資産株投資によって10年で資産を2.5倍にした実績のある!
お勧め資産株紹介シリーズ第77弾!(過去記事一覧はこちら)
兵庫県地盤の分譲戸建を展開する8917ファースト住建です。1株1008円で43円の高配当、株主優待はQUOカード1000円(500円×2回)がもらえます。配当+優待利回り5.3%です。
成長性はないのですが、営業利益が8~10%程度と高い状態で安定しており配当性向も30%以下なので43円配当の維持やQUOカードの長期的な維持は十分可能とみています。また、安定した利益を蓄えており自己資本比率60%超えで利益剰余金が厚い事も魅力です。
8917ファースト住建購入の理由は以下。
- 配当+優待利回り5.3%
- 株主優待は100株でQUOカード500円×2回(4月、10月)
- 配当利回り4%以上で高配当株
- 営業利益率8~10%で安定しており堅い
- 自己資本比率60%以上、利益剰余金も厚く、配当性向も30%以下と低いため高配当と株主優待は長期的に継続可能と判断
資産株については以下をレギュラー分析・紹介していきます。
- 事業概要
- 配当+優待利回り,割安指標,チャート
- 財務分析(高配当、優待を維持できる体力がどれだけあるか?)
- 業績分析(安定して稼げる利益はどれほどか?)
- 過去10年配当の推移(大きく減配していないか)
- その他(銘柄独自の魅力/リスク等)
分析は以下の
- 10年間で資産価値を2.5倍にした!
資産株ノウハウに従っています。
【10年間で資産価値2.5倍!】資産株ノウハウ 配当+優待利回り5%、利益剰余金が多い、業績安定、実質累進配当 【投資19.】
1.事業概要(分譲戸建の不動産事業)
会社概要です。
- 会社名:ファースト住建株式会社
- 平成11年設立
- 東京証券取引所一部上場
- 事業内容:建築工事設計、管理、施工並びにコンサルティング。不動産売り買い、仲介、賃貸・管理。損害保険代行業務
会社概要より抜粋
日本ならではの戸建分譲事業を地でいく時代に流されない堅実さを社長メッセージや事業概要を見ていると感じます。
事業概要
- 戸建分譲事業を中心として、6つの事業を手掛けています
- マンション事業と土地有効活用事業は毛色が異なりますが、他事業は戸建分譲事業を際立たせるための補助事業ですね
- 実際に手掛けている戸建です。
- 僕は賃貸戸建に住んでますが、自ら買うなら建売住宅で余計なものが無い堅いシンプルな戸建が好みで、まさにこんな感じです。
地味で当たり前の事を実践
- 戸建分譲事業の業務概要を紹介されています。
- 地盤調査から始まり、各種工程を経て完成に至りますが、こんな泥臭い事を詳細に載せている企業サイトは無いので地に足の付いた仕事をされている事が伺えます
- 地盤調査では国の基準以上に厳しい安全基準を満たさなければ地盤改良工事をされるそうです。
- 基礎工事に関しても外側の木造骨組みが曲がらないように同一方向に繊維がいきわたるような製造工程の改善を加えているそうです。
関西No.1の分譲実績を持つ戸建分譲事業
- 戸建分譲事業では飯田グループホールディングスが業界No.1です。ですが、関西地区に至ってはここが業界No.1となっています。(少し古いですが2009年の戸建供給数がトップとあります。)
- ここ5年の供給戸数は少子高齢化があるためもあってか減っていますが減り方がさちってきています。東海エリアと関東エリアの拡大で下げ止まるのでは?
