主力なので仕方ないですね。コロナだともっと大きいかと思いましたが超小口案件分散契約が効いています。こういう時に威力を発揮しますね。ディフェンス強いと見ます。
- 金融サービスは好調です。営業利益率が50%近くと高いですね!医療・介護関係の手数料ビジネスと融資が堅調なようです。今後の期待事業ですね。
- リース取扱高の内訳です。
- うん、会社説明通り事務用・情報関連機器のリコー商品が主力ですね。
- それ以外はバランスよく取扱高を揃えているように思います。
- この手の企業ではチェックが見逃せない貸し倒れ率。多分、それが事故率を意味しているのかと思います。
- 契約残高が増えているのに事故率が微減傾向なのは良いですね。
- 増収で攻めているため、負債も増えています。(借入した資金でリース商品を購入するため)
- このコロナ禍の影響で貸し倒れ費用が倍近くに増加しました。
- 一見やばそうですが、製造業の悲惨な大減益を思うとたったこれだけで済んでいるのが素晴らしいと思います。ディフェンス強いですね!
- 中期計画の振り返りです。
- 営業資産残高や売上総利益は達成しました。
- 営業利益はコロナ影響で仕方ないですね。貸し倒れ費用が12億ふえていたのでこれが横ばいならほぼ達成でした。
- 配当性向は25期連続増配で上げてきています。将来的には30%に引き上げる予定です。これは長期保有のし甲斐がありますね。
2020年決算説明資料より抜粋
2.各種指標
(配当+優待利回り5.2%)
株主優待(QUOカード5000円)5年株価チャート
配当+優待利回りや割安指標、株主優待、チャートを紹介します。
各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- PER/PBR/ミックス係数
- リース系企業は基本的にPERやPBRは低めです。この値が割安かはちょっと分かりかねますが、貸し倒れ引当金がコロナ後は収まる事を考えれば割安水準かもしれないですね。
- 資産株としての目標利回り5%を超えているので良しです。(優待は3年長期保有前提です)
株主優待(QUOカード5000円)
リコーリースの株主優待はQUOギフトカード最大5000円がもらえます。(100株保有時)
株主優待をもらうには
- 3月末日
に100株以上保有している必要があります。
長期保有特典があり
1年未満:3000円相当
1年以上:4000円相当
3年以上:5000円相当
になります。3年が待ち遠しいですね。QUOカードの絵柄はギフト柄なので高値買取が期待できます。
株主優待のご案内より抜粋
5年株価チャート
- コロナ前はリース企業各社、高すぎて買えない水準だったのでした。
- コロナ後に目標利回りに達する銘柄が多々出てきたため、購入しています。(全国保証やみずほリースなど)
- ここも良い形ですね。5年来安値水準(2016年にほぼ同じ水準)になっているので今入るのは堅いと見ます。
100株保有は余裕です。
tradingview よりチャート転載
3.財務分析
配当+優待利回り5.2%を維持できるか財務体質を調べます。
- 高配当や優待を維持できる体力がどれほどあるのか
- 体力は過去から増え続けているか(高配当と優待を維持しながら体力増強しているか)
を確認していきます。
株主資本の増加と利益剰余金の増加を見る事で財務体質の強化具合を把握します。
現金等の金額推移をみる事で短期的な配当余力や支払い能力がどれほどあるかも把握します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
財務分析
- リース系企業なので簡単には推し量れないです。(負債レバレッジを掛けていく戦略であるため)
- ですが、自己資本・利益剰余金は順調に増えているので業績は好調であり利益が蓄えられている事は分かります。
- 現金等は一定貯まるとリース資産の購入に回すと考えられるため手元に残さないのかと思います。(一定期間で増えた後、ガクっと減っているので投資に回したのでは?と推測します。)
配当+優待利回り5.2%は過去の業績推移と剰余金、自己資本の伸びから継続すると考えます。
4.業績
配当+優待利回り5.2%を維持できるか資産株としての体力を培う業績です。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
の推移を見ていきます。
- 黒字を維持できるか
を第一に見ます。次いで、効率的な経営が出来ているかを見るために
- 営業利益率、経常利益率
を見ます。
業績
- 2012年まで伸びた後は、業績横ばいで推移しています。
- 増収基調なので営業利益率が徐々に悪化していますが5%の水準。まだ高水準ですね。
- 利益額が悪化しないかは注意が必要です。
配当+優待利回り5.2%はここで踏みとどまれば問題ないでしょう。
5.配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などで判断します。
配当金、自社株買い
- 順調に増配してきています。流石25年連続増配ですね。
- ですが、営業利益額が横ばい推移であるため、このままでは増配基調はいずれ止まるでしょう。もしくは、自社株買いをはさみながらの各期増配なのになるかも。
- 配当性向は将来30%に上げると明言しているのでまだ上がるでしょう。
- 20年の20億の自社株買いは今後も期待したいです。良いところでぶちこんでいますね。
配当+優待利回り5.2%の維持は可能と見ます。
6.魅力とリスク
リコーリースの魅力とリスクを考えてみます。
魅力
- 配当+優待利回り5.2%
- 株主優待は100株保有で最大5000円のQUOカード(初年度3000円)
- 営業利益率5%前後で安定黒字
- 上場以来25年連続増配中
- みずほリースと提携したので今後が楽しみ
- 昨年高値4500円から急降下し2500円まで下落し2786円は値ごろ感有(5年来安値水準)
- 取引数40万社、1件辺り取引高240万と超小粒分散融資によって1件辺りの貸し倒れ額が巨大化するリスクを抑える小口分散融資が同社最大の強み(ディフェンスに強い)
リスク
- 営業利益率が長期では低下しているのが気になります
- 営業利益額も一緒に落ちないかは注意が必要(ここが落ちればいずれ増配ストップ、減配になります。)
- 今年は貸し倒れ引当金金額が増えているので高止まりしないか注意必要
以上です!
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閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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- 100株投資も出来るので、株主優待銘柄の購入にも向いています
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