- こういうマイナス情報も包み欠かさず載せているのも好感が持てます
プロダクトアウトが魅せる品質と低コスト
- プロダクトアウトとは顧客の要望を聞いて商品を作るのではなく、自社の強みを元に商品を作り、顧客に訴求していく一見古いモノづくりです
- 自社の強みを活かして作り易いように大量に資材を仕入れて標準工法で作るのは品質を高め、大幅なコストダウンが図れるので相当強いです。飯田グループホールディングスも同様の手法を取っていますがやはり利益率は高めです。
- 建売住宅は注文住宅に比べて圧倒的に安く暮らしやすいので僕も好きです。顧客からしても同じ広さ・品質の物件だと1000~2000万程度注文住宅に比べて安いのではないでしょうか?(会社で積〇ハ〇スで家を建てた人がいましたが4LDKで上物だけで5000万….開いた口がふさがらない状態でした。)
- 日本人の肌感覚として戸建は欲しいが堅実的にいきたい需要が多いのではないでしょうか?だから、分譲戸建は建売が伸びているのだと思います。タマホームは注文住宅中心ですが、利益の中心は賃貸やサブリース事業に移ってきています。
- ここに選択・集中しているからこそ、営業利益率10%前後が叩き出せるのだと思います。
決算説明
- セグメントはいくつかありますが、戸建分譲が圧倒的なので割愛します。戸建分譲、建築、不動産賃貸、その他とあります
- 2019年10月期の決算説明資料を元に掘り下げていきます
- 主力の戸建分譲は人口流入が2050年まで続く東京都と神奈川の伸びが良いです。戸数は少なめですが将来期待有です
- 主力の近畿圏は大阪府の伸びが素晴らしく京都や滋賀の減少を補っています。
- 販売金額に関しても同様の傾向です
- 特に神奈川は倍に伸びています。所得が高い人をターゲットにできたのでしょうか?
- 大阪も44%と素晴らしい伸び
- これは素晴らしい!
- プロダクトアウトを主で進めると品質とコスト低減が極まって売価を下げる戦略に行きついてくると思うのですが、なんと5年連続で平均販売単価が伸びています!
- 5年間で15%程度の単価増です。凄い!
- 主力の戸建分譲事業の利益率が16%と非常に高いです。
- 次いで請負工事も15%程度と高めです
- 新築物件でなく中古中心に進めている不動産賃貸事業の利益率は突出していますね。伸びは緩やかでしょうが手堅そうな事業で、今後が楽しみです。
2019年決算説明資料より抜粋
2.各種指標
(配当+優待利回り5.3%)
株主優待(QUOカード500円×2回)5年株価チャート
配当+優待利回りや割安指標、株主優待、チャートを紹介します。
各種指標
以下の指標を表にまとめています。
- 過去3年利益に対する今期配当金予想の配当性向
- 1株配当、優待金
- 配当利回り
- 優待利回り
- 総合利回り(配当+優待利回り)
- PER/PBR/ミックス係数
- 指標面は不動産なので基本的に割安です。(PER6.4倍、PBR0.43倍)
- ですが、この好財務で営業利益率10%前後という状態でこの指標は不動産の中でも割安に見えます。飯田グループホールディングスと良い勝負ですね
- 配当性向は20%台で無理がありません。好財務なので増配余地ありです。
株主優待(QUOカード500円×2回)
ファースト住建の株主優待はQUOカード500円×2回か、食品やお菓子関係の選択優待×2回かがもらえます。
株主優待をもらうには
- 1年以上継続保有前提で
- 4月末日
- 10月末日
に保有している必要があります。300株保有時の優待は金額換算が難しいです。ですので100株保有のQUOカードで優待利回りを計算しています。
継続保有前提は同一株主番号である必要があるため、貸株サービスの利用は注意が必要です。
株主数は8700名程度なので株主優待廃止の可能性は低いと見ます。(1部上場基準が2200人以上なので廃止で激減する可能性もある。)
株主優待制度より抜粋
5年株価チャート
- 直近の最高値は1800円程度。40%程度株価下落しています
- コロナショックで1000円台から急減し、700円台を付けたところで拾いました
- この好財務で高利益率なら1000円台でINするのはまだ堅いと見ます
100株保有は余裕です。
こういう1000円前後で配当利回り4%台の高配当を長期的に安定して出してくれる企業の株をネオモバで毎月1株ずつでもコツコツ買いたいものです。
tradingview よりチャート転載
3.財務分析
配当+優待利回り5.3%を維持できるか財務体質を調べます。
- 高配当や優待を維持できる体力がどれほどあるのか
- 体力は過去から増え続けているか(高配当と優待を維持しながら体力増強しているか)
を確認していきます。
株主資本の増加と利益剰余金の増加を見る事で財務体質の強化具合を把握します。
現金等の金額推移をみる事で短期的な配当余力や支払い能力がどれほどあるかも把握します。
IR BANKから抜粋して独自に加工ています。(業績、配当・自社株買いの項目も同様)
財務分析
- 非常に堅い伸び方です。
- 利益剰余金、自己資本を順調に伸ばしています
- 現金等はバラつきがありますが、常に100億は維持しており運転資金や配当金を出すのに困らないレベルです
- 在庫回転率が下がってきている点は注意したいところではあります。
配当+優待利回り5.3%の維持は問題ないと見ます。
4.業績
配当+優待利回り5.3%を維持できるか資産株としての体力を培う業績です。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
の推移を見ていきます。
- 黒字を維持できるか
を第一に見ます。次いで、効率的な経営が出来ているかを見るために
- 営業利益率、経常利益率
を見ます。
業績
- 10年以降は業績の増減がありますが、横ばい推移している感じです
- ここ3年間の営業利益率が落ち込んできているので踏ん張り時です。
- でも、業績が低下傾向の悪い時でさえ、営業利益率7.7%の予想。これが堅いとみている理由です。
配当+優待利回り5.3%は維持できると見ます。
5.配当金、自社株買い
株主還元姿勢をみます。
- 利益の成長と共に安定して配当を伸ばしているか
- 自社株買いを実施して配当・優待維持に繋げているか
- 減益でも配当維持(実質累進配当姿勢)の株主への還元姿勢があるか
などで判断します。
配当金・自社株買い
- 配当性向は基本的に30%以下で推移しており余力有です
- 12年度に謎の大規模自社株買いがぶち込まれています。その額売上高の5%相当の26億!
- 14年度の3円微減配は謎です。現金等が138億から100億におちこんでいるときなのでそのときに配当ではなく事業の攻めに資金を使ったのかもしれません。ですが、減配しても大幅なものではないので長期保有では大して気になりません。
- 以降は43円まで増配しています。10年間で2倍以上の増配ですね。
配当+優待利回り5.3%は問題ないとみます
6.魅力とリスク
ファースト住建の魅力とリスクを考えてみます。
魅力
- 配当+優待利回り5.3%
- 株主優待は100株でQUOカード500円×2回(4月、10月)
- 配当利回り4%以上で高配当株
- 営業利益率8~10%で安定しており堅い
- 自己資本比率60%以上、利益剰余金も厚く、配当性向も30%以下と低いため高配当と株主優待は長期的に継続可能と判断
- 主力の戸建分譲事業はプロダクトアウトで選択と集中しており、売上高利益率が16%と高い!建設工事、不動産賃貸事業も利益率が高く安定性有
- 首都圏での戸建分譲数が伸び始めている。
リスク
- ライバル会社の飯田グループホールディングスも戸建事業は標準化して品質とコストで勝負する同じ戦略を展開している。首都圏を伸ばすためにはここにどんな魅力的な戦略をぶち込むかが課題
- 世帯人数が超長期では減少傾向。おひとり様対策や海外にも目を向ける必要がある
- 施工を請け負う技術者の高齢化に伴う人材不足懸念。外注高増
以上です!
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閲覧有難うございました! 全世界の投資家とランナーに幸あれ!
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- 月、50銘柄まで1株から定期買付機能があるのでドルコスト平均法に最適
- 100株投資も出来るので、株主優待銘柄の購入にも向いています
- 1株から申し込めるIPO(新規公開株買付)もあります
